0 編集部が注目した重点ポイント
① 売上収益・利益ともに最高水準を更新し通期予想を上方修正する
2026年3月期中間期の業績は、売上収益が前年同期比20.6%増、営業利益が53.4%増となり、既往最高水準を達成しました。中国市場での着実な事業推進に加え、足元の受注動向が好調であることを踏まえ、通期の営業利益予想を270億円へ上方修正しています。勢いのある事業環境下で、グローバルなキャリアを築くチャンスが広がっています。
② インド新工場の組立加工工場が2025年12月に稼働を開始する
グローバル生産体制の強化に向け、インドで積極的な投資を継続しています。2024年4月に稼働した鋳物工場に続き、2025年12月より組立加工工場が稼働予定です。市況に即し随時増産できる体制が整うことで、成長著しいインド市場でのシェア拡大を加速させます。海外拠点の立ち上げや生産管理を担える専門人材の重要性が極めて高まっています。
③ 日本国内の長岡工場建替えにより最先端の生産拠点を構築する
国内マザー工場である長岡工場において、築50年が経過した棟を最新工場へ建替える投資総額約23億円のプロジェクトが進行中です。2027年9月の稼働を目指し、最先端の省エネ・省人化・自動化技術を導入します。高度な加工技術とDXを融合させた次世代のモノづくり現場を構築する、先進的なエンジニア職の活躍フィールドが用意されています。
1 連結業績ハイライト
出典:株式会社ツガミ 2026年3月期第2四半期(中間期) 決算説明資料 P.2
2026年3月期中間期の連結業績は、売上収益が前年同期比20.6%増の600億円を記録しました。営業利益についても前年比5割増を超える大幅な伸長を見せ、営業利益率25.3%という極めて高い収益性を実現しています。主力である中国市場での需要獲得に加え、インド市場の成長が大きく寄与した結果となりました。
通期予想に対する進捗率は、売上収益で52.2%、営業利益で56.3%となっています。3Q累計の75%基準には達していませんが、期初予想を大幅に上回る推移を見せており、業績は概ね順調に推移しています。足元の堅調な受注状況を背景に、さらなる利益の上積みが期待される状況です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:株式会社ツガミ 2026年3月期第2四半期(中間期) 決算説明資料 P.9
日本
事業内容: 精密工作機械の国内販売およびグローバルマザー工場(長岡)での生産開発。
業績推移: 売上収益 13,039百万円(-14.6%)、セグメント利益 632百万円(+457.5%)。
注目ポイント: 売上は減少したものの、収益性の高い機種へのシフトにより利益が劇的に改善しました。長岡工場の建替えプロジェクトを通じ、自動化・省人化を極める生産技術の開発が急務となっており、次世代モノづくりを牽引する技術者の価値が高まっています。
中国
事業内容: 津上精密機床(中國)有限公司による、現地市場向けの工作機械製造・販売。
業績推移: 売上収益 51,044百万円(+20.8%)、セグメント利益 13,844百万円(+43.6%)。
注目ポイント: グループ全体の営業利益の約9割を稼ぎ出す圧倒的な収益源です。自動車関連やIT向けに加え、新領域の需要獲得も進んでいます。財務責任者の異動を含む経営体制の刷新も行われており、巨大な現地拠点のガバナンスと更なる成長を支える管理・営業人材が重宝されます。
インド
事業内容: 現地新工場での自動旋盤等の製造、およびインド市場における直販体制の強化。
業績推移: 売上収益 2,609百万円(+19.4%)、セグメント利益 42百万円(前年は127百万円の損失)。
注目ポイント: 待望のセグメント利益の黒字化を達成しました。2025年12月の組立加工工場稼働を控え、インド市場を次なる成長の柱に育てるフェーズに突入しています。未開拓市場での販売網構築や現地生産体制の安定化を主導できる、タフなグローバル人材が求められています。
韓国・その他
事業内容: 韓国拠点での販売活動、およびヨーロッパ、米国などの海外代理店向け販売。
業績推移: (韓国)売上収益 658百万円(-24.8%)、(その他)売上収益 652百万円(+264.5%)。
注目ポイント: 韓国市場は停滞が続いているものの、欧州や米国を含む「その他」地域ではセグメント損失から黒字化へ転じました。世界各地のニーズを吸い上げ、適切な製品を供給するためのサプライチェーン管理や代理店マネジメント能力が試されるフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:株式会社ツガミ 2026年3月期第2四半期(中間期) 決算説明資料 P.5
ツガミの今後の戦略において特筆すべきは、技術革新への飽くなき投資姿勢です。研究開発費は2025年3月期の31.3億円から、次期に向けて過去最高水準の投資を継続する見通しです。これには、自動旋盤のさらなる高精度化や、自動車のEV化に伴う新たな加工ニーズへの対応が含まれており、研究開発職にとっての挑戦機会が大幅に増加しています。
また、株主還元の充実も際立っています。年間配当予想を1株当たり72円へ増配(期初予想から8円増)し、自己株式取得も機動的に実施しています。これは、安定した収益基盤と将来の成長に対する経営陣の強い自信の表れです。日本・中国・インドの三極体制が確立される中、各拠点の専門性を高度化させ、グローバル競争力を底上げできるプロフェッショナル人材の獲得が、2030年に向けた成長の鍵となります。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は現在、工作機械の「精密さ」を武器に、世界の製造業の根幹を支えています。志望動機では、「グローバルサウスを代表するインド市場での生産拠点確立」や「国内工場のスマート化によるモノづくりの革新」といった具体的な経営課題への関心を示すことが有効です。自身の専門スキルが、既往最高水準を更新し続ける同社のさらなる飛躍にどう貢献できるか、グローバルな視点で語ることが高く評価されるでしょう。
面接での逆質問例
「2025年12月に稼働を開始するインドの組立加工工場において、今後現地での人材育成や品質管理のデファクト化をどのように進められる計画ですか?」や、「長岡工場の建替えに伴い、生産工程の自動化・省人化をリードする技術者に、中長期的にどのようなスキルアップを期待されていますか?」など、戦略的投資に基づいた踏み込んだ質問が意欲をアピールします。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
様々な仕事を任せられる
様々な仕事を任せられるので、毎日機械について知っていく事が出来、日々自分が成長していると感じます。 部署にもよると思いますが、同じ仕事の繰り返し、といったことは少ないです。 長い仕事が終わる度に確実に自分の知識、技術があがったと感じることができます。
(30代前半・機械設計・男性) [キャリコネの口コミを読む]低コスト化の方向性
低コスト化の為の方向性が少し曲がった方向に行っていると感じます。 要求を果たせない部品についてはどうしても修正する必要があり、逆にコストがかかってしまった、といった話を耳にしました。 昔から培ってきた技術の中で代えてはならない部品やモノがあると思います。
(30代前半・機械設計・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社ツガミ 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
- 株式会社ツガミ 2026年3月期第2四半期(中間期) 決算説明資料



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