SAPジャパンに転職したい人のための企業研究【クラウドでも勝ち組のIT企業】

SAPジャパンに転職したい人のための企業研究【クラウドでも勝ち組のIT企業】

転職エージェントがおすすめしたい企業をピックアップ。採用・求人情報や、独自の企業分析など転職に役立つ企業情報満載。中途採用を目指す方は必見です!今回はERP領域では世界No.1のシェアを誇るソフトウェアベンダーの「SAP」並びに「SAPジャパン」をご紹介します。


転職に必要なSAPの情報を総ざらい

まずはSAPの沿革を知る

SAPは、企業のヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を有効活用するためのERP(統合基幹システム)パッケージの世界的ソフトウェアベンダーです。近年では情報系システム分野のソフトウェア市場でもシェアを伸ばしており、クラウド型業務ソフトウェア市場でも確実に存在感を増しています。

SAP社はIBMドイツ法人出身のハッソ・プラットナー, クラウス・チラ, クラウス・ヴェレンロイター, ディートマー・ホップ, ハンスワーナー・ヘクター 5人のエンジニアが1972年に前進となるSystemanalyse und Programmentwicklungをドイツのヴァルドルフにて創業。1976年に現在のSAPに社名変更。世界130ヶ国以上に拠点を構え、全世界で96,498人(2019年11月時点)の社員が働いています。

株式公開しており、ドイツのフランクフルト証券取引所、アメリカのニューヨーク証券取引所に上場しています。株式はハッソ・プラットナー家7.12%、クラウス・チラ家6.12%、ディートマー・ホップ家5.31%の計11.43%を創業メンバー関係者が保有しています。元々、SAP社は5名の創業メンバーにより設立された会社であり、創業メンバーが現在でも株式を10%以上保有していることは評価できます。

ドイツ・ヴァルドルフにあるSAP本社

日本法人であるSAPジャパン社は1992年に設立され、東京都千代田区麹町にオフィスを構えています。社員数は1,100名(2015年12月末時点)。本社の他に西日本支社、名古屋支社、九州支社があります。SAP SE 100%出資の非上場企業で、現在の日本法人の代表取締役会長は内田士郎氏、代表取締役社長は福田譲氏です。

安定的外資系IT企業のSAPジャパン

東京千代田区にあるSAPジャパンが入るビル

経営陣の顔ぶれ

本社

ハッソ・プラットナー(Hasso Plattner)

ファウンダー、取締役会議長、チーフ・ソフトウェア・アドバイザー。1944年生まれ。ベルリン出身。カールスルーエ大学卒業後IBM(ドイツ法人)入社。1979年技術責任者、財務アプリケーション事業責任者を経て、1997年共同会長兼CEO(最高経営責任者)に就任2003年まで勤めた。

ビル・マクダーモット(Bill McDermott)

CEO。アメリカ合衆国出身。16歳の時に地元ニューヨークにて起業。ダウリング大学で経営学を学び、その後はSiebel Systemsとガートナーのシニア・エグゼクティブ職を歴任。Xeroxでは事業を立ち上げ、同社最年少の執行役員及び部門長に就任。2002年にSAP入社。2008年に執行役員となり、2014年から現職。

SAPジャパン(日本法人)

内田士郎(Shiro Uchida)
代表取締役会長。早稲田大学政治経済学部を卒業後、ピートマーウィックミッチェル会計士事務所に入社、その後、PwCコンサルティング取締役、ベリングポイント代表取締役社⻑など数社の社長・会長を歴任後、2015年1月よりSAPジャパン株式会社代表取締役会⻑に就任。

福田譲(Yuzuru Fukuda)
SAPジャパン代表取締役社長。1997年、早稲田大学教育学部卒業後にSAPジャパンに入社。プロセス製造業を担当し、ERP導入による業務改革(BPR)・経営改革・情報化の提案活動に従事。数々の業界担当の営業部⻑を歴任、2014年7月に39歳の若さで代表取締役社長に就任。外資系企業には珍しい生え抜きの社長である。

面接で聞かれるSAPのビジョン・ミッション・バリュー(経営理念・行動理念)

ニッポンの「未来」を現実にする
世界の叡智と革新性をもって、変革を目指す全ての人と共により良い明日を創る

〜SAPジャパンビジョン

  • 人: 情熱を持ち信頼に応える人材
  • 顧客: 日本のお客様の信頼が事業の礎
  • 製品・サービス: 日本に価値あるソリューション
  • 社会: 笑顔で暮らせる豊かな社会
  • エコシステム
  • 行動5原則

SAPジャパンビジョンの「行動5原則」

転職前に押さえておきたいSAPの業績

顧客数は355,000社超

SAP社はERP領域のソフトウェアでは世界ナンバーワンのシェアを持っており、180カ国以上、437,000社を超える企業を顧客に抱えています。大企業向けはもちろんのこと、最近では中小企業向けソリューションにも力を入れています。大手SIerを中心に様々な企業とパートナー関係にあります。

SAPのグローバル収益

SAPの売上高(グローバル連結)はソフトウェアベンダーとしてはマイクロソフト、オラクルに次ぐ世界第3位の規模です。
SAPは2010年から2015年の売上高平均成長率は年率で平均10%となっており、マイクロソフトの4%、オラクルの0%を大きくしのいでいます。売上高営業利益率は30%とこちらも高い数値を示しています。

総売上高

Total Revenue(売上高)のグラフ

売上高の推移を見ると、2014年の175億8000万ユーロ(2兆1095億円)から着実に業績を伸ばし、2018年には247億4100万ユーロ(2兆9689億円)にまで成長。1年あたり17億9025万ユーロ(2148億円)の成長を遂げています。
売上の内訳は、主力であるクラウド型ソフトウェアのサブスクリプションおよびサポートが156億2900万ユーロ(1兆8750億円)と収益の半分以上を占めています。

営業利益

Operating Profit(営業利益)のグラフ

営業利益は2015年の42億5200万ユーロ(5575億円)に対し21%増の51億3500万ユーロ(6733億円)となり過去最高の収益を達成しました。

営業利益率

Operating Margin rate(営業利益率)のグラフ

営業利益率はここ5年間は20%を下回ることがなく、安定した利益を確保しています。

SAPジャパンの業績

SAPジャパンの売上高は、2015年の6億8110万ユーロ(817億3308万円)から2016年8億3495万ユーロ(1001億9460万円)と約200億円増加しています。
営業利益は2015年の3086万ユーロ(37億392万円)から2016年12月の5822万ユーロ(69億8736万円)に増加しています。
※金額はすべてIFRSベース

バランスシートやキャッシュフローステイトメントについてはSAPのウェブサイト(英語サイト)を御覧ください。

SAPジャパンがターゲットとしている市場と成長性

SAPジャパンのターゲットであるERP市場は、日本国内においても順調な伸びを示しています。
IT市場調査会社アイ・ティ・アール(ITR)の国内のERPパッケージ市場調査によると、国内ERP市場の2015年度の売上金額は、前年度比4.5%増の約739億円でしたが、2016年度は大企業を中心に基幹システムの再構築が進みつつあることから6.5%増の伸びを予測しています。
ERP市場をパッケージとSaaSの提供形態別で比較すると、2015年度はパッケージ市場の売上金額が前年度比3.5%増と緩やかな伸びに対し、SaaS市場は同13.2%増と比較的大きな伸びと示しています。

ERPはこれまでソフトウェアとサーバシステムがセットなったオンプレミス形態が主流でしたが、クラウドの安定性やセキュリティ不安の軽減、なにより導入コストの安さからクラウドでの運用が急速に拡大する傾向にあります。既存企業の切り替え需要や新規に導入する企業が増加傾向にあるなど、明るい材料が多い市場です。

グラフ作成:ITR

SAPの主力製品と競合との差別化ポイント

SAPは業務システムのクラウド化というトレンドに合わせ、2015年にオンプレミス、クラウド両方で稼働する次世代ERP「SAP S/4 HANA」を投入しました。高速処理ができるインメモリデータベース「SAP HANA」を搭載しており、情報のリアルタイム化を実現しています。

SAPのマーケット戦略

従来SAPが主力として販売してきたオンプレミス型のERPパッケージを2025年末でEOS(サポート終了)することを決定し、2015年に次世代ERPとして「SAP S/4 HANA」をリリースしました。新ERPにはインメモリデータ処理プラットフォーム「SAP HANA」が基盤として搭載されています。さらにクラウド基盤として「SAP S/4 HANA Cloud」をリリースし、既存業務アプリケーションソフトウェアや買収したクラウド型業務ソフトウェアが稼働するプラットフォームとして拡張していく計画です。新システムへの移行は、切り替え需要を生み出すことになり、持続的売上が期待できます。自ら現行製品のサポート終了時期を明示し、クラウド製品への移行を計画しているのはイノベーションのジレンマを克服できるという自信の現れといえます。

買収したクラウド型ソフトウェアベンダーには、Success Factors(人事)、Concur(経費精算管理)、Hybris(Eコマース)、Ariba(調達)などのSaaS業界でのリーディングカンパニーがあり、買収合計金額は合計1兆円超となります。

SAPの競合

SAPのライバル企業といえば、データベース領域のソフトウェアからスタートし、ERP、情報系ソフトウェア、クラウド型業務アプリケーションなどで高いシェアを誇るオラクルといえます。オラクル社は過剰なまでにソフトウェアやハードウェア企業の買収を繰り返したため、買収企業との事業統合が思うように進まず、成長の足かせになっています。オラクル社の買収がシェア拡大のための陣取り合戦のような買収戦略であるのに対し、SAPの企業買収は長期ビジョンに立ち、緻密に計算されています。買収する前に被買収企業との10年先までのプロダクトロードマップや事業戦略についても十分に協議し、シナジー効果が最大化できることを十分に検証した上で買収に踏み切っています。また、被買収企業の独立性を尊重し、無理に事業統合をしないため、買収後も被買収企業の役員や従業員の定着率も高く、着実に事業価値をあげているといえます。

将来の競合は、クラウド基盤領域でシェアを伸ばしているセールスフォース(Salesforce)マイクロソフトといえます。両社が利用企業から支持されている理由は、ユーザビリティと開発生産性が高いことがあげられます。特にセールスフォース社は顧客情報管理を起点としたフロント系のシステム領域に強く、マイクロソフト社はオフィス製品群を中心とした領域でのクラウド領域で高いシェアを持っております。しかしその2社は、業務アプリ―ケーション領域のソフトウェアの実績と経験はあまりなく、ミッションクリティカルなシステムのクラウド基盤としての実力は未知数といえます。その点SAPのクラウド基盤は、長年培ってきたミッションクリティカルな業務アプリケーションの稼働実績と経験が活かされているため、クラウド市場でも高いマーケットシェアを獲得できることが予想されます。

こんな人がSAPジャパンに転職すると成功する

企業のビジネス変革にSAPのソフトウェアを活用して貢献したいという熱意と信念を持っていることが重要です。世界的企業の重要なシステムを支えるソフトウェアを提供している会社であるため、それに見合う使命感と責任感を持って仕事に取り組める人が求められています。
バックグラウンドとしては、企業の業務アプリケーション領域に関連するソフトウェア会社、システムインテグレータ、コンサルティングファームなどで勤務した経験が求められます。ただし、異業種出身者でもMBAホルダーや仕事で突出した実績を上げた方は、アーリータレントプログラムという幹部育成プログラムに抜擢され、海外で1年ぐらいのトレーニングを受けられることもあります。

自分がSAPに合うのではないかと思われる方は、まずは私たちのようなSAPの採用で実績のある転職エージェントと十分に相談をした上で、SAPへの応募を検討すべきでしょう。

気になるSAPジャパンの年収やキャリアプラン

SAPの給与は外資系IT企業の大手企業の中でも高い水準であるといえます。大型案件を受注するアカウント営業やプリセールスが花形職種と言えますが、最近では新製品のテクノロジー担当営業も重要になってきております。年収レンジは職種によって異なりますが、30代の平社員レベルでも年収1000万円を超えます。役職がついてくると2000万円台、3000万円台や、営業職で特に成績が良い人は年齢にかかわらず2000万円以上稼ぐ人もいます。
SAPの最大の魅力は、人事制度の運用が属人化していないことです。通常、この規模の企業ですと人事制度が硬直化してしまい、制度が形骸化してしまうケースが多いのですが、SAPの場合は人事評価制度がしっかりと機能していると言えます。その証拠として、SAPジャパンの新卒から40代で役員になった社員は何人もいますし、現社長の福田氏が39歳の若さで日本法人社長に抜擢されています。年齢や経験よりも実績を重視されますので、頑張り次第では将来本社役員や日本法人のカントリーマネージャー、役員、マネージャに登用される可能性が非常に高いことも特徴です。

なによりも今後10年以上続くであろう基幹系システムのクラウド化の波に乗れることは、転職者にとっての最大のメリットと言えます。クラウドERP領域での市場価値の高い経験が積むことができれば、将来は明るいといえるでしょう。

中途採用・求人状況などSAPジャパンについてもっと知りたい!

SAP社の具体的な採用求人状況やポジション、年収、経営陣の人となり、会社の雰囲気、キャリアパスなど、詳細については非公開情報になります。ご興味のある方はプロの転職エージェントにご相談ください。

SAP社は今後も、ERP業界でイノベイティブかつホットな話題を振りまく企業であることに間違いありません。ぜひこの企業を担当するプロの転職コンサルタントに詳細を聞いてみませんか? 本記事には書けなかった非公開情報(具体的なポジションや年収)を始め、具体的な応募プロセスについての説明や転職アドバイスなどをさせていただきます。下の「転職エージェントに相談する」からご相談ください。

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