0 編集部が注目した重点ポイント
① 米国事業が現地通貨ベースで前年同期比33.7%増の力強い成長を見せる
主力のヘアケアブランド「グローバルミルボン」が米国市場で高く支持され、販売代理店との協働により導入美容室数が大幅に増加しています。当3Q累計で売上高が30%を超える成長を遂げたことは、グローバル展開を加速させる同社にとって大きな成果です。海外市場での事業拡大を牽引できるグローバル人材のキャリア機会が拡大しています。
② ECプラットフォームの登録会員数が100万人を突破しデジタル基盤が整う
美容室の店販品購入を支援するオンラインストア「milbon:iD」の登録会員数が、2025年10月に100万人を突破しました。対面購入に比べ平均購入額が約2.9倍、リピート購入率が65%と高い成果を出しており、美容業界のデジタルトランスフォーメーションを主導する基盤が完成しつつあります。データ活用やEC戦略に強みを持つ人材にとって魅力的な環境です。
③ 予算精度向上と在庫管理の最適化に向けた管理体制の刷新を推進する
質疑応答において、経営陣は新製品の需要予測の精度や在庫の評価減を課題として明示しました。今後は市場変化に柔軟に対応できる生産体制の構築やSKUの適正化を検討していく方針です。サプライチェーンの最適化や経営管理体制の強化を主導できる専門人材の招聘が、今後の収益性改善に向けた重要な鍵となります。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期第3四半期決算説明資料 P.4
売上高
37,827百万円
+2.3%
営業利益
3,490百万円
-28.1%
当期純利益
1,681百万円
-50.4%
当3Q累計の売上高は、米国や韓国を中心とした海外事業の伸長により2年連続の増収を達成しました。利益面では、国内における染毛剤(ヘアカラー)の伸び悩みや、上期に発生した在庫評価減、人件費・物流費・万博関連費用の増加により大幅な減益となっています。しかし、価格改定による単価上昇効果が+3.4億円創出されるなど、収益改善に向けた土台作りは進んでいます。
進捗状況については、修正後の通期売上高予想(523億円)に対して進捗率72.3%と概ね順調に推移しています。一方、営業利益(53億円)に対する進捗率は65.9%と70%を下回る水準にありますが、会社側は10月発売の新ブランド「オーバイトーリ」の好調や費用の落ち着きにより、計画達成は可能であると評価しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期第3四半期決算説明資料 P.8
国内事業
事業内容:国内の美容室向けヘアケア用剤、染毛剤の製造・販売、ECプラットフォーム運営。
業績推移:売上高27,819百万円(0.5%増)、営業利益2,645百万円(32.7%減)。
注目ポイント:ヘアケア製品は底堅く推移していますが、美容室間の競争激化により染毛剤が苦戦しています。これに対し、ECプラットフォーム「milbon:iD」や「スマートサロン」を通じた店販品の販売強化で美容室の収益性向上を支援する戦略をとっています。オムニチャネル戦略の企画立案者が求められています。
韓国事業
事業内容:韓国市場におけるヘアサロン向け製品の販売および教育活動。
業績推移:売上高4,126百万円(現地通貨ベース10.3%増)、営業利益987百万円(6.1%減)。
注目ポイント:政府の消費刺激策に加え、競合他社の撤退に伴うシェア奪取により、染毛剤が力強く伸長しています。ヘアカラーを核とした総合メーカーへの転換を図っており、現地でのマーケティング体制を強化できる人材が活躍できるフェーズです。
中国事業
事業内容:中華圏におけるハイエンドサロン向け製品の販売および現地工場の運営。
業績推移:売上高1,819百万円(現地通貨ベース5.3%増)、営業利益78百万円(8.4%増)。
注目ポイント:厳しい市場環境下でも、美容室への徹底した提案活動が評価され、導入軒数が順調に増加しています。2022年から稼働を開始した現地工場の活用も含め、中華圏でのサプライチェーン管理や営業戦略の更なる高度化が期待されています。
米国・その他事業
事業内容:北米市場および東南アジア、欧州、中東での製品展開。
業績推移:米国売上高1,863百万円(現地通貨ベース33.7%増)、その他地域も増収を維持。
注目ポイント:米国ではヘアケアと染毛剤のクロスセルが進み、大幅な増収を記録しました。欧米専用のヘアカラーブランド「ソフィストーン」の投入など、エリア特化型の製品開発が結実しており、現地の販売代理店をコントロールできる高度な海外営業経験者が不足しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期第3四半期決算説明資料 P.15
ミルボンは、修正後の通期利益目標を据え置き、4Qにおける国内市場の回復と新製品「オーバイトーリ」の貢献に期待を寄せています。特に、質疑応答で言及された「プランニング精度の改善」は、今後の最優先課題です。市場変化に即応できる柔軟な生産体制の構築や、SKU(在庫最小管理単位)の絞り込み、リードタイムの短縮といった構造的な改革が計画されています。
また、中期事業構想(〜2026年)のROE目標達成に向け、収益性と資本効率の向上を加速させる方針です。国内での「スマートサロン」の全国展開(2025年Q3累計で78軒導入)や、物流効率化に向けたロート製薬・Haleonジャパンとの3社共同配送の運用開始など、業界の垣根を越えた変革を推進中。こうした新しい試みを主導できるバイタリティあふれる人材の需要が高まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
ミルボンは「美容室の増収増益」を徹底して追求する独自のビジネスモデルを持ち、若手社員の愛社精神と向上心が高い企業風土です。志望動機では、同社が現在注力している「グローバル市場での日本ブランドのプレゼンス向上」や「デジタルプラットフォーム(milbon:iD)を通じた業界の効率化」に、自身の専門性をどう掛け合わせるかを言語化することが有効です。特に「海外事業の課題解決」や「デジタルの社会実装」に意欲的な姿勢は高く評価されるでしょう。
面接での逆質問例
「質疑応答で指摘されていた予算予測精度の課題に対し、具体的にどのようなIT基盤や組織的な変更を検討されていますか?」
「milbon:iDが会員数100万人を超えた今、蓄積されたデータを活用したCRMや製品開発へのフィードバックは今後どのような進化を遂げますか?」
「海外生産拠点(タイ・中国)と国内拠点の連携において、地政学リスクやコスト最適化を両立させるための次なる一手は何でしょうか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
比較的満足しながら働ける
調整次第で朝を遅くすることや、昼間に時間をつくるといったことはできます。 それと比較的給与もいいと思います。 やりがいを感じるときもあるので体力がある方であれば比較的満足しながら働けると思います。
(20代前半・代理店営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]汎用的なスキルは身につかない
美容師と関わるのは面白い。 オーナーと直接やりとりできるので経営者視点での思考が身につく。しかしビジネスマナーや汎用的なスキルは身につかない。
(20代後半・ルートセールス・女性) [キャリコネの口コミを読む]- 2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年12月期第3四半期決算説明資料
- 2025年12月期第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要約)



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