電通テックの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
国内最大手の広告代理店「電通」グループのプロモーション制作会社です。消費者の購買データや気象データを活用したデジタルプロモーションを中心に、ダイレクトメールなどのオフラインプロモーションも行っています。
同社は購買行動の各段階に応じたプロモーションのソリューションを提供。複数のツールを組み合わせたソリューションを提案し、電通グループのならではの購買行動への知見を活用できることが強みでもあります。小売業や消費財メーカーの業界大手・準大手のクライアントが多く、自身が手がけたプロモーション案件を店舗やインターネットでよく目にすることは同社ならではのやりがいと言えるでしょう。
そんな同社の口コミからは、自由で実力主義である社風がうかがえます。「仕事の仕方や働き方が自由」「雇用形態や勤続年数にかかわらず実力がある人はどんどん登用される」といった口コミの一方で、「指示待ちの姿勢だと仕事がなくなってしまう」といったものもあります。このことから、積極性をもって自律的に仕事を進められる人材がフィットする社風であることがうかがえます。このような社風にフィットし、プロモーションや購買行動に興味関心が強い人材が求められるでしょう。
■選考は何次まで?
同社の中途採用の選考フローでは、書類選考後に面接を三回、適性検査と色覚検査を経て内定に至ります。口コミによると、一次面接は採用担当者が面接官であることが多く、二次面接以降で採用部署のリーダーや役職者が担当するようです。
選考期間はおおむね2週間から1ヶ月で連絡が届く人が多く、内定までに3ヶ月を要した人もいます。募集の緊急度にもよりますが、職種によって異なることもあるので、気になる場合は確認が必要です。
募集職種はリクルートサイトにて公開されており、2020年5月現在ではメディアプランナーやイベントプランナー、コーポレート系職種を幅広く募集中です。募集内容は随時更新されているので、自身の経験が活かせる募集があるかどうかこまめに確認すると良いでしょう。
■面接内容の傾向は?
面接では、志望動機や職務経歴などの基本的な内容に加えて、プロモーション制作会社ならではの質問も想定しておきましょう。面接経験者の口コミによると、入社後に携わりたい商品やサービスを問われたり、プロモーションについてのプレゼンテーションを求められるなど、商品・サービスについての理解度やプロモーションの発想力を問われるようです。
これらを想定して事前に準備するとともに、同社が運営するデジタルプロモーション専門媒体「Bae(ベイ)」や広告宣伝の専門媒体「宣伝会議」に目を通しておきましょう。併せて、広告代理店でなくプロモーション制作会社を志望する理由、電通グループを志望する理由を多角的に考えておくと良いでしょう。
このような同社特有の面接対策に加え、職務経験を棚卸しして、達成率など具体的な数字を用いて、過去の実績を伝えられるようにしておくことも重要です。また、質問内容は一問一答のような進め方ではなく、多角的に広がることを想定し、トークスクリプトや想定問答の作成をしておくことをおすすめします。
電通テックの面接攻略法(面接対策)
■電通テックのステートメントを理解した上で自己分析をする
同社の面接にのぞむ前に、ステートメントに目を通しましょう。同社は「Activate More,Engage More」をステートメントとして掲げ、コーポレートサイトの動画ではそれらを補足するキーワードを紹介しています。キーワードからは、ユニークなアイディアとテクノロジーを活用したプロモーションを行う姿勢がうかがえます。ステートメントに基づき、どのような取り組みが行われているのかを理解しましょう。
2018年にはテクノロジーを活用したプロモーションについて研究する「+tech labo」を立ち上げました。IoTやAR、VRを活用した店舗やイベントの設計、産学連携による実証実験や、近年注目されているZ世代の購買行動の研究に取り組んでいます。また、SNSで話題になったカプセルトイシリーズ「パンダの穴」や、IBMの気象予報データを活用したCRMソリューションなど取り組みの背景には、他社にはないユニークなアイディアと積極的なテクノロジーの活用があります。
同社では、ステートメントを理解した上で、それに沿ったアイディアを創出できることが求められるでしょう。面接にのぞむ前には、ステートメントの内容に目を通して自分なりの解釈をもち、企業活動とどう結びついているかを研究することが重要です。その上で自己分析を行い、面接当日はしっかりと自己アピールができるよう準備をしましょう。
■「なぜ電通テックに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
「なぜ同社に入社したいのか」という質問は、面接において頻度の高いものです。面接官はこの質問を通じて、同社や業界への理解度を判断しています。この質問に明確に回答するためには、事業内容やニュースリリースについてはもちろんのこと、『AdverTimes』や『Web担当者Forum』、『宣伝会議』といったプロモーションについての媒体にも目を通し、業界についての知見を深めておくことが重要です。
併せて、下記のような競合他社についても研究しておきましょう。各社のコーポレートサイトに目を通し、同社と比較した上で志望動機を組み立てるとより説得力のある志望動機が構築できます。
- 株式会社テー・オー・ダブリュー
- 株式会社博報堂プロダクツ
- 株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
- 株式会社アイレップ
電通テックの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や競合他社の研究を通じて、同社の特徴やどのような人材が求められているかが分かってきたのではないでしょうか。同社は、電通グループの中で最も消費者に近いプロモーション制作会社です。面接では、これまでの経験やスキルを活かし、ユニークなアイディアを持ってクライアントの課題を解決できるような人材が求められます。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代後半・男性/企画営業] 【結果:入社】
[20代前半・男性/販売促進] 【結果:入社】
[30代後半・女性/調査・分析] 【結果:入社】
[20代後半・女性/マーケティング] 【結果:二次面接で不採用】
電通テックの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ抑えておきたい内容をご紹介してきました。以下について、重点的に面接対策をしておきましょう。
- 自由で実力主義的な社風を理解し、それに沿った行動ができることをアピールする。
- 同社のステートメントを理解し、これに沿った自己分析を行い自己アピールをする。
- 競合他社についても研究し、「なぜ同社なのか」に対する回答を明確にする。
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