0編集部が注目した重点ポイント
①売上高1,106億円で過去最高を更新する
2026年3月期の通期決算は、eコマース(EC)の伸長やインダストリー分野の拡大に牽引され、16期連続の増収および各利益の過去最高更新を達成しました。徹底した経費抑制と物流オペレーションの改善により、営業利益は二桁増益となる128億円へと拡大しています。
②新レンタル拠点を新設しサービス事業を拡充する
「所有から利用へ」という顧客ニーズの急増に対応するため、28億円を投じて現センター比3倍の延床面積を誇る新レンタル&校正センターの建設に着工しました。2026年末の稼働に向け、機器レンタルや校正など高付加価値サービス事業の拡大を強力に推進しています。
③AI型検索エンジン導入で調達効率を高める
1,400万点を超える商品データベースを活かし、AI型検索エンジン「AXEL2.0」をリリースしました。メーカーごとの仕様差をAIが補完して選定プロセスを20%短縮したほか、在庫可視化サービス「4-Stock」を展開し、デジタル起点のサプライチェーン革新を進めています。
1連結業績ハイライト
出典:アズワン 26年3月期 決算説明会資料 P.4
売上高
1,106億9,800万円
前期比 +6.7%
営業利益
128億3,800万円
前期比 +10.7%
経常利益
132億2,800万円
前期比 +9.6%
親会社株主に帰属する当期純利益
91億7,900万円
前期比 +11.5%
当期の通期業績は、eコマース販売の伸長や半導体関連をはじめとする研究・産業分野の旺盛な需要を取り込み、売上高および全利益段階で過去最高を達成しました。粗利率は30.2%と高水準を維持し、運賃や倉庫作業費の効率化によって販管費比率を0.4ポイント低減させたことが大幅な増益につながっています。
通期計画に対する進捗状況の評価としては、売上高が計画比101.7%、営業利益が同102.6%、経常利益が同102.2%、当期純利益が同102.7%となり、すべての主要項目で通期予想を上回って着地する極めて堅調な業績進捗となりました。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:アズワン 26年3月期 決算説明会資料 P.5
ラボラトリー分野(ラボ・インダストリー部門)
事業内容:大学、公的研究機関、企業の研究開発部門を対象に、理化学機器や消耗品、実験設備等の卸売販売を行っています。
業績推移:売上高は693億8,700万円(前期比+8.6%)となり、計画比でも101.7%と好調に推移しました。
注目ポイント:企業の活発な研究開発投資や期末の高額機器受注が寄与しました。近年は単なる物販にとどまらず、大手デベロッパーのレンタルラボ参入に合わせた「ラボ設計・内装監理」など実験室立ち上げから一括受注するサービスを強化しており、研究環境の構築を支援できる空間設計や提案営業の専門人材が求められています。
💡 注目職種:ラボ空間デザイナー、研究設備ソリューション営業
インダストリー分野(ラボ・インダストリー部門)
事業内容:半導体工場や電子部品、製薬・食品メーカー等の生産現場向けに、クリーンルーム用品や計測機器等を提供しています。
業績推移:売上高は237億9,800万円(前期比+7.3%)となり、製造現場の需要拡大を捉えて順調に成長しました。
注目ポイント:日本各地で進む半導体工場の建設やデータセンター関連のMRO(維持・補修・運転用資材)需要が強力な追い風となっています。製造現場の衛生管理や静電気対策など高度な品質要求に応えるため、産業資材の知見と迅速な供給体制を設計できる流通エンジニアの重要性が高まっています。
💡 注目職種:産業用MROスペシャリスト、クリーン環境技術営業
メディカル部門
事業内容:病院、診療所、介護施設を対象に、看護・介護用品、院内設備、衛生消耗品等の卸売を展開しています。
業績推移:売上高は169億2,500万円(前期比Δ1.0%)となったものの、計画比では105.3%と上回りました。
注目ポイント:医療機関の経費節減傾向が続く中、人手不足を解消する中小病院向け簡易SPD(院内物品管理システム)ツール「Mare's」を投入しました。在庫管理と自動発注を簡易化するデジタル支援により、医療現場のDX化を伴走支援するソリューション人材の獲得に注力しています。
💡 注目職種:医療DX導入コンサルタント、院内物流システムプランナー
その他(実務会社:株式会社トライアンフ・ニジュウイチ)
事業内容:WEB購買業務代行サービス「OffSide」システムの提供やシステム利用料ビジネスを展開しています。
業績推移:売上高は5億8,700万円(前期比Δ0.7%)となりましたが、計画比では102.6%で着地しました。
注目ポイント:大手製薬企業などの集中購買管理を支えるインフラとして、グループ全体のEC連携を支えています。企業の購買プロセス効率化を支える購買管理プラットフォームの要件定義・システム運用人材が活躍しています。
💡 注目職種:購買システムエンジニア、BtoBプラットフォーム運用担当
3今後の見通しと採用の注目点
出典:アズワン 26年3月期 決算説明会資料 P.13
2027年3月期は、売上高1,178億5,000万円(前期比+6.5%)、営業利益129億円(同+0.5%)を見込んでいます。新レンタル&校正センターの開設や物流拠点「Smart DC」の増床に伴う先行費用を織り込みつつも、基礎研究投資の拡充や医療機関の診療報酬改定を追い風に増収基調を維持する見通しです。
同社は長期ビジョン「AS ONE VISION-2035」において売上高2,000〜3,000億円、ROE17%以上を掲げています。中東情勢による原材料調達の不安定化リスクを機動的な価格連携で乗り越えつつ、EC進化とサプライチェーン改革を牽引するデータアナリスト、AIエンジニア、物流企画マネジメント人材の採用を一段と強化する方針です。
4求職者へのアドバイス
志望動機作成のヒント
アズワンは単なる専門商社ではなく、1,400万点規模の商品データベース「SHARE-DB」と独自物流網を融合させたプラットフォーム企業へと進化しています。研究・産業・医療の根幹を支える流通インフラの高度化に対し、自身のデジタル知見やサプライチェーン管理スキルをいかに発揮できるかを語ることが選考突破の鍵となります。
面接での逆質問例
- 2026年末に稼働予定の新レンタル&校正センターを起点に、サービス事業の売上高100億円達成に向けて現場部門ではどのような営業・オペレーション連携を進めていますか?
- 「AXEL2.0」や「4-Stock」による業界在庫の可視化が進む中、生成AIを活用したデータ構造化や業務自動化において中途採用者に期待される役割は何ですか?
- 九州DCでの棚搬送AGV導入やSmart DC増床など、自動化・省人化を前提とした次世代物流拠点の構築で直面している最大の課題は何ですか?
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
もう少しやりがいがあればなおよい
もう少しやりがいがあればなおよいと思うが仕事はかなり楽なので気にすることはない気もする家族がいるならもう少しほしいきもするがまあとりあえずいい
(20代前半・ルートセールス・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- アズワン 26年3月期 決算説明会資料
- アズワン 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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