損益計算書(PL):販管費の削減で利益回復
アース製薬の2019年12月期決算は、売上高が前期比4.7%増の1895億円、営業利益は同278.0%増の39億円の増収増益。特に営業利益の伸びが大きくなりました。
長期にわたる残暑の影響で虫ケア用品の販売が増加し、日用品や総合環境衛生事業の伸長もあって売上を堅実に伸ばしています。
売上原価は前期比4.7%増の1191億円で、粗利率は前期と同じ37.2%。販管費は前期比0.2%増の665億円に抑えました。これにより営業利益率は同1.5pt増の2.1%に改善しています。
販管費については、人件費や物流費の増加があったものの、マーケティング費用(宣伝費・販促費)の抑制や研究開発費の減少、交通費・交際費などのコストダウン施策の効果が上がりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は12億5000万円で、前期の1億4200万円の赤字から黒字に回復しました。
なお、2020年12月期の業績は、売上高が1870億円(前期比1.3%減)、営業利益が46億円(同17.5%増)、当期純利益が25億5000万円(同104.0%増)と予想されています。なお、売上高の減少は、2019年いっぱいでレキットベンキーザー社との販売提携契約を解消し、食洗機用洗剤「フィニッシュ」や薬用石鹸「ミューズ」の売上がなくなるためです。
セグメント分析:虫ケア用品と口腔衛生用品が主軸
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