東海東京証券の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
愛知県名古屋市に本社を置く、国内準大手の東海東京証券。2009年4月に持株会社制に移行し、現在は東海東京フィナンシャル・グループの中核企業であると同時に、中部地区で最大のネットワークを保有する証券会社です。また、2019年9月には髙木証券を吸収合併し、髙木証券が築いてきた関西を中心とした営業基盤を受け継ぎました。
そんな東海東京証券の職場の雰囲気は、「支店によって異なる」「社内イベントなども支店長の方針によって決まる」という声が多数を占めます。また、証券会社と言うと営業ノルマが厳しいイメージが付き物。同社の口コミでも「昔ながらの証券会社の泥臭い営業のイメージそのもの」「外回りや電話営業で忙しい」といった声があがっており、営業の厳しさをうかがい知ることができます。
一方で、「日々のノルマに追われてヘトヘトになっていても、お客様から感謝されれば疲れも忘れてしまいそう」「自分の目標数字を達成した時には達成感をとても強く感じることができる」という口コミからわかるように、厳しいからこそやりがいにも繋がっているようです。
そして、営業成績を上げたり、お客様から感謝されたりするには、「常に知識を深め、マーケットを研究しなければならない」という面も。同社の営業には、金融マーケットに身を置く覚悟とそこから学ぶ貪欲さ、さらには、人と接することに喜びを感じられる資質が不可欠だと言えるでしょう。
■選考は何次まで?
基本的な流れは、書類選考→部門面接(1〜2回)→人事面接→内定となっています。なお、部門面接は必要に応じて複数回となることもあるので、スケジュール調整が必要です。
こうした選考を経て晴れて内定が出た場合、原則として毎月1日に入社することになります。
■面接内容の傾向は?
これまでの経歴や志望動機など、基本的な質問が多いようです。口コミには「面接の雰囲気は終始穏やか」「普通の会話をおこなうような面接」「きちんと話を聞いてくれる」とあるように、面接官が話しやすい雰囲気を作ってくれる様子がうかがえます。また、応募部署に関連する質問も多いようです。営業職に応募した面接経験者からは、「営業をするうえで役に立つと思うスキル」や「精神面の強さ」を問われたという口コミも。これまでの経歴や自分の強みをどう仕事に生かせるのかという点は、率直かつ具体的に説明できるようにしておきましょう。
また、「あなたをものにたとえるとなんですか」「自分を動物にたとえるなら」という質問をされた人もいます。こうした質問によって、どこまで自己分析を進めているか、また物事を論理的に説明できるかという点を見ていると思われます。抽象化できるレベルまで自己分析を深めることはもちろん、意表を突いた質問をされた場合も、動じず冷静に対応したいものです。
オーソドックスな質問には対策を講じることで落ち着いて答えられるはずです。企業研究や自己分析は、手を抜かず徹底的におこなってください。
東海東京証券の面接攻略法(面接対策)
■グループ戦略である「New Age's, Flag Bearer 5 ~新時代の旗手~」を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、東海東京フィナンシャル・グループの中期経営計画「New Age's, Flag Bearer 5 ~新時代の旗手~」を理解しておきましょう。
同グループでは、2017年4月より「New Age's, Flag Bearer 5 ~新時代の旗手~」と題した中期経営計画を開始しています。この計画の達成により、「業界における第3極」を形成したい考えで、そのために「さらなる経営基盤の強化と成長」と「戦略テーマの追求」を柱とした戦略を掲げています。
具体的に、法人営業においてはよりグローバルに目を向けた取り組みをおこない、リテール営業においてはセグメントに応じたサービスを追求していくというものです。そのために、「グレート・プラットフォーム」と呼ばれるビジネルモデルを構築し、同社グループ企業におけるシナジー効果をより一層向上させていくとしています。
そして、こうした戦略を実行するうえで求められてくるのが、今まで以上に高度な専門性と人間性を兼ね備えた人材です。会社としても、社員の専門分野を明らかにしたうえで、その専門性により磨きをかけられるような教育体制を整備し、適切な評価と処遇を実現していくとしています。
■「なぜ東海東京証券に転職したいのか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問に、「なぜ東海東京証券を選んだのか」というものがあります。面接官はこの質問を通じて、「どのようなビジョンを持っているのか」「これまでの経歴がどう生かされるのか」といった点はもちろん、「社風に合致した人材か」「戦略と合致した人材か」という点を見極めます。この質問に答えるためには、他社研究をしっかりとおこなったうえで、「東海東京証券でなければならない理由」を明確にしておくことが必要です。ここでは、同社とよく比較される準大手証券3社をピックアップしますので、研究の参考にしてみてください。
- 岡三証券株式会社
- 丸三証券株式会社
- いちよし証券株式会社
東海東京証券の採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、東海東京証券が目指している方向性や求める人材像が分かってきたのではないでしょうか。
東海東京証券では、昔ながらのFace to Faceの営業が大事にされている部分があります。社員には金融機能の担い手として、金融マーケットに対峙する覚悟と顧客に寄り添う人間性が求められているのです。一方で、FinTechやAIの台頭によるデジタル金融サービスが浸透した昨今、新たな営業スタイルや顧客セグメントに応じた営業手法の導入が進められるでしょう。今後は、こうした環境変化に応じることのできる柔軟性や専門性が必要とされると言えます。その意味でも、自己分析を丁寧におこない、自分の専門性や強みをしっかりとアピールできることが大切です。「次のステージに向かう東海東京証券のメンバーとして、ともに前進できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
ここでは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:入社】
[20代前半・男性/ルートセールス] 【結果:入社】
[20代前半・女性/代理店営業] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/社内SE] 【結果:一次面接で不採用】
東海東京証券の採用面接に向けて
東海東京証券の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 金融機能の担い手として、金融マーケットに対峙する姿勢をアピールする。
- 中期経営計画「New Age's, Flag Bearer 5 ~新時代の旗手~」を理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRへと繋げる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜ東海東京証券なのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。