損益計算書(PL):為替要因を除くと増収増益
2019年12月期売上収益は前期比2.0%減の2485億円、営業利益は同3.9%減の945億円となりました。この結果、営業利益率は同0.8pt減の38.0%と減少しています。
減収減益となった理由のひとつは為替。主要通貨に対する円高の進行により為替レートのマイナス影響を受けました。決算説明資料には「一定為替レートベース」での業績も記載されており、これで見ると売上高は前期比4.0%増の2638億円、営業利益は前期比3.0%増の1018億円で増収増益となっています。
コストダウンも進んでおり、売上原価は前期比9.1%減の596億円で、売上総利益は同0.4%増の1890億円に増えており、粗利率は76.0%と同1.9pt改善しています。
販売費及び一般管理費も前期比5.2%減の851億円に抑制しています。
親会社株主に帰属する当期利益は前期比7.4%増の1157億円と、営業利益を上回っています。この要因は、為替相場の変動の影響により外貨建ての現金預金等について為替差益が発生したことや、子会社であるNEOPLE INC.において繰越外国税額控除額に係る繰越税金資産を計上したことで法人所得税費用が減少したことなどです。
なお、2020年12月期の業績予想については、通期の合理的な業績予想の算定が困難であるため公開しないとし、第1四半期の業績予想のみ開示しています。売上高は740億円~807億円(前年同期比20.5%減~13.3%減)、営業利益は360億円~421億円(同31.6%減~20.0%減)の減収減益予想となっており、主な要因は、中国において「アラド戦記」の売上収益が減少する見込みであるためです。3月に重要アップデートを実施する予定で、このアップデート実施前に売上収益が改善することは見込んでいないとのことです。
セグメント分析:中国・韓国で売上の8割超
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