【19年5月期】アスクル、ヤフーとの連携強化で「LOHACO」の黒字化目指す

【19年5月期】アスクル、ヤフーとの連携強化で「LOHACO」の黒字化目指す

オフィス向け通販「アスクル」を事業の柱とするアスクル。2017年2月に発生した物流倉庫の火災や「宅配クライシス」と呼ばれる物流費の増加によって、業績が悪化していました。しかし2020年5月期にはV字回復に向けて業績が回復する見込みで、株価も上昇しています。財務諸表や決算説明会資料を基に、現状と今後の課題を整理します。


損益計算書(PL):火災の影響から回復基調に

2019年5月期決算は増収増益。2017年2月に発生した物流倉庫火災の影響で利益が落ち込んでいましたが、回復基調にあります。

売上高は3,875億円で前期比7.5%増、営業利益は45億円で同7.8%増でした。営業利益率は1.2%で前期と変わりません。

売上増に伴い、売上原価は2,959億円と前期比で7.6%増えましたが、売上総利益も916億円で7.1%増。粗利率は23.6%で前期比0.1pt減と微減です。販売費及び一般管理費は871億円で同7.1%増えました。

親会社株主に帰属する当期純利益は4億円で、前期比90.8%減と大幅減でした。主な要因は固定資産(物流センター「AVC日高」)の減損損失31億2300万円を計上したことによるものです。

なお、2020年5月期の通期業績予想は、売上高が4,040億円、営業利益が88億円、営業利益率が2.2%、親会社株主に帰属する当期純利益が86億円と、前期比で大きく改善する見込みです。

セグメント分析:主軸はBtoBのeコマース事業

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