【20年3月期】弁護士ドットコム、増収減益 成長期待の「クラウドサイン」に先行投資続ける

【20年3月期】弁護士ドットコム、増収減益 成長期待の「クラウドサイン」に先行投資続ける

弁護士を対象としたマーケティング支援と、一般ユーザーへの有料会員サービスが売上の柱となる弁護士ドットコム。ここにWeb完結型の契約サービス「クラウドサイン」が加わり成長が注目されています。先行投資を優先し、営業利益率は右肩下がり。それでも株価は急上昇しています。財務諸表などの分析を基に、会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上高は右肩上がり、先行投資で利益減

弁護士ドットコムの2020年3月期の売上高は前期比31.9%増の41億3300万円でした。2014年12月の上場以来、右肩上がりの成長を続けています。一方で、営業利益は前期比22.9%減の3億9300万円に減っており、増収減益となっています。

売上原価は前期比38.5%増の6億4400万円と大きく増えたものの、売上総利益は同30.8%増の34億8900万円を確保。しかし粗利率は同0.7pt減の84.4%にやや悪化しています。

販売費及び一般管理費は前期比43.5%増の30億9600万円。主に、クラウドサイン事業の成長を目的とした先行投資により増加したものですが、これにより営業利益率は同6.8pt減の9.5%となっています。

このほか、前期あった79億円の特別損失などがなくなりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比21.9%減の2億6000万円となりました。

2021年3月期の業績予想は、売上高を前期比25.8%の52億円としています。営業利益以下の各利益については、市場環境の急速な変化に対応した機動的な投資判断が必要との観点から、黒字を継続しつつ具体的な金額予想は開示しない方針としています。

セグメント分析:現在の柱は「弁護士マーケ支援」、成長は「クラウドサイン」

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この記事の執筆者

金融機関で法人融資に従事した後、ベンチャー企業で財務経理を経験。わかりやすく読みやすい記事になることを心がけます。


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