【19年12月期】クックバッド、最終赤字も豊富なキャッシュが「投資フェーズ」支える

【19年12月期】クックバッド、最終赤字も豊富なキャッシュが「投資フェーズ」支える

国内向けレシピサービスで不動のシェア1位を誇るクックパッド。2019年12月期決算では最終赤字に転落するなど業績が悪化しています。しかし会社は「投資フェーズ」と位置づけ、既存事業の磨き上げと新規事業の模索を続けています。それを支えるのが豊富なキャッシュです。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):減収にコスト増で大幅減益、最終赤字に

クックパッドの2019年12月期の決算は、売上高が前期比1.0%減の117億5300万円で4期連続の減収。さらに営業利益が同81.6%減の3億700万円と大幅減益となりました。

売上原価は前期比71.4%増の2億1600万円と増えていますが、粗利率98.2%からも分かるように原価の割合は非常に小さく、収益に及ぼす影響は限定的です。

販売費及び一般管理費は前期比11.3%増の112億円に増えています。主に、国内の新規事業及び海外事業に係る人件費が増加したためです。

売上高が減少する中でコストが増えたため、営業利益率は前期比11.4pt減の2.6%にまで悪化しました。インターネット業界の2019年平均利益率7.2%と比べてもかなり低い水準となっています。

このほか、税引前当期利益では2.7億円を計上していますが、繰延税金資産の取り崩しを行ったため、親会社株主に帰属する当期純損益は前期の4億700万円の黒字から9億6900万円の赤字に転落しています。

2020年12月期の業績予想は非開示です。決算短信では「投資の時期や金額の規模については、事業を取り巻く環境等の変化に応じて機動的に判断していく想定」のためとしています。

なお、2020年5月8日発表の2020年12月期第1四半期決算では、売上収益が前期比6.3%減の27億5100万円、営業利益が同35.7%減の1億9100万円、親会社株主に帰属する四半期利益は同35.4%減の1億3800万円と、減収減益となっています。

特に利益の減り幅が非常に大きくなりました。このため4月27日に一時は上昇した株価は、決算発表を受けて再び下落し200円台に割り込んでいます。

セグメント分析:COOKPADの「会員売上」以外の事業が落ち込む

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この記事の執筆者

都内の国立大学に通う大学生です。来年四月の証券アナリスト一次試験合格を目指し、日々勉強しています。専門は企業財務・企業評価です。まだまだ分析不慣れですが、よろしくお願いします。


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