第一興商の転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

第一興商の転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

第一興商の2026年3月期2Q決算は、売上高が中間期過去最高を更新。新機種「LIVE DAM WAO!」の投入や本社移転による構造改革、さらには第4の柱として急成長するパーキング事業の躍進に注目。「なぜ今第一興商なのか?」転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのかを整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

新商品「LIVE DAM WAO!」の投入で売上高が中間期過去最高を更新

主力機種の5年半ぶりとなる刷新により、卸売販売が大きく伸長しました。当中間期の連結売上高は80,276百万円(前年同期比8.0%増)と過去最高を記録。新機種導入に伴うプロモーション費用や入替えコストを先行投資として計上しつつも、コアファン層の集客を強固にする戦略が着実に成果を上げています。

本社機能を港区三田へ集約し生産性の向上と組織改革を加速させる

2026年2月に本社機能の移転を予定しています。現在3か所に分散している拠点を1か所へ統合することで、部門間コミュニケーションの活性化と業務効率化を狙います。また、現本社ビルの売却により40億円の特別利益を計上見込みであり、これを原資とした創業55周年の記念配当を実施するなど、財務基盤の活用も積極的です。

パーキング事業が「ザ・パーク」ブランドで第4の収益の柱へ成長

その他事業に含まれるパーキング事業が急成長を遂げています。当中間期末時点で4,200施設・48,000車室まで拡大し、セグメント売上高は前年同期比15.8%増を達成。カラオケ・飲食に次ぐ安定収益源として、M&Aを含む新規開拓を強化しており、多様な専門人材の活躍フィールドが広がっています。

1 連結業績ハイライト

新商品効果により増収を達成。将来の収益基盤強化に向けた積極的な投資フェーズにあります。
2026年3月期中間期 業績ハイライト

出典:2026年3月期 第2四半期(中間期) 決算説明会資料 P.5

売上高 80,276百万円 +8.0%
営業利益 8,430百万円 △6.3%
親会社株主利益 6,117百万円 △36.3%

売上高は新商品「LIVE DAM WAO!」の好調な販売により中間期としての過去最高を更新しました。利益面では、新機種導入に伴う自社店舗への先行導入費用や、テレビCM・SNSを活用した大規模なプロモーション費用の増加により減益となりましたが、これは市場シェア拡大に向けた戦略的なコスト増と分析されています。



通期計画に対する売上高の進捗率は49.3%、営業利益は46.8%となっており、概ね計画水準の進捗です。下期はコストコントロールの強化と既存店の収益向上により、通期目標の達成を目指しています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

コア事業のDX推進と、パーキング事業などの多角化展開がキャリアの可能性を広げています。
事業セグメント別KPI

出典:2026年3月期 第2四半期(中間期) 決算説明会資料 P.6

業務用カラオケ事業

【事業内容】

通信カラオケ「DAM」シリーズの販売・賃貸、および「FREE DAM LIFE」によるエルダー市場(介護施設等)向けサービスを展開しています。

【業績推移】

売上高 33,644百万円(前年同期比9.3%増)。新機種「LIVE DAM WAO!」の販売台数増加により大幅な増収を達成しました。

【注目ポイント】

新機種では「クワトロハーモニーマイク」などの新機能を訴求し、カラオケ体験のアップデートを推進。成長市場であるエルダー市場では「歌うこと=健康」の認知拡大を通じ、社会課題解決型の営業展開を強化しています。プロダクトマーケティングや介護連携ソリューションの専門人材に注力しています。

注目職種: 営業企画、ヘルスケア事業開発、フィールドエンジニア

カラオケ・飲食店舗事業

【事業内容】

メーカー直営店「ビッグエコー」や、ダイニング業態の飲食店舗、アミューズメントバー「VOLTE TOKYO」を運営しています。

【業績推移】

売上高 33,656百万円(前年同期比5.8%増)。既存店売上高はカラオケで4%増、飲食で1%増と堅調に推移しました。

【注目ポイント】

「LIVE DAM WAO!」を早期全店導入し、メーカー直営店ならではのクオリティ向上による差別化を図っています。飲食部門ではダーツ業態の拡大や新ブランド開発を推進。店舗運営のDXや、顧客体験(CX)価値を設計できる店長・エリアマネージャー候補の需要が高まっています。

注目職種: 店舗開発、業態開発マネジャー、接客サービススペシャリスト

音楽ソフト事業

【事業内容】

新人アーティストの発掘、ヒット曲の創出、およびカラオケ音源・映像に関連する音楽出版事業を担っています。

【業績推移】

売上高 2,628百万円(前年同期比5.2%減)。営業利益は110百万円となり、前年同期比で41.6%の減益となりました。

【注目ポイント】

自社メディアを活用した堅実な収益モデルの構築に注力しています。カラオケの強みを活かした独自のプロモーション戦略を展開できる点が特徴です。デジタル配信や著作権管理、A&R(アーティスト発掘・育成)の実務経験者が求められるフェーズです。

注目職種: A&R、音楽出版管理、デジタルコンテンツ企画

その他(パーキング・BGM・不動産)

【事業内容】

「ザ・パーク」ブランドのパーキング事業、BGM放送事業「スターデジオAir」、不動産賃貸等を含みます。

【業績推移】

売上高 10,346百万円(前年同期比15.8%増)。パーキング事業の拡大が牽引し、営業利益も25.1%増と大幅増益です。

【注目ポイント】

パーキング事業はM&Aを含めた積極的な規模拡大を継続しており、不採算施設の整理と並行して高収益化を進めています。非カラオケ領域の多角化戦略を担うため、不動産開発や法人営業、M&A実務などの専門人材にとって非常にチャンスの大きい領域となっています。

注目職種: 不動産開発営業、M&A担当、BGMソリューション営業

3 今後の見通しと採用の注目点

本社統合によるイノベーション創出と、下期の収益性改善による通期目標達成を見込みます。
2026年3月期 通期業績予想

出典:2026年3月期 第2四半期(中間期) 決算説明会資料 P.19

2026年3月期の通期予想について、売上高162,700百万円、営業利益18,000百万円の据え置きとしています。上期に実施した新商品プロモーションや自社店舗導入の「先行投資」が、下期から本格的に収益化するフェーズに入ります。特に「LIVE DAM WAO!」の市場評判は良好であり、コアファンによる指定利用の増加が期待されています。

最大のマイルストーンは、2026年2月に予定されている本社機能の1か所集約です。これにより生産性の向上と新たなイノベーション創出を図る構造改革が完了します。また、創業55周年を機に、株主還元だけでなく組織の活性化にも注力する姿勢を示しており、変革をリードできる人材にとって魅力的な環境が整いつつあります。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

「LIVE DAM WAO!」の投入による市場シェアの圧倒的強化と、エルダー市場という成長領域への注力が大きな軸となります。単なるカラオケ機器販売ではなく、「歌うことの健康効果」を通じた社会貢献や、パーキング事業のような多角化による「第4の柱」構築に携わりたいという意欲は、同社の成長戦略と深く合致するため、強力なアピールポイントになるでしょう。

Q&A 面接での逆質問例

・「2026年2月の本社機能集約により、他部門とのコラボレーションで具体的にどのようなシナジーを期待されていますか?」
・「エルダー市場における『健康促進』とカラオケの融合について、最新のテクノロジーをどのように活用していく計画ですか?」
・「急成長中のパーキング事業において、中長期的にグループ全体の収益に占める比重をどこまで引き上げる展望をお持ちでしょうか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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将来性と安定性を兼ね備えた企業

市場での独自性が際立っており、特にデジタルアセット管理(DAM)に関しては、多くの顧客からの問い合わせが絶えません。カラオケ事業が成熟期に差し掛かる中、パーキング事業の拡大に注力しているため、経営の安定性は高いと感じます。全体として、将来性と安定性を兼ね備えた企業であると言えるでしょう。

(50代前半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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マルチタスクが求められる職場

業務内容が多岐にわたるため、マルチタスクが求められる職場です。

(20代後半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料:

  • 株式会社第一興商 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 株式会社第一興商 2026年3月期 第2四半期(中間期) 決算説明会資料

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。


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