SMBC日興証券の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
SMBC日興証券は外資系ソロモン・ブラザーズとの資本提携や、シティグループ証券との合併などを経て、2009年に三井住友フィナンシャルグループの傘下に入りました。また2018年にはSMBCフレンド証券とも合併し、現在ではメガバンクの三井住友銀行と連携をしている証券会社です。
社内は新卒から日興証券に勤務している人、日興証券で中途採用された人、シティ銀行出身の人、三井住友銀行からの出向の人、2018年に合併したSMBCフレンド証券の人など、いろいろなバックグラウンドの人が勤務しており、バックグラウンドが違うそれぞれの社員の苦労について記載された口コミが見受けられます。出身がさまざまな社員をフラットな目で見る必要があるといえそうです。
またメガバンク系の証券会社ということもあり、福利厚生には非常に力が入っている同社。家賃の7割程度を負担する制度や、年2回、土日を含めて最大9日連続で取得できるリフレッシュ休暇という制度、福利厚生倶楽部の加入による医療保険、自動車保険といった法人割引などが整い、快適に働ける環境だといえるでしょう。
■選考は何次まで?
口コミによると、SMBC日興証券の採用面接は3~4回行われることが多いそうです。流れとしては、書類面接のあと、筆記試験、面接(3~4回)という流れです。
面接官は、人事や役員、部長がおこなうことが多く、前職の実績よりもコミュニケーション重視の選考だということを念頭に置き、身なりを整え、スムーズな会話をこころがけましょう。
証券会社の面接ということで、圧迫されるような雰囲気はなく、変わった質問も少ないようですが、強みや弱みはなにか、自分自身はなにができるのか、将来のキャリアプランはどう考えているのか、など自分の考えを明確に言語化できるようにしておくといいでしょう。
■面接内容の傾向は?
過去の口コミを調べると、職種によって質問内容は変わりますが、基本的には転職理由や志望理由など一般的な内容が中心です。証券会社は販売しているものは基本的に他の証券会社と変わらないので、企業を分析する際には、商品ではなくその企業の歴史や強みなどを研究するとよいでしょう。
・転職理由
・なぜ証券会社か
・なぜ同社か
・今後のキャリアプラン
を中心に自分の言葉で言えるようにしておきましょう。
また営業職の場合、「車を買うために貯金が100万円しかない人に商材を売るか、売らないか」など、シチュエーションを仮定しどのような対応をするかを問われる場面もあるそうです。ちなみに2018年に合併をしたSMBCフレンド証券でも、カードに書かれた顧客の情報を元にアプローチをかける営業の模擬試験があったという口コミがあります。営業職を希望している場合は、さまざまなお客様を想定した販売のアプローチ方法を考えておくといいかもしれません。
また金融商品開発やデリバティブ業務の部署では、面接者の「投資の利益率」を聞かれたという口コミもありました。
希望する職種に応じて想定される質問を考え、対策をしておきましょう。
SMBC日興証券の面接攻略法(面接対策)
■三井住友フィナンシャルグループの経営理念を理解した上で自己分析をする
同社の面接を受けるにあたっては、三井住友フィナンシャルグループの「経営理念」を理解して自己分析に落とし込むことが大切です。
三井住友フィナンシャルグループは、経営理念の1つに「価値のあるサービスを提供し、お客さまと共に発展する」ということを掲げています。また、役職につくすべての職員が共有すべき価値観の1つにも、「お客さま起点で考え、一人ひとりのニーズに合った価値を提供する」とあります。
上述したように、同社の営業職の面接ではシチュエーションを仮定し営業をするかを問われることがあります。「顧客に対し価値あるサービスを提供できているのか」「顧客のニーズに応えられているのか」など、三井住友フィナンシャルグループの価値観と経営理念に当てはまるのかを意識した上で、自身をアピールするといいでしょう。
■「なぜSMBC日興証券に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
SMBC日興証券の面接でよく聞かれる質問のひとつに「数ある証券会社の中でなぜうちの会社なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して「この人のキャリアプランはどのようなものか」「それが当社で実現可能か」といったことはもちろん、「当社のことはどれくらい理解しているか」「当社の歴史は知っているか」ということも知ろうとしています。
証券会社の規模だけでなく、銀行系の証券会社であるということ、いろいろな歴史を経て現在のSMBC日興証券になったのでさまざまな会社出身の社員がいるということなどを理解して企業研究をしておくとよいでしょう。そのためには、競合となりやすい以下のような企業の研究も必須です。具体的には業界大手と言われる証券会社、銀行系の証券会社を調べておきましょう。具体的な比較ポイントとして、強み、規模、一人あたりの営業利益などを押さえておくとよいでしょう。
- 野村證券株式会社
- 大和証券株式会社
- みずほ証券株式会社
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
SMBC日興証券の採用面接で実際に聞かれた質問内容
「企業理念」の考察や他社研究を通じて、同社の今後の展望・求める人物像が見えてきたのではないでしょうか。まずはSMBC日興証券の歴史を理解し、その強みを把握しましょう。そして競合他社と比べてなぜSMBC日興証券で働きたいのかを明確にし、入念に準備しておくことをおすすめします。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、十分に考えながら面接対策しておきましょう。
[20代前半・男性/コンサルティング営業] 【結果:内定を辞退】
[20代前半・男性/コンサルティング営業] 【結果:入社】
[30代前半・女性/アナリスト] 【結果:入社】
[20代前半・女性/コンサルティング営業] 【結果:入社】
SMBC日興証券の採用面接に向けて
SMBC日興証券の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- SMBC日興証券の歴史を学び、自己アピールや志望理由につなげる
- 経営理念や役員が共有すべき価値を理解し、自身の考えを話せるようにする
- 競合他社について研究し「なぜSMBC日興証券なのか」に対する答えを明確にしておく
これらについて入念に準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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