七十七銀行の転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

七十七銀行の転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

七十七銀行の2026年3月期中間決算は、貸出金利息の増加により中間純利益が前年同期比22.8%増の243億円と大幅増益。通期予想を上方修正し、増配も発表しました。投資事業組合の新規連結など、地域経済支援の枠組みを広げる同行で、転職者が担える役割と将来性を分析します。


0 編集部が注目した重点ポイント

通期純利益予想を470億円に上方修正し増配を実施する

貸出金利息や有価証券運用の利益が当初の想定を上回る見通しとなり、親会社株主に帰属する当期純利益の予想を当初から30億円引き上げ470億円に上方修正しました。これに伴い、年間配当金も当初予想から16円増配の226円を見込んでおり、好調な業績を背景とした株主還元への積極姿勢が鮮明です。

貸出金利息の増加が利益を牽引し大幅な増益を達成する

資金利益の増加が業績を押し上げ、中間純利益は前年同期比20.7%増の240億円を記録しました。特に貸出金利息が前年同期比88億円増加しており、貸出金残高の増加と金利上昇の恩恵をダイレクトに受けています。本業の収益力が向上している点は、金融のプロフェッショナルとしてのキャリアを築く上で大きな魅力です。

投資事業組合を新規連結し投資業務の体制を強化する

当第2四半期(2025年4月1日〜9月30日)より、七十七パートナーズ第1号および第2号投資事業有限責任組合を連結範囲に含める構造的変化がありました。これにより、地域企業の成長支援や事業承継を投資の側面から支える体制が整い、コンサルティングや投資実務に携わりたい人材にとって、活躍のフィールドがさらに広がっています。

1 連結業績ハイライト

本業の貸出収益が大幅に拡大。通期予想の上方修正により、更なる成長への期待が高まる中間決算となりました。
決算の概要

出典:2025年度中間決算ハイライト P.1

経常収益

950億円
+13.3%

経常利益

351億円
+22.6%

親会社株主純利益

243億円
+22.8%

※コア業務純益 = 業務純益 + 一般貸倒引当金繰入額 - 国債等債券損益(銀行の本業の収益力を示す指標)

当期は、金利上昇局面において貸出金利息の増加が大きく寄与し、経常利益は前年同期比64億円増の351億円となりました。一方で、預金金利の上昇により資金調達費用も増加(前年比72億円増)していますが、それを上回る運用収益の拡大により高い利益成長を実現しています。また、自己資本比率は国内基準で10.63%(連結)と、高い財務の健全性を維持しています。

通期業績予想に対する進捗状況については、親会社株主に帰属する当期純利益(修正後予想:470億円)に対し、中間期時点で243億円を達成しており、進捗率は51.7%となります。年度後半に向けた計画達成は順調であると評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

法人・個人向け融資ともに着実に伸長。地域経済を支える金融サービスが成長の源泉です。
貸出金の状況

出典:2025年度中間決算ハイライト P.6

貸出金業務

事業内容

中小企業・大企業向けの事業性融資や、住宅ローンを中心とした個人向けローンを提供しています。

業績推移

貸出金末残高は前年同期比8.1%増の6兆4,404億円。中小企業向け(10.1%増)や大企業向け(15.9%増)が好調です。

注目ポイント

特に宮城県内での貸出が好調であり、地域経済の活発な資金需要を確実に取り込んでいます。貸出金利回りも1.18%(前年同期は0.96%)へと改善しており、金利上昇を収益に結びつける力が強化されています。事業再生や経営支援に関心のある人材にとって、顧客企業の成長を直接支える機会が豊富です。

注目職種: 法人営業、融資審査、ソリューション提案

預金・役務取引等業務

事業内容

預金受入に加え、決済手数料や投資信託・保険の販売などの資産運用コンサルティングを行っています。

業績推移

役務取引等利益(単体)は前年同期比10億円増の83億円と成長。法人・決済関連の手数料が堅調です。

注目ポイント

グループ全体の預り資産残高は前年同期比から大幅に増加し、9,035億円に達しています。顧客の多様なニーズに応えるため、銀行、証券(七十七証券)、保険(七十七ほけんサービス)が連携した高度なコンサルティングが求められています。専門知識を活かして、個人の資産形成や法人の課題解決に寄与したい人材に最適な環境です。

注目職種: リテールコンサルタント、ウェルスマネジメント、決済ソリューション

有価証券運用業務

事業内容

国債、地方債、社債、株式、投資信託などを用いた市場運用業務を行っています。

業績推移

有価証券全体損益(単体)は前年同期比40億円増の273億円。運用手法の高度化が進んでいます。

注目ポイント

金銭の信託運用損益が前年比33億円増の37億円と大幅に伸びており、伝統的な債券運用以外の領域での収益確保も進んでいます。市場動向を鋭く分析し、戦略的なポートフォリオ構築を担う、専門性の高いマーケット人材の貢献がこれまで以上に重要となっています。

注目職種: 市場運用、リスク管理、クオンツ

3 今後の見通しと採用の注目点

地域経済の緩やかな回復と、再開発プロジェクトに伴う投資需要が追い風。
業績予想・配当

出典:2025年度中間決算ハイライト P.12

今後の国内景気は、雇用・所得環境の改善により緩やかな回復が続くと見込まれています。特に主要営業基盤である宮城県では、仙台圏の再開発プロジェクトに伴う投資意欲の高まりが期待されており、地域のリーディングカンパニーとしての役割がさらに重要になります。

一方で、物価高や供給制約、海外経済の下振れリスクといった懸念材料も存在しますが、当行は通期の経常利益予想を前年度比20.8%増の680億円と強気の設定をしています。金利環境の変化に柔軟に対応しつつ、非金利収益の拡大を図る「構造改革の成果」を追求するフェーズにあり、変革を推進できる人材への期待が高まっています。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

金利上昇という大きな環境変化の中で、貸出金利息を成長の柱とする盤石な収益モデルは大きな強みです。また、投資事業組合の連結や証券子会社との連携強化により、金融の枠を超えたトータルソリューションを提供できる環境が整っています。「東北の経済を金融のプロとして支えたい」「多様なスキームを活用して顧客の事業成長を支援したい」という想いを、具体的な実績数値(貸出金残高の伸びや上方修正の事実)と結びつけて語ると効果的です。

Q&A 面接での逆質問例

・「再開発に伴う投資需要の取り込みに向けて、営業店と本部のソリューション機能はどのように連携していますか?」
・「新規に連結された投資事業組合による、顧客企業へのハンズオン支援の具体的な事例を教えてください。」
・「金利上昇局面において、預金調達コストの上昇を上回る収益性を維持するための、非金利収益(役務利益)の拡大戦略について伺いたいです。」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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プライベートとのバランスは取れている

残業代はきちんと出るので、給料で割り切れるなら良いと思う。休日出勤は相談会等がなければ基本的に無く、プライベートとのバランスは取れている。

(20代後半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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業績将来性に問題

業績・将来性に問題を感じる。宮城、東北地域というマーケット自体が今後縮小傾向にある中で、金融業界を取り巻く環境も悪化しており、今後業績は悪化していく見通し。生産性の向上等を目指しているものの、業務には無駄なものが多く、どこも人員不足の中で無理矢理仕事を回している印象が強い。今後は支店の減少や人件費の削減など、固定費の削減は必要となってくる。

(20代前半・営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

【使用した主な公開資料】
・2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)(2025年11月14日発表)
・2025年度中間決算ハイライト(2025年11月14日発表)

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。


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