【19年12月期】農機世界3位のクボタ 「スマート農業システム」強化で市場開拓図る

【19年12月期】農機世界3位のクボタ 「スマート農業システム」強化で市場開拓図る

農機メーカーで国内1位、世界3位のクボタ。海外での売上を順調に伸ばし、2019年12月期は増収増益。しかし、2020年12月期は台風19号の影響などで減益予想と発表され、株価が急落しました。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上高は過去最高

クボタの2019年12月期決算は、売上高が前期比3.8%増の1兆9200億円営業利益は同6.5%増の2017億円で増収増益でした。日本や北米での売上が増加し、固定費の増加や円高の影響はあったものの、国内外での増販効果や米国での金利低下に伴う販売促進費の減少により増益となりました。

売上原価は前期比2.8%増の1兆3601億円で、粗利率は同0.7pt改善の29.2%。販管費が同6.0%増の3583億円と増えていますが、営業利益率は同0.3pt増の10.5%に改善しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比7.6%増の1491億円でした。

なお、2020年12月期の業績は、売上高が1兆9500億円(前期比1.6%増)営業利益が2000億円(同0.8%減)、当期純利益が1480億円(同0.7%減)と予想されています。

減益要因は、2019年10月に甚大な被害をもたらした台風19号に起因する減産に伴う生産工場の損益悪化や円高の影響などとなっています。なお、新型肺炎の感染拡大による業績への影響については、現時点では想定が困難であるため業績予想には反映していないとのことです。

セグメント分析:海外売上比率は67.4%

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