【20年2月期】「グローバルワーク」のアダストリア コロナ禍による店舗売上減を自社ECでカバーできるか

【20年2月期】「グローバルワーク」のアダストリア コロナ禍による店舗売上減を自社ECでカバーできるか

カジュアル衣料品等のSPA(製造小売)ブランドを国内外で展開するアダストリア。「グローバルワーク」や「ニコアンド」などの好調で20年2月期は大幅増益でしたが、コロナ禍で20年3月の店舗売上高は前年比約76%と厳しい状況に。これを成長中のECがどこまでカバーするか。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):減収も値引き販売の抑制で大幅増益

アダストリアの2020年2月期の決算は、売上高は前期比0.1%減の2224億円、営業利益は同79.2%増の129億円と減収増益でした。

売上原価は前期比3.6%減の990億円。主な要因は、値引き販売の抑制を安定的に行ったとのことです。

これにより売上総利益は前期比2.8%増の1234億円に増え、粗利率も同1.6pt増の55.5%と改善しています。この水準は、同業のファーストリテイリングの48.9%(2019年8月)や、ライトオンの47.9%(2019年8月期)、しまむらの32.6%(2020年2月期)を大きく上回っています。

販売費及び一般管理費は前期比2.1%減の1105億円と抑制。金額としては、現在は吸収合併したトリニティアーツの連結子会社化に伴うのれん償却額が4億8400万円減っているのが大きいです。営業利益率は同2.6pt増の5.8%と改善しました。

このほか、店舗の減損損失13億円、システム開発計画の変更に伴うソフトウェアの減損損失15億円などを特別損失に計上し前期比で19億3500万円増えましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比63.6%増の64億円と大きく増加しています。

2021年2月期の業績予想に関しては、新型コロナウイルスの感染拡大が業績に与える影響に未確定要因が多いことから、合理的に算定することが困難であるために未定となっています。今後、業績予想の算定が可能となった段階で、速やかに公表するとのことです。

セグメント分析:「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」などのブランド展開

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