0 編集部が注目した重点ポイント
① 自己資本1兆円を突破し財務基盤を強固にする
2026年3月期第2四半期において、自己資本(親会社の所有者に帰属する持分)が1兆円の大台を突破しました。前年同期比で約2,300億円(27%増)もの大幅な積み上げを実現しており、中長期的な事業投資や株主還元を支える圧倒的な財務体力を構築しています。求職者にとっても、極めて安定した経営基盤の上で挑戦できる環境が整ったと言えます。
② ストック利益が前期比13.6%増と成長を加速させる
将来の安定収益の源泉となる「ストック利益」が前期比13.6%増の920億円に達しました。特に電力・ガスや保険事業における顧客獲得が好調で、既存事業の成長(オーガニック)だけで11.4%増を達成しています。収益構造がより盤石になったことで、新規事業や特定領域への専門人材の登用など、キャリアの機会がさらに拡大する見込みです。
③ 当期純利益の通期予想を1,150億円へ上方修正する
上期の業績が全ての指標で過去最高を更新したことを受け、通期の親会社利益予想を従来の1,000億円から1,150億円へと上方修正しました。為替差損益の影響を除いた実力値ベースでも順調に推移しており、株主還元方針として「15期連続増配」を掲げるなど、持続的な成長に対する経営陣の強い自信がうかがえる決算内容となっています。
1 連結業績ハイライト
出典:決算説明資料 2026年3月期 第二四半期 P.6
2026年3月期上期の連結業績は、売上収益が3,616億円(前年同期比11.0%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益が703億円(同45.9%増)と、非常に力強い成長を遂げました。営業利益については、販売件数の増加に伴う獲得コスト(販売活動費用)の増加により575億円(同0.3%増)と横ばい圏ですが、これは将来の利益の源泉を積極的に仕込んでいる結果であり、戦略通りの進捗と言えます。
修正後の通期利益予想1,150億円に対する上期の進捗率は約61%に達しており、極めて順調な推移となっています。特に、純投資ポートフォリオからの受取配当金や利息が263億円(同15%増)と安定的に寄与している点も、同社の収益構造を多角化させています。
当期の業績進捗については、通期目標の過半を上期で確保しており、「順調」と評価できる状況です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明資料 2026年3月期 第二四半期 P.7
電気・ガス事業
事業内容:主に中小企業や個人を対象に、電気やガスなどのエネルギー販売・供給を行っています。
業績推移:売上収益は1,558億円(前期比15%増)、営業利益は184億円(同5%増)と大幅な増収増益を達成しました。
注目ポイント:低圧販売が好調で保有契約数が順調に増加しており、ストック利益も18%増と大きく成長しています。脱炭素社会の実現に向けた実質再生可能エネルギーの提供など、社会的責任を果たす新たなスキームの構築が急務となっており、エネルギー業界の知見を持つ人材の活躍余地が広がっています。
通信事業
事業内容:中小企業や個人向けに、通信回線サービスやそれに付随するコンテンツの提供を行っています。
業績推移:売上収益は638億円(前期比6%増)、営業利益は138億円(同8%増)と着実な成長を維持しています。
注目ポイント:特にコンテンツ販売が好調で、獲得件数は前年同期比128%と躍進しました。顧客に提供する付帯サービスの多様化が進んでおり、通信インフラをベースとした付加価値提案ができるセールス人材や、新しいコンテンツの企画開発を担える人材が重視されています。
飲料事業
事業内容:ナチュラルミネラルウォーターの製造および宅配形式による販売(ウォーターサーバー事業)を展開しています。
業績推移:売上収益は426億円(前期比10%増)、営業利益は49億円(同0%減)となりました。
注目ポイント:販売が非常に好調で保有契約数が伸びていますが、それに伴う獲得コストが増加したため営業利益は横ばいとなっています。これは先行投資による将来のストック利益の積み上げを優先しているためであり、効率的なマーケティングと顧客維持(LTV向上)を推進できる人材が求められています。
保険事業
事業内容:中小企業や個人に対し、損害保険、生命保険、少額短期保険、保証サービスを提供しています。
業績推移:売上収益は162億円(前期比25%増)、営業利益は45億円(同6%増)と高い伸びを示しています。
注目ポイント:少額短期保険の獲得が前期比112%と好調で、保有契約の増加によりストック利益は33%増と急成長中です。保険×金融のシナジーを最大化させるため、専門性の高いフィナンシャルアドバイザーや、提携先開拓を行う代理店支援人材の需要が高まっています。
金融事業
事業内容:中小企業や個人向けのマイクロファイナンスなど、国内外で金融サービスを展開しています。
業績推移:売上収益は202億円(前期比42%増)、営業利益は100億円(同16%増)と高収益を実現しています。
注目ポイント:海外事業が堅調に推移しており、同グループの中でも高い成長率と利益率を誇るセグメントです。グローバルな視点で金融スキームを構築できる人材や、審査・回収のデジタル化を推進するフィンテック人材にとって、挑戦しがいのあるフィールドが広がっています。
ソリューション事業
事業内容:中小企業向けに顧客管理や決済管理システムのプラットフォームおよび各種ツールを提供しています。
業績推移:売上収益は133億円(前期比2%減)、営業利益は18億円(同16%減)となりました。
注目ポイント:実績値は前年比マイナスですが、販売自体は堅調でストック利益は増加傾向にあります。業種別のDXソリューション提案を強化しており、SaaSプロダクトの営業経験や、顧客の業務フローに踏み込んだITコンサルティング経験を持つ人材が強く求められています。
取次販売事業
事業内容:通信キャリアやメーカーなど、他社商品の代理店販売を行っています。
業績推移:売上収益は494億円(前期比4%減)、営業利益は47億円(同23%減)となりました。
注目ポイント:減収減益の背景には、前期に一部連結子会社の株式を譲渡したという構造的な変化があります(注:前年同期は譲渡前の子会社業績が含まれるため単純比較不可)。グループ全体で自社商材へのシフトを鮮明にしており、高い販売力を自社サービスの拡大に活かせる柔軟なキャリアパスが提供されています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明資料 2026年3月期 第二四半期 P.3
光通信の今後の戦略は、積み上がった「ストック利益」を再投資し、さらなる顧客獲得と「純投資」による資産拡大の両輪を回すことにあります。上場持分法適用会社は直近で4社増加し計41社となるなど、投資会社としての側面も強まっています。これは、単なる営業会社から、事業投資と経営支援を行う多機能な企業グループへと進化したことを意味します。
採用面での注目点は、従来の「営業力」に加え、M&A後のPMI(統合プロセス)を担える経営人材や、膨大な顧客基盤を背景にした新サービスを構想できる事業企画人材の必要性が高まっている点です。自己資本1兆円突破という盤石な資金力を背景に、今後も積極的な資本政策(自己株式取得100億円決議など)と事業投資が継続される見通しであり、変化の激しい環境で圧倒的な成長を求める求職者には、またとないタイミングと言えるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は「ストック利益の積み上げ」を最重要視しており、これは顧客に長く使い続けられる価値を提供できている証です。志望動機では、単に売る力だけでなく、「顧客との長期的な関係性を築き、安定した収益基盤(ストック利益)の拡大にどう貢献できるか」という視点を盛り込むと、経営陣の戦略と高い親和性を示すことができます。また、電力・ガスや保険などのインフラ領域において、「社会的責任を果たしながら事業を拡大させる」という同社の新しい姿勢に共感を示すことも有効です。
面接での逆質問例
「上期決算でストック利益が13.6%増と大幅に伸びていますが、私の担当予定の部署において、今後更なる積み上げのために最も重視されている指標(KPI)は何でしょうか?」、あるいは「自己資本が1兆円を超え、財務基盤が非常に強固になりましたが、これを活用した新規事業の創出やM&A後の事業展開において、中途採用者に期待される役割について詳しく教えてください」といった質問は、決算数値を読み込んだ上で、自身のキャリアを事業成長に繋げたいという意欲を伝えることができます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
ワークライフバランスを保つ事は可能
休日出勤は基本的にはなし。営業成績が良い人であれば、ワークライフバランスを保つ事は可能かと考えられる。
(30代前半・法人営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]結果を残せないといつまでも低いまま
新卒や中途に関係なく評価される。結果を残せないといつまでも低いまま30代で年収250万円とかの人もたくさんいる。
(30代前半・人事・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社光通信 2026年3月期 第二四半期 決算説明資料
- 株式会社光通信 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)



2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。