GSKの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ロンドンに本社があるメガファーマ、グラクソ・スミスクラインの日本法人として1953年に設立されたGSK。呼吸器系の医療用医薬品を数多く取り揃え、ぜんそく治療薬、吸入薬が主力製品となっています。感染症領域にも定評があり、インフルエンザ治療薬「リレンザ」も同社の製品です。
そんな同社の口コミからは、年齢や性別に関係なく活躍でき、オープンでフラットな社風が伺えます。「産休、育休、時短勤務を活用し、活躍している女性も多い」「短時間、少人数で効率的な働き方を推奨され、残業は少ない」「率直に自分の意見を求められる」といった口コミが見られました。
同社は、過去にグループ企業がアメリカや中国で不正事件を起こしたことがあり、現在では製薬会社の中では最もコンプライアンスに厳しい会社として知られています。GSKのコンプライアンスの全体像や考え方を「GSK行動指針」として定め、社員だけでなく契約社員、派遣社員、業務委託先にも理解、実践を徹底。人々の健康を支えているということに誇りと責任を持ち、仕事に臨める人材が求められていると言えるでしょう。
同社の面接では、「コンプライアンス遵守を重視し、裁量が大きく自主性が求められる」という社風に合致した人材であるかを見極められています。
■選考は何次まで?
書類審査→部門面接→最終面接が一般的な流れです。部門面接は、各事業所または本社、最終面接は本社でおこなわれます。選考期間は、2週間から3か月と幅があるようです。グローバル企業である同社では、外国人が面接官となることもあることから、時差の関係もありスケジュール調整に時間がかかる場合もあるでしょう。選考スケジュールには余裕を持って臨むことをおすすめします。
コーポレートサイトの中途採用ページはグローバルサイトの採用ページへとリンクが貼られており、希望勤務地や職種で検索可能です。現在、日本法人では、薬事、品質保証、法務、HR、マーケティング、カスタマーオペレーションなど、多様な職種で募集がおこなわれています。
■面接内容の傾向は?
面接では、志望動機や転職理由など一般的な質問が多いようです。「成功体験を教えてください」「リーダーシップを発揮した経験は?」と聞かれたという口コミも見られました。職務経歴書に沿って、具体的なエピソードを交え回答できるように準備をし、自己アピールへとつなげましょう。
ほかには、転職回数について問われたという口コミも見られます。転職理由について一貫性を持ち、きちんと説明できるようにしておいてください。グローバル企業であるGSKでは、英語スキルも不可欠です。応募ポジションによっては、外国人が面接官の場合もあることから、英語面接の準備もしておきましょう。
同社の面接の雰囲気は、厳しいものではなく和やかであったという印象を持つ方が多いように見受けられます。ほかには、「論理的に説明すると面接官に好印象だった」という口コミも多く見られました。想定される質問に対して自分の意見をまとめ、適確に説明できるようにしっかりと準備をしておくことが重要です。面接当日は、自信を持って臨みましょう。
GSKの面接攻略法(面接対策)
■GSKの中・長期戦略を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、同社の中・長期戦略について理解しておきましょう。
GSKは、より多くの人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを自らの存在意義とし、事業活動を行っています。具体的には、成長の促進、リスクの低減、長期的な業績の向上を目指して3つの戦略課題を定めました。その3つの戦略課題とは、「ビジネスを地球規模で多様化させ成長させること」「より多くの価値のある製品を届けること」「制度・仕組みの簡素化を図ること」です。科学に根差したグローバルヘルスカンパニーとして、同社の価値観を企業文化として根付かせ社会の期待に応え、貢献していきます。
限られた同社の資源を、経営戦略やビジネスモデルに即していかにアウトプットしていくかを示したものが、以下の表です。自分の経験やスキルを棚卸しして、どのように同社のビジネスに貢献できるか、しっかりと見極めておきましょう。
革新的な製品を多くの人々に届けることが同社の使命です。面接では、同社の使命に共感し、「コンプライアンス遵守を重視し、裁量が大きく自主性が求められる」という社風を意識した志望動機を述べることも強いアピールポイントとなります。
■「なぜGSKに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
同社の面接では、「なぜGSKなのか」と問われることが多いようです。面接官は、この質問により「同社の使命や社風への理解」「当社のこれからの方向性に合致した人材か」を見極めています。この問いに答えるには、同社への理解はもちろん、競合他社についても理解を深めておくことが重要です。
競合他社と比較することにより、同社の特徴をより深く理解するとともに、同社の強みと自分の強みをマッチングさせ自己アピールにつなげましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- ファイザー株式会社
- ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
- MSD株式会社
- サノフィ株式会社
GSKの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や他社研究を通じて、同社が目指している方向性やどのような人材を求めているのか、分かってきたのではないでしょうか。
人々の健康に大きく関わる製薬企業にとって、コンプライアンス遵守は不可欠です。「コンプライアンス遵守を重視し、裁量が大きく自主性が求められる」という社風を意識し、同社の事業戦略に貢献できる人材であることを、具体的なエピソードを交えながらアピールできるようにしておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考え、自分の言葉で答えられるように面接対策をしておきましょう。
[20代後半・男性/MR] 【結果:二次面接で不採用】
[30代後半・男性/人事] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・男性/IR] 【結果:二次面接を辞退】
[30代前半・男性/調査、分析] 【結果:入社】
GSKの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらを意識して自己分析や企業研究をおこない、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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