【19年12月期】業績横ばい続く小林製薬 成長求め「全社挙げて国際事業に取り組む」

【19年12月期】業績横ばい続く小林製薬 成長求め「全社挙げて国際事業に取り組む」

「あったらいいな」をカタチにしてきた小林製薬。ブルーレットや熱さまシート、のどぬ~るやアイボンなどのニッチ製品を生み出し、22期連続増益の長期安定収益をあげてきました。しかし現在人口減少による内需縮小や中国製競合品などの事業リスクに直面しています。これにどう立ち向かうのか。財務諸表などから会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):22期連続増益も横ばい続く

小林製薬の2019年12月期の決算は、売上高は前期比0.3%増の1681億円、営業利益は前期比0.3%増の264億円で、わずかですが増収増益となりました。増益は22期連続。営業利益率は15.7%で前期と同じでした。

売上原価は前期比0.5%増の647億円、売上総利益は同0.2%増の1033億円、粗利率は同0.1pt減の61.5%とここ数期ほぼ変わらず横ばいです。販売費及び一般管理費は広告宣伝費が増加したものの前期比0.2%増の770億円にとどまっています。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比6.2%増の191億円でした。

翌2020年12月期の連結会計年度の業績予想は、売上高は前期比1.8%減の1650億円、営業利益は同変わらずの264億円、経常利益は同0.5%増の280億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同4.7%増の200億円となる見込みです。

セグメント分析:営業利益の8割超が国内事業

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