【19年12月期】オフィス家具事業が好調のコクヨ 「テレワーク」の増加は業績の不安要素か?

【19年12月期】オフィス家具事業が好調のコクヨ 「テレワーク」の増加は業績の不安要素か?

オフィスのIT化や働き方改革を追い風に、オフィス家具販売やオフィス空間のコンサルが好調なコクヨ。2019年はコスト増で減益でしたが2020年12月期は増収増益を見込んでいます。しかしコロナ禍によってオフィス計画の見直しが増えるおそれも。これが吉と出るか凶と出るか。財務諸表などを基に会社の現状と将来性を整理します。


損益計算書(PL):コスト増を吸収できず増収減益

コクヨの2019年12月期決算は、売上高は前期比1.6%増の3202億円、営業利益は同8.5%減の167億円の増収減益となりました。

売上原価は前期比1.8%増の2063億円で、粗利率は同0.2pt減の35.6%。販管費は前期比3.0%増の972億円。原材料費や物流費等のコスト増を吸収できず、営業利益率は同0.6pt減の5.2%とやや悪化しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比7.5%増の153億円。固定資産売却益や投資有価証券売却益が特別利益に計上されました。

なお、2020年12月期の業績は、売上高が3340億円(前期比4.3%増)、営業利益が174億円(同3.9%増)、当期純利益154億円(同0.6%増)と予想されています。

戦略投資による経費支出は増加するものの、主力事業の需要が増えて収益が改善されることにより増益となる見込みです。

セグメント分析:主力はオフィス家具の販売

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