0 編集部が注目した重点ポイント
① 生成AI需要を捉え「CZシリーズ」の販売が16.4%増と急成長を遂げる
先端半導体パッケージ基板向けに高いシェアを持つ超粗化系密着向上剤「CZシリーズ」が、生成AI関連やデータセンター需要により好調です。当3Q累計で薬品売上高は前年同期比11.6%増を記録。エレクトロニクス業界の技術転換点を支える中核事業において、専門性の高い研究・開発職のキャリア機会が拡大しています。
② 2026年稼働予定の北九州工場建設など生産体制の増強に80億円を投じる
中期経営計画の基盤強化策として、3カ年累計で約80億円の設備投資を計画しています。特に2026年12月稼働予定の「北九州工場(仮称)」は、最大生産能力2,500t/月を見込む戦略拠点です。新工場の立ち上げや生産部門のデジタルトランスフォーメーション(DX)を主導できる、生産技術人材への期待が高まっています。
③ 連結売上高の約10%を研究開発へ継続投入し技術優位性を確立する
売上高に対する研究開発費比率を毎年約10%維持する方針を掲げています。当3Q累計でも約28億円を投資し、高周波基板向け「化学密着向上剤」などの新領域開拓を推進。技術の変化に即応し、他社が追随できない界面価値を創造し続ける姿勢は、技術追求を志向するエンジニアにとって非常に魅力的な環境です。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 第3四半期決算説明会資料 P.3
売上高
14,987百万円
+9.5%
営業利益
4,247百万円
+16.4%
純利益
3,329百万円
+26.7%
当3Q累計の連結業績は、生成AI関連需要の持続や汎用サーバーの緩やかな回復を背景に、売上高は149億87百万円、営業利益は42億47百万円となりました。特に収益性の高い先端薬品の出荷量が増加したことで、営業利益率は28.3%と非常に高い水準を維持しています。また、投資補助金収入の計上等により、純利益は前年同期比で大幅な伸びを示しました。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高が73.8%と概ね順調に推移しています。営業利益については進捗率77.2%に達しており、11月に上方修正した新計画の達成に向けて順調な足取りを見せています。為替レートの影響を最小限に抑えつつ、製品ミックスの改善が利益を力強く押し上げています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 第3四半期決算説明会資料 P.11
日本
事業内容:電子基板・部品製造用薬品の開発・製造販売。海外拠点への技術・供給サポートの中枢。
業績推移:売上高5,542百万円(1.2%増)、セグメント利益2,765百万円(2.0%増)。
注目ポイント:機械売上の減少を薬品売上の拡大で補い増収を確保。先端半導体パッケージ基板向け需要は拡大基調にあり、2026年稼働予定の新工場を含む国内供給体制の再構築を推進中です。次世代技術の源泉となるR&D部門での採用が期待されます。
台湾
事業内容:最先端半導体ファウンドリや基板メーカーが集積する重要市場での薬品販売・技術サポート。
業績推移:売上高2,821百万円(14.4%増)、セグメント利益342百万円(4.0%増)。
注目ポイント:生成AI向けの先端パッケージ基板需要が非常に強力です。顧客との密接な連携による「界面価値」の共創が強みであり、グローバルな環境で世界トップレベルの技術革新に立ち会えるフィールドです。
中国(珠海・蘇州)
事業内容:パソコン、スマートフォン、ディスプレイ向け基板薬品の製造・販売拠点。
業績推移:珠海売上17.8%増、蘇州売上4.3%増。スマートフォン関連が好調に推移。
注目ポイント:MEC (HONG KONG) LTD.の清算に伴う管理体制の集約を進めるなど、組織の最適化と効率化を断行しています。巨大な民生品市場でのシェア拡大に向け、変化の速い中国市場をリードできる経営管理や営業企画人材が求められています。
欧州・タイ
事業内容:車載、産業機器、衛星通信向け基板薬品の展開。東南アジアの生産ハブ機能。
業績推移:欧州売上43.1%増、タイ売上24.8%増。欧州は在庫調整局面を脱却。
注目ポイント:欧州では資材の一時的な需要増や在庫調整の終了によりセグメント利益が大幅増。タイでは衛星通信関連が堅調です。東南アジアへの基板メーカーの設備投資シフトが加速する中、現地のサプライチェーン構築を主導できる人材の価値が高まっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 第3四半期決算説明会資料 P.14
メックは、好調な薬品売上を反映し、2025年12月期の通期連結業績予想を上方修正しました。売上高203億円(前期比11.3%増)、営業利益55億円(同20.5%増)と、過去最高の更新を射程圏内に捉えています。質疑応答では、新領域である「高周波基板」向けに、粗化を使わない化学密着技術の展開を加速させていることが言及されました。
採用の観点では、2026年12月稼働予定の北九州工場を筆頭に、国内外での生産能力の2桁増強を支える体制構築が急務となっています。人的資本戦略として多様な人材の活用を掲げており、キャリア採用者の管理職比率もKPIに設定されるなど、中途入社者が実力を発揮しやすい土壌が整っています。技術のデジタル革命(AI、5G/6G等)を化学の力で牽引したい人材にとって、今が絶好のタイミングと言えるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
メックは、半導体パッケージ基板の密着向上剤というニッチ領域で世界的に高いプレゼンスを持つ研究開発型企業です。「生成AIや5Gといった次世代インフラを化学の基礎技術から支えたい」という動機は、同社の事業戦略と強く合致。特に「CZ-8401」などの最先端品や、高周波基板向けの新技術開発に自身の専門性をどう活かせるかを強調することが、強いアピールに繋がります。
面接での逆質問例
「北九州工場の立ち上げにおいて、尼崎・長岡といった既存工場のノウハウをどう継承しつつ、次世代のスマート工場化を推進される計画ですか?」
「質疑応答で言及されていた高周波基板向け技術の展開において、顧客との共同開発プロトコルや技術サポートの役割はどのように変化していますか?」
「海外売上高比率が65%を超える中、日本のR&D部門から海外拠点への技術移転やローカライズを加速させるための課題を教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
機械のが好きな人にとってはやりがいも多く
機械のが好きな人にとってはやりがいも多く続けていくことができると思われる。 機械の設置ということで全国への出張も多々あることや、日本全国へ行きたく、機械がすき、また電気や、盤内作業も伴うためいろいろなことが学べると思う。
(10代後半・施工管理・男性) [キャリコネの口コミを読む]業界自体の成熟も遅れている部分が大きい
そのせいで業界自体の成熟も遅れている部分が大きく、業務の非効率などにもつながっていると思います。 どこかしら大手企業が参入してきた場合、対抗していくのは難しいのではないかと思います。
(30代後半・Web関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]- 2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年12月期 第3四半期決算説明会資料
- 2025年12月期 第3四半期決算説明会 質疑応答



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