0 編集部が注目した重点ポイント
① 中間純利益は25.0%増を記録し通期目標に対し順調に推移する
2026年3月期の中間決算において、親会社株主に帰属する中間純利益は1,428億円(前年同期比25.0%増)に達しました。これは通期目標である2,400億円に対して59.5%という高い進捗率であり、利上げ効果の浸透やコストコントロールが収益を力強く押し上げています。
② 2025年9月にデジタルガレージ社の株式を追加取得し連携を強化する
2025年9月にデジタルガレージ社の株式を追加取得し関連会社化(持分比率30.9%)を完了しました。日本最大級の決済プラットフォームを持つ同社との提携により、50万社の法人顧客のデジタル課題解決やプラットフォームビジネスの開発を加速させており、IT・DX領域での新たなキャリア機会が拡大しています。
③ 金利上昇局面で国内預貸金利益が240億円の大幅増加を果たす
マイナス金利解除後の利上げ効果が浸透し、国内預貸金利益は1,954億円(前年同期比240億円増)と大きく伸長しました。事業法人向け貸出が年5%超の伸びを見せるなど、従来の銀行業務における収益力の回復が鮮明となっており、金融の専門性を活かせる環境が整っています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期第2四半期決算ハイライト P.1
※コア業務純益(除く投資信託解約損益) = 実質業務純益 - 投資信託解約損益 - 債券関係損益(現物)
業務粗利益は資金利益の増加を主因に前年比564億円の増収となりました。経費面では、賃上げや戦略投資による人件費・物件費の増加があったものの、増収効果により経費率は57.0%まで改善しています。与信費用も低水準を維持しており、健全な資産内容を背景に利益を積み上げています。
通期の中間純利益目標2,400億円に対する進捗率は59.5%に達しており、業績は順調に推移しています。利上げ効果の浸透が期初計画を上回るペースで進んでおり、通期目標の達成に向けた確度は非常に高い状況です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期第2四半期決算ハイライト P.19
コンシューマー部門(個人向け)
事業内容
りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行を通じた住宅ローン、投資信託、保険等の個人向け金融サービス。
業績推移
実質業務純益は858億円(前同比207億円増)。住宅ローンの金利上昇効果や預金収益の拡大が大きく寄与しました。
注目ポイント
自己居住用住宅ローンの実行額が1Hとして過去最高水準を記録しています。金利上昇局面において顧客の関心が「変動から固定」や「借換」へと多様化しており、個々のニーズに応じた高度なコンサルティングスキルを持つ人材への需要が高まっています。
コーポレート部門(法人向け)
事業内容
中小企業や大企業向けの融資、M&A支援、承継信託、不動産ソリューション、年金信託等の提供。
業績推移
実質業務純益は1,205億円(前同比63億円増)。法人向け貸出の利回り向上と安定したフィー収益が貢献しました。
注目ポイント
事業法人向け貸出が年5%超の成長を継続しています。デジタルガレージ社との資本業務提携により、単なる融資だけでなく、決済プラットフォームを軸としたDX支援や経営課題解決型のソリューション営業が不可欠となっており、金融知識にIT知見を掛け合わせられる専門人材が強く求められています。
市場部門・その他
事業内容
有価証券運用、政策保有株式の削減管理、ALM(資産負債総合管理)戦略の立案・実行。
業績推移
実質業務純益は△340億円(前同比199億円の赤字幅縮小)。有価証券ポートフォリオの再構築が進展しました。
注目ポイント
政策保有株式の削減を加速させており、2026年3月期1Hで111億円(取得原価ベース)の削減を完了しました。売却で創出した資本を「成長投資(IT・人財投資)」や「株主還元」へ循環させる能動的な財務管理(BSマネジメント)が行われており、経営企画や財務戦略の経験を活かせるフィールドがあります。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期第2四半期決算ハイライト P.18
今後の成長戦略として、政策金利が0.75%まで上昇した場合、業務粗利益は2024年3月期比で1,670億円増加するとの試算を示しており、東証基準ROE 10%超の安定的達成を見込んでいます。この収益拡大を背景に、IT・人財投資の拡大を公言しており、中途採用においても即戦力の獲得を強化する方針です。
また、政策保有株式の残高を2030年3月末までに簿価ベースで3分の2以上削減する野心的な計画を推進中です。ここで創出された資本はデジタル戦略やアライアンスの強化、構造改革に充当されるため、単なる「貸し手」を超えた価値創造を目指すプロジェクトマネジメント職やITエンジニアなどの需要が継続的に発生すると予想されます。
4 求職者へのアドバイス
りそなグループは「金利のある世界」への転換を、収益拡大だけでなく、顧客への新たなソリューション提供のチャンスと捉えています。特にデジタルガレージ社との持分法適用関連会社化による決済プラットフォームの強化は、既存の銀行の枠組みを超えた挑戦です。「安定した地盤の上で、最先端のデジタル技術を活かして地方経済や中小企業のDXを支えたい」といった、変革への参画意欲を志望動機の軸に据えると、経営の方向性と合致しやすいでしょう。
「政策保有株式の売却によって創出される経営資源を、IT・人財投資に充当する計画とのことですが、具体的にどのようなスキルを持つ人材の獲得や育成を最優先事項と考えていらっしゃいますか?」といった質問が有効です。また、「デジタルガレージ社との連携により、50万社の法人顧客に対する具体的なデジタル課題解決策として、どのような新しいプロダクトやサービスの開発を想定されていますか?」と聞くことで、事業への深い理解を示すことができます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
福利厚生はとても充実しています
福利厚生はとても充実しています。外部のリゾート施設と提携しており、社員はとても安い値段で利用することができます。利用できる施設も日本各地にあり、有給休暇の取りやすさもあって何回も利用させていただきました。ワークライフバランスを考えている人にはとてもお勧めな職場です。
(40代前半・金融商品開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]銀行特有の固さが非常に強い
銀行の中ではまだマシな方かもしれないが、銀行特有の固さが非常に強い。やりがいはなく、ほとんどの仕事が上司の手伝いばかりで、自分がやったという達成感がない。今自分の仕事がなんのための仕事かも分からずやらなければならない事もしばしば。
(20代前半・カウンターセールス・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- りそなホールディングス 2026年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- りそなホールディングス 2026年3月期第2四半期(2025年度中間期)決算ハイライト



2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。