PALTACの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

PALTACの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

PALTACの2026年3月期3Q決算は、新規取引の獲得と高付加価値商材の拡充により売上高が4.3%増と堅調。物流費高騰という課題に対し、ケース出荷への転換や共同配送などの抜本的な物流DXで応戦しています。「選ばれる物流インフラ」への変革期にある同社で、専門人材が担える役割を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

帳合の獲得と高付加価値商材の拡充で売上高が4.3%増加する

2026年3月期第3四半期は、物価上昇による節約志向が続く中でも、新たな帳合(取引窓口)の獲得や化粧品・健康食品などの付加価値の高い新規取扱商材の拡充が奏功し、売上高は9,506億円(前年同期比4.3%増)と伸長しました。市場変化を捉えた販促提案力が、同社の成長を牽引しています。

物流コスト上昇に対し外部センター活用などの効率化を推進する

人件費や配送費の上昇により、営業利益は219億円(同2.2%減)となりましたが、キャパシティ確保に向けた外部センターの賃借や、バラ出荷からケース出荷への構造転換など、物流改善に向けた抜本的な施策を推進中です。物流現場の生産性向上に携わる機会や、SCM(サプライチェーン・マネジメント)の知見を活かせるフィールドが広がっています。

グリーン物流の取り組みで国土交通大臣表彰を受賞する

サッポロドラッグストアー、佐川急便との3社連携による北海道での中継拠点活用が評価され、令和7年度国土交通大臣表彰を共同受賞しました。データ活用による配送効率化と環境負荷低減を両立させており、社会課題の解決に直結する次世代の物流インフラ構築に挑戦できる環境が整っています。

1 連結業績ハイライト

新規取引の獲得と高単価商材の拡充により売上高は過去最高水準で推移するも、物流関連費用の増加が利益を圧迫しました。
2026年3月期 第3四半期前期比

出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明資料 P.5

売上高 9,506億円 (前年同期比+4.3%)
営業利益 219億円 (前年同期比-2.2%)
経常利益 245億円 (前年同期比-3.4%)

2026年3月期第3四半期累計の業績は、売上高9,506億円と増収を確保しました。外出需要の継続やインバウンド(訪日外国人客)の増加を背景に、化粧品や日用品、健康食品が好調に推移しています。一方で、利益面では人財価値向上に向けた賃上げや配送費の単価上昇、キャパシティ確保のための外部センター稼働による先行費用が重なり、増収減益となりました。

通期予想に対する進捗状況については、売上高が77.3%、営業利益が75.5%となっており、計画に対して順調に推移しています。物流費の上昇という外部要因はあるものの、増収による固定費の吸収や、生産性向上の取り組みによって通期利益目標の達成を射程圏内に捉えています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

ドラッグストア向けを主軸に全カテゴリーで販売単価が上昇。化粧品や日用品の旺盛な需要を物流力で支えています。
商品分類別売上高累計

出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明資料 P.9

化粧品・日用品事業

事業内容: スキンケア、メイクアップ、洗剤、紙製品などの卸売。ドラッグストアやコンビニ等へ供給。

業績推移: 化粧品売上2,267億円(前年同期比5.2%増)、日用品4,281億円(同5.9%増)と好調

注目ポイント: 化粧品では付加価値の高い新規取扱商材が、日用品では玩具やオーラル関連が売上を牽引しました。生活者の購買行動データを活用した販促提案が強みです。消費者のニーズを捉えたマーチャンダイジング(商品企画・販売管理)や、小売業様とのパートナーシップを強化する営業プロフェッショナルの需要が高まっています。

注目職種: カテゴリー営業、データアナリスト、販促企画

医薬品・健康衛生関連事業

事業内容: 一般用医薬品、サプリメント、マスク等の衛生用品の卸売。

業績推移: 医薬品1,108億円(前年同期比2.4%減)、健康衛生1,681億円(同3.9%増)。

注目ポイント: マスクなどの衛生関連需要が一段落し、風邪薬なども苦戦しましたが、健康志向の高まりによるサプリメント等が堅調に推移しました。卸売機能だけでなく、人々の健康増進に貢献するウェルネス領域への提案力が求められています。医療・ヘルスケア分野の知見を持ち、社会貢献度の高い事業に挑戦したい人材に最適です。

注目職種: ウェルネス領域営業、商品管理スペシャリスト

3 今後の見通しと採用の注目点

物流の2024年問題を見据えた「構造転換」と「自動化・データ活用」により、収益基盤の再構築を急いでいます。
2026年3月期業績予想計画

出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明資料 P.17

通期計画では売上高1兆2,300億円、営業利益290億円と、期初計画を据え置いています。注目すべきは、単なる卸売の規模拡大ではなく、物流の効率化を通じた収益性の回復です。具体的には、作業負荷の大きいバラ出荷からケース出荷へのシフトや、配送単価上昇を吸収するための共同配送の推進、GPSを活用した運行実態の可視化といったDX施策を強力に推進しています。

また、現場の女性社員の視点を活かした「Neo Rosy Project」による職場改善やユニフォームの刷新など、人財価値の最大化にも注力しています。厳しい外部環境下で「選ばれる物流インフラ」であり続けるために、最新技術の導入や組織文化の改革に積極的に取り組んでおり、変革をリードできる人材、現場のオペレーションにITを融合させられる人材への期待がこれまで以上に高まっています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

中間流通のトップランナーとして、単に「商品を届ける」だけでなく、「物流の最適化を通じた社会課題の解決」に本気で取り組んでいる点に共鳴しましょう。特に、2024年問題といった物流の難局において、「データ活用による効率化」「他社連携による環境負荷低減」といった具体的な挑戦に関わりたいという意欲を示すのが有効です。現場主導の改善プロジェクトなど、個人の視点を大切にする社風を志望理由に組み込むのも高評価に繋がります。

Q&A

面接での逆質問例

「物流コスト高騰の中、現場のオペレーションと営業提案の連携において、現在どのような新しい工夫が求められていますか?」
「バラ出荷からケース出荷への構造転換など、顧客である小売業様の運用を変える提案において、最も重視されているポイントを教えてください。」
「人財投資が強化されていますが、中途採用者が物流DXや職場改善プロジェクトで主体性を発揮することをどのように期待されていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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公私のバランスが取りやすい

会社は残業を減らす考えがあり、上司も定時に帰ることが比較的多いです。残業代も1分単位で支給されています。休日出勤はほとんどないです。本社勤務者は公私のバランスが取りやすいと思います。

(30代後半・代理店営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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最初10年は中々役職が上がらない

入社後最初の10年は中々役職が上がらないですが、それ以降は上がりやすい印象です。出世は上司とどれほど良好な関係を築いているかが重要になると思います。

(30代後半・代理店営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社PALTAC 2026年3月期 第3四半期決算短信(非連結)
  • 株式会社PALTAC 2026年3月期 第3四半期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。

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