野村證券の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
野村證券は、1925年に大阪野村銀行の証券部を分離独立させて創業を開始し、日本で最初の投資信託業務を開始させた企業です。
野村ホールディングスの目指すビジネスの方向性の1つとして、「日本におけるマス・リテール層へのアプローチ(非対面ビジネスの拡大)」があります。2018年6月にLINE株式会社と業務提携を発表した設立会社は、2019年6月には「LINE証券」と商号変更し、本格的に動き始めています。野村ホールディングスの幅広い証券会社のノウハウとLINE株式会社のアクティブユーザーをもとに野村のサービスを使用するユーザーを増やす考えです。
また、野村證券を語る上で非常に重要なことは独立系証券会社として、国内で第1位の実績を誇っているということです。野村證券はリテール部門の顧客基盤が盤石であり、圧倒的な営業力を強みとしています。そのため口コミをみると「同社で働く覚悟があるのか」「本当にやっていけるか」ということが面接で聞かれることもあるようです。採用面接では厳しい環境で自分が成長したいことをアピールし、熱意をもって話しましょう。
■選考は何次まで?
口コミによると、野村證券の採用面接は3回程度おこなわれることが多いようです。書類選考(希望部門別)のあと、部門面接および人事面接(3回程度)と適性検査という流れです。
営業職の部門面接では課長や支店長が面接官をする場面が多く、人事面接では本社の人事部の方が面接をすることが多いようです。1回の面接で、3~4人面接官が入れ替わる場面や、課長職3人との面談だったという声もあり、面接官は複数人の場合もあるようです。面接では複数人に見られても問題ないよう身なりを整え、スムーズな会話を心がけましょう。
面接では、将来のキャリアプランだけでなく、金融の歴史を理解できているのか、証券会社の使命、野村證券のことをどう考えているのか、など自分の考えを明確に言語化できるようにしておくとよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
過去の口コミを調べると、職種によって質問内容は変わりますが、基本的には転職理由や志望理由など一般的な内容が中心です。
・転職理由
・なぜ証券会社か
・なぜ同社か
を中心に自分の言葉で言えるようにしておきましょう。
また、どのような職種でも野村證券のことをきちんと理解することが大切です。
・株価や証券コード
・同社の改善すべき点
・同社のイメージ
などを聞かれることもあるようです。野村證券についてきちんと企業研究をしておきましょう。
営業職の場合、「金融商品の性質上、ミスが出た際には大きな金額が動きます。この時、あなたはどう対応しますか?」といった、営業としてどのような対応をするかを問われる場面もあるようです。営業職を希望している場合は、実際にお客様に大きな金額の商品を販売することを想定し、考えた上で面接に臨むとよいでしょう。
経理の職種では「米国会計基準における金融資産の時価評価の基準番号とその内容を要約して説明してください」といった質問をされたとの口コミもありました。
希望する職種に応じて想定される質問を考え、対策をしておきましょう。
野村證券の面接攻略法(面接対策)
■野村グループのコーポレートスローガン「目指すのは、"今"以上の"未来"。」を理解した上で自己分析をする
野村證券の面接を受ける上では、「社会的使命」「会社のあるべき姿」「わたしたち一人ひとりの価値観」からなる3つの企業理念を理解しておくことが不可欠です。この3つは以下で構成されています。
これは、野村證券の企業カルチャーの土台となる企業理念です。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接では上記の「わたしたち一人ひとりの価値観」に合致する人材であることをアピールしましょう。
実際の面接でも「挑戦」にあたる「これまでのキャリアの中で最もチャレンジングだったことは何ですか?」「これまでの仕事の中で会心の出来だと思った仕事は何ですか?」といった質問もあるようです。現状に甘んじることなく、常に自ら一歩前進することを心がけていることや、自分自身を高める努力を続けていることなどを交えてアピールするとよいでしょう。
ほかにも上記の「誠実」にあたる「ミスが出た際には大きな金額が動きます。その時、あなたはどう対応しますか?」「もし好きなだけお金をもらえるとしたら、いくら欲しいですか?またそれを何に使いますか?」と質問されたとの口コミもありました。誠実さや信念があるということもアピールできるとよいでしょう。
「わたしたち一人ひとりの価値観」の3つのエピソードを事前に自己分析に落とし込み、整理をしておくことが大切です。
■「なぜ野村證券に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
野村證券の面接でよく聞かれる質問のひとつに「数ある証券会社の中でなぜうちの会社なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して「それが当社で実現可能か」といったことはもちろん、「当社のことはどれくらい理解しているか」という側面も見ています。
また「なぜ外資系を受けないのですか?」と質問されたといった口コミもあり、なぜ日系企業を希望するのか、考えを整理しておいた方がよさそうです。日本の金融業界、証券業界の理解だけではなく、世界の金融業界、証券業界の理解を深めておくことも大切です。
そのためには、競合となりやすい以下のような企業研究も必須です。具体的には業界第二位といわれる証券会社、銀行系の証券会社を調べておきましょう。具体的な比較ポイントとして、強み、規模、一人あたりの営業利益などを押さえておくとよいでしょう。
- 大和証券株式会社
- SMBC日興証券株式会社
野村證券の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、野村證券の採用面接を受ける前には、野村證券への理解はもちろん、企業理念を意識した自己紹介や志望動機の整理が大切です。面接では厳しい環境でも働いていけることをアピールし、さまざまなことに挑戦できる人材であると印象付けられるようなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・女性/ファイナンシャルプランナー] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・女性/ファイナンシャルプランナー] 【結果:入社】
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[20代後半・男性/ファイナンシャルプランナー] 【結果:入社】
野村證券の採用面接に向けて
野村證券の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 同社で働く覚悟ができていることを示し、厳しい環境でも自身が成長できる人材であることをアピールする。
- 企業理念を理解し、野村證券の「Values(一人ひとりの価値観)」の「挑戦」「協働」「誠実」の3つに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。
- 競合会社についても研究し、「なぜ野村證券か」に対する答えを明確にしておくだけでなく、なぜ日系企業で働きたいのかも考え、その答えを言えるようにしておく。
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