【20年2月期】人材会社のディップ、財務体質の意外な強さ 無借金経営で安全性は盤石

【20年2月期】人材会社のディップ、財務体質の意外な強さ 無借金経営で安全性は盤石

アルバイト・パートの求人情報サイト「バイトル」を軸に人材サービスを展開するディップ。20年2月期は増収増益で、営業利益率は30%台にまで上昇しました。財務安全性も盤石。業務自動化を見据えたRPAの分野にも投資を行っています。財務諸表に基づき会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上利益は前期比2桁増

ディップの2020年2月期決算は、売上高が前期比10.1%増の464億円、営業利益が同12.6%増の144億円と増収増益になりました。

売上原価も前期比12.1%増の30億円と大きく増えたため、売上総利益は同9.9%増の434億円と増加したものの、粗利率は同0.1pt減の93.5%とわずかに減少。とはいえ高水準です。

一方、販売費及び一般管理費は前期比8.6%増の290億円。主に、人件費(給与、福利厚生費、採用関連費及び教育費を含む)が前期比10.6%増、広告宣伝費(代理店インセンティブなどの販売促進費を含む)が同2.9%増などによるものです。ただし広告宣伝費の増加率は増収率を下回っており、効率化が図られているといえます。

これにより、粗利率減にもかかわらず、営業利益率は前期比0.7pt増の30.9%と改善しています。

この他、特別損失として関係会社株式売却損が1億5260万円計上されていますが、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比12.4%増の100億円を確保しています。

2021年2月期の業績予想は、現時点では通期の業績見通しが困難であるとし、第1四半期のみレンジ形式で開示しています。詳しくは下記「まとめ」を参照してください。

セグメント分析:主軸の「バイトル」で売上の8割あげる

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