【19年7月期】はてな、過去最高益を記録 伸びているのはどの事業なのか?

【19年7月期】はてな、過去最高益を記録 伸びているのはどの事業なのか?

はてなブログやはてなブックマークを通じ、インターネット上のユーザー同士をつなげるプラットフォームを提供するはてな。2016年に東証マザーズに上場し、1株800円だった公募価格は一時5480円まで上昇し注目を集めました。今回ははてなの財務諸表分析を行い、どのようなビジネスモデルなのかについて見てきます。


損益計算書(PL):2019年7月期は過去最高益

はてなの2019年7月期の売上高は、前期比20.5%増の25億円でした。営業利益も同41.3%増の5億円で過去最高益を記録しました。

営業利益率は同2.6pt増の17.9%とサービス業平均の7.7%に比べ高収益な会社ですが、特出しているのは粗利率90.8%と上場会社中トップクラスとなっています。

粗利率が高い要因として外注費の低さが挙げられます。はてなの19年7月期の有価証券報告書によると、19年9月期の売上原価は2億円。そのうち外注費は0.4億円と全体に占める割合が低いです。

もちろん、外注しない業務は内製が必要ですので、現在はてなでは従業員の増員に取り組んでいます。自社で優秀なエンジニアを抱えることで、より収益性の高い事業環境を継続していけると言えます。

その一方で人件費は固定費となり、ビジネスがうまく回らないときには重荷となるおそれがあります。ただし受注型のBtoBビジネスが伸びている間は、人件費は変動費的に扱うことができるでしょう。

出典:2019年7月期通期決算説明資料

セグメント分析:法人向けで業績伸ばす

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この記事の執筆者

コンサル会社員をしながら、副業ライターとして執筆活動を行っています。証券アナリスト取得を目指し日々邁進しております。


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