関電工の転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

関電工の転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

関電工の2026年3月期2Q決算は、データセンター需要の急増により営業利益が前年比49.1%増と大幅増益。「なぜ今、関電工なのか?」大規模再開発やエネルギー転換など、転職希望者がどの成長領域で、どんな技術的役割を担えるのか、最新の受注動向から整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

データセンター需要の拡大で営業利益が大幅に成長しています

屋内線・環境設備工事において、データセンターや再開発案件の需要が旺盛です。2026年3月期中間期の連結営業利益は前年同期比49.1%増の379億円に達しており、高度な技術力を要するデジタルインフラ領域でのキャリア機会が急速に拡大しています。

再生可能エネルギーと原子力関連の受注が急増しています

工務関係工事セグメントにおいて、カーボンニュートラルへの対応を背景に再生可能エネルギーや原子力関連の受注が加速しています。特に原子力関連の新規受注高は前年同期比69.0%増となっており、社会インフラの根幹を支える大型プロジェクトでの活躍が期待されます。

現場力強化のため270名の従業員増員を断行しています

増加する工事需要に対応するため、従業員数を前年から270名増員し8,126名体制へと強化しています。人財への投資を積極的に進めており、技術者として長期的にキャリアを形成したい求職者にとって、受け入れ態勢が非常に整っている時期と言えます。

1 連結業績ハイライト

売上・利益ともに前年を大きく上回り、特に利益面では中間期として極めて高い進捗を実現しています。
連結損益計算書サマリー

出典:関電工 決算参考資料 P.4

売上高(完成工事高) 3,406億円 (前年比 +18.8%)
営業利益 379億円 (前年比 +49.1%)
経常利益 389億円 (前年比 +49.0%)
中間純利益 264億円 (前年比 +53.0%)

2026年3月期中間期の連結業績は、売上高が3,406億3,800万円、営業利益が379億円となり、大幅な増収増益を達成しました。特に一般得意先向けの工事が牽引し、完成工事総利益率は13.9%から15.9%へと向上しています。生産性の改善と収益性の高い案件の確保が利益を押し上げています。 通期予想に対する進捗状況は、営業利益で60.2%、中間純利益で57.4%に達しており、中間期としては順調な推移を見せています。下期に向けても豊富な繰越工事高を抱えており、安定した事業運営が期待されます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

データセンター、再生可能エネルギー、配電線の地中化など、社会的ニーズの高い領域が成長の主軸となっています。
工事種別ごとの受注・完成状況

出典:関電工 決算参考資料 P.8

屋内線・環境設備工事

事業内容: ビル、工場、データセンター等の電気設備、空気調和・給排水等の機械設備工事を行います。

業績推移: 完成工事高は1,697億円(前年比+15.3%)と大幅増。リニューアル案件も好調です。

注目ポイント: データセンター向け新規受注が310億円と、前年の140億円から倍増しています。ITインフラの急速な拡張に伴い、高度な電源管理や冷却設備を構築できるエンジニアの需要が極めて高まっています。

注目職種: 電気設備施工管理、空調設備エンジニア、データセンター保守設計

情報通信工事

事業内容: CATV設備、モバイル通信網、官公庁の情報通信インフラ等の構築・保守を担います。

業績推移: 完成工事高は160億円(前年比+1.5%)で、堅調な推移を維持しています。

注目ポイント: CATV設備の新規受注が前年比188.4%と急伸しています。地域のデジタル化推進に向けた伝送路構築が活発化しており、ネットワークエンジニアの活躍の場が広がっています。

注目職種: 通信工事施工管理、ネットワーク技術者

配電線工事

事業内容: 架空および地中配電線の新設・保守、災害復旧対応など電力供給の末端を担います。

業績推移: 完成工事高は650億円(前年比+8.1%)。地中配電が牽引しています。

注目ポイント: 防災意識の高まりを受け、地中配電工事の売上高が前年比27.3%増と大きく伸びています。無電柱化プロジェクトを推進する高度な土木・電気知識を持つ人財が求められています。

注目職種: 外線工事施工管理、地中線技術者

工務関係工事

事業内容: 発電所(再生可能エネルギー、原子力)、変電所、送電線などの大型インフラ工事を担当。

業績推移: 完成工事高は401億円(前年比+63.5%)と全セグメントで最大の成長率を記録。

注目ポイント: 再生可能エネルギー案件の売上高が前年比199.6%と倍増。風力・太陽光などのクリーンエネルギーインフラをゼロから構築するプロジェクトマネジメント能力が試されるフィールドです。

注目職種: プラント施工管理、再エネ設備設計、原子力発電設備技術者

3 今後の見通しと採用の注目点

豊富な受注残高を背景に、通期での過去最高水準の業績達成と株主還元を強化する方針です。
2026年3月期業績予想

出典:関電工 決算参考資料 P.28

通期の業績予想は、売上高7,030億円(前期比4.6%増)、営業利益630億円(同8.0%増)を据え置いています。次期繰越工事高が6,774億円(前年同期比7.6%増)と過去最高の水準にあり、今後数年間にわたる確固たる収益基盤が確保されています。 注目すべきは人財投資の加速です。従業員数は1年間で270名純増しており、新卒・中途を問わず積極的な採用姿勢を鮮明にしています。また、利益配分についても、配当性向40%程度を目標に1株当たり配当金を前期の82円から90円(予想)へ引き上げるなど、社員の活躍が還元される経営体制を整えています。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

「データセンター」や「カーボンニュートラル」といった社会課題に対し、国内トップクラスの技術力で直接貢献できる点に触れるのが有効です。特に再生可能エネルギーや地中配電線などの成長領域において、自らの専門性をどう活かし、持続可能な社会インフラを築きたいかを語ることで、関電工の戦略との合致をアピールできます。

Q&A 面接での逆質問例
  • データセンター向けの大型案件が急増していますが、現場でのチーム構成や若手・中途採用者の役割について教えてください。」
  • DX推進や人財育成に注力されていますが、中途採用者が最新の技術(BIM/CIM等)を習得するための支援体制はどのようになっていますか?」
  • 再生可能エネルギー案件の受注が倍増していますが、今後さらに注力する特定のエネルギー領域(洋上風力など)はありますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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成長を実感できる環境

給与や休暇制度に関しても特に不満はありませんでした。大企業であることから、安定感は確かにあります。それでも、スキルアップの機会は多く、成長を実感できる環境ではあります。

(20代後半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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長時間労働が常態化している

休暇の取得は以前よりも容易になったものの、依然として長時間労働が常態化しています。

(40代後半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 関電工 決算参考資料 2026年3月期 第2四半期(中間期)
  • 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。


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