八十二銀行の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
長野県のトップバンクとして、地域経済を支える八十二銀行。比較的健全な財務体質を有することから、有力地銀の一角に数えられることが多い地方銀行です。
地方銀行の特色はなんと言っても“地域密着型”の営業。口コミにも、「地元に密着した営業は面白い」というものから、「都会のようにいろいろな仕事があるわけではないので偏りが出る」「地域密着型という特性上、休日を返上してボランティアや地域行事に参加しなければならないことがあって、ややストレス」というものまで、複数のコメントが寄せられています。
多くの金融機関がそうであるように、同行の社風も堅実で保守的なようです。口コミには、「まじめ」「古い体制」「年功序列」「学歴偏重」といったキーワードが散見されました。また、福利厚生や有給取得率、給与面に関する満足度は総じて高い印象で、安定的に長く勤めたい人に向いている職場環境だといえるでしょう。一方、こうした社風になじめずに転職していく人もいるようです。「バリバリ仕事をしたい人向きではないかもしれません」といった声も聞かれました。
総じて、堅実で保守的な社風が特徴の八十二銀行。応募者がこうした社風にフィットするかどうかは、採用側が見極めたい重要なポイントのひとつです。面接に向け、社風をよく理解した上で自己分析をすすめてみるとよいでしょう。
■選考は何次まで?
応募は、履歴書・職務経歴書に加えて、希望職種(複数可)・応募理由・自己PRを記入した用紙を採用担当者宛に送付します。書類選考を通過した場合には、メールまたは携帯電話宛に連絡が届きますので、応募書類にはメールアドレス・携帯電話番号を忘れずに記入しましょう。その後は、面接(1〜2回)と適性検査を経て、最終面接(役員)へとすすみます。なお、入社時期については応相談となっていますので、在職中の場合であってもある程度は柔軟に対応してもらえそうです。
八十二銀行では、現在、本部部門と営業店部門で中途採用をおこなっています。応募要件は職種ごとに異なりますが、該当業務における実務経験を要件としている場合が多くなっています。コーポレートサイトに設けられた中途採用情報で、事前に必ず確認しましょう。
■面接内容の傾向は?
「これまでの経歴」「志望動機」「入行したらやりたいこと」など、一般的な質問がほとんどです。これらは、自己分析をしっかりとおこなうことで十分に対応できるものですが、面接官による深堀りも想定されます。鋭い切り返しにも対応できるよう、「なぜ?」という視点を持って自己分析をおこなうとよいでしょう。
UターンやIターンの場合には、長野県で働くことについての意思も確認されます。特に長野県に縁がない場合には、「なぜ長野県の地銀なのか」を明確に語れることが重要です。長く働く意思があり、地元経済への貢献意欲が高い人物であることをしっかりとアピールしましょう。
また、会話を通じて、堅実な社風に合う人柄であるかが見極められます。身だしなみや言葉遣いも含めて、同行の社風に合った対応を心がけてください。
八十二銀行の面接攻略法(面接対策)
■八十二銀行の「第31次長期経営計画」を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、「第31次長期経営計画」を理解し、今後の方向性を把握しておきましょう。
八十二銀行では、『変化を挑み、次代を創る』と題した第31次長期経営計画を策定しました。対象期間は2018年4月から2021年3月までとなっています。長期ビジョンとして、「日本の真ん中で輝いている銀行」「8つの輝き」の2つを掲げました(下図参照)。その実現に向けて設定したのが、「お客さま利益実現のための“対面営業”の強化・拡大」「“人財”育成投資・活躍機会の拡大」「”営業推進態勢・業務プロセス”の変革」という3つのテーマです。
ここからは、各テーマについて具体的に見ていきましょう。
1つめの「お客さま利益実現のための“対面営業”の強化・拡大」では、対面営業の「量」「質」「範囲」を強化・拡大させることを柱としています。営業人員と顧客との会話量を増やし、顧客ニーズに合った最適な金融サービスを提供することで顧客満足度を高める方針です。また、「八十二グループ全体での課題解決」を徹底し、多様な顧客ニーズに的確に応えていくとしています。
2つめの「“人財”育成投資・活躍機会の拡大」では、キャリアパスや人財育成プログラムの整備、年代別の職員支援、グループ間の人事交流、専門分野の人財育成、働き方改革の推進が盛り込まれています。それらを実行することで、一人ひとりの成長や働きがいにつなげたい考えです。
最後に、「“営業推進態勢・業務プロセス”の変革」では、全職員が業務そのものや業務プロセスについて、スピード感を持って大胆に変革していく方針です。具体的には、事務集中部門の再編、業務プロセスの削減、IT活用による効率化、店舗・人員態勢の見直し、顧客の負担軽減や利便性向上を挙げています。
即戦力を期待される中途採用面接では、こうした戦略をおさえることが不可欠だといえるでしょう。その上で、どの領域で自分の力を発揮できるのかをアピールすれば、面接官の印象に残る有益な面接となるはずです。
■「なぜ八十二銀行に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
採用面接では必ずと言っていいほど「志望動機」を問われますが、八十二銀行もその例外ではありません。志望動機から面接官が知りたいのは、「八十二銀行の特色を理解しているか」「社風にフィットした人材か」「中長期的なビジョンや事業戦略に合致した人材か」という点です。こうした面接官の意図に的確に応えるためには、同業他社の研究を通じて「なぜ八十二銀行を志望するのか」を語る必要があります。
面接に備えて、自分なりの軸を定めて八十二銀行に近い金融機関をピックアップして研究をすすめてください。ここでは参考として4行をご紹介します。
- 株式会社長野銀行
- 株式会社ゆうちょ銀行
- 株式会社静岡銀行
- 株式会社群馬銀行
八十二銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、八十二銀行が目指している方向性や求める人材像が分かってきたのではないでしょうか。
長野県のトップバンクとして地域経済を支える八十二銀行。面接にあたって大切なのは、地域経済への貢献意欲とそれを達成するための地域密着への意識です。経営理念や長期経営計画にもしっかり目を通し、八十二銀行の銀行員としてのあるべき姿を明確にしておきましょう。「なぜ長野県の地方銀行なのか」に対する答えに説得力を持たせるため、具体的なエピソードを準備しておくことをおすすめします。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代前半・女性/カウンターセールス] 【結果:入社】
[20代前半・女性/会計関連職] 【結果:二次面接で不採用】
[20代前半・男性/コンサルティング営業] 【結果:結果待ち】
[20代前半・男性/金融システム運用 ] 【結果:入社】
八十二銀行の採用面接に向けて
八十二銀行の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 堅実で保守的な社風を理解した上で、長野県に密着した銀行業務に向き合える人物であることをアピールする。
- 第31次長期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をおこない、有益な自己PRへとつなげる。
- 競合他社について理解を深め、「なぜ八十二銀行なのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。