0 編集部が注目した重点ポイント
① 受注・売上・営業利益が第1四半期として過去最高を記録する
2026年9月期第1四半期は、受注高が前年同期比23.6%増の154億円、売上高が20.1%増の113億円、営業利益が25.7%増の25億円となり、主要指標すべてで1Q過去最高を更新しました。全製品・全地域で受注が伸びており、特に主力の中小型成形機が力強く牽引しています。勢いのある事業環境下で、グローバルなモノづくりに貢献したい技術者にとって魅力的なフェーズです。
② 2026年4月より新体制へ移行し経営基盤をさらに盤石にする
2026年4月1日付で、青木大一代表取締役会長が取締役に退き、青木高太取締役副社長が代表取締役会長に就任する人事を発表しました。次世代の経営体制を明確にすることで、長期ビジョンの完遂に向けたガバナンスを強化します。グローバルニッチトップ企業としての地位を不動のものにするための組織刷新であり、変革期ならではの経営管理や組織開発に関わるキャリア機会が生まれています。
③ インド工場の増強完了により「Project 50-50」の実現を加速させる
2028年の50周年に売上高500億円を目指す中期目標「Project 50-50」に向け、インド工場への能力増強投資を完了しました。グローバル供給網の核となる拠点が整い、需要が拡大する南・西アジアや欧米市場への供給体制が大幅に拡充されています。海外拠点の生産管理やサプライチェーンの最適化を担える専門人材にとって、実力を存分に発揮できるフィールドが整っています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年9月期 第1四半期 決算補足資料 P.2
当第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比20.1%増の113億41百万円となり、第1四半期として過去最高を更新しました。世界最大のプラスチック展示会「K2025」等での引き合いを確実に取り込んだ結果、受注高も大きく伸長しています。利益面では、増収効果に加えて利益率の高い製品・地域への販売構成が改善したことで、営業利益25億円を突破し、大幅な増益を記録しました。
通期予想(売上高468億円、営業利益115億円)に対する進捗率は、売上高で24.2%、営業利益で22.5%となっています。例年、第1四半期は保守的な立ち上がりとなる傾向がありますが、各段階利益において過去最高を記録している点から見て、事業運営は順調に推移していると評価されます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年9月期 第1四半期 決算補足資料 P.8
成形機(Machine)
事業内容: PETボトルなどプラスチックボトルの生産機「ストレッチブロー成形機」の開発・製造・販売。
業績推移: 売上高 5,405百万円(+18.3%)、受注高 8,470百万円(+38.9%)。
注目ポイント: 主力の中小型機がほぼ全地域で売上を伸ばしており、受注高は四半期として過去最高を記録しました。欧州の環境規制(PPWR)対応や米国での内製化シフトといった「構造変化」が追い風となっており、高度な機械設計や制御技術の需要が急増しています。
金型・パーツ・その他(Molds & Parts)
事業内容: 成形機用の金型製作、付属機器、および保守・パーツ販売サービス。
業績推移: 金型売上高 3,709百万円(+28.7%)、部品その他売上高 1,603百万円(+12.2%)。
注目ポイント: 全世界での旺盛な容器需要を背景に、金型・パーツともに好調なストック型ビジネスの成長が続いています。金型需要は全世界で堅調であり、多種多様な容器形状を実現する金型設計技術や、グローバルな保守体制を支えるサービス企画職の重要性が増しています。
地域別(Region)
事業内容: 米州、欧州、南・西アジア、東アジアの4つの主要地域セグメントでの展開。
業績推移: 米州売上高 (+24.8%)、欧州売上高 (+48.6%)、南・西アジア売上高 (+14.4%)。
注目ポイント: 欧州全域での活発なビジネス活動や、北米市場の旺盛な購買力により欧米比率が54%まで上昇しました。一方、インド・中東も好調を維持しており、世界各地の多様な商慣習や規制に対応しつつ、現地のニーズを製品開発へフィードバックできるグローバル人材を求めています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年9月期 第1四半期 決算補足資料 P.9
同社は2028年の50周年に向けた「Project 50-50(売上高500億円)」を掲げ、現在は基盤構築の最終段階にあります。インド工場への能力増強投資を完了させたことで、供給能力は飛躍的に向上しました。今後は製品競争力のさらなる向上と、「ZC(Zero Cooling system:ASB独自の高品質成形法)」等の独自技術の普及に注力する方針です。
財務面では、将来のM&Aや新拠点展開を見据え、高いキャッシュ流動性を維持しています。設備投資額は通期で20億円規模を計画しており、主にインド工場の維持・更新に充てられます。グローバルニッチトップとして安定した高収益体質を維持しながら、世界規模での「容器革命」を主導したいという意欲的な人材にとって、現在は組織拡大に伴うポスト獲得のチャンスが豊富です。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社はPETボトル成形機の世界シェアにおいて圧倒的な地位を誇るグローバルニッチトップ企業です。志望動機では、単なる技術力への感銘にとどまらず、「欧州のPPWR規制や米国での内製化シフトといった市場の構造変化」を理解し、自らの専門スキルでどう応えたいかを語ることが有効です。特に、海外売上比率が極めて高く、インド拠点の増強などグローバル供給体制が整備された環境で、自身の国際経験や語学力をどう事業成長に繋げるかを具体化しましょう。
面接での逆質問例
「2026年4月の新体制移行において、Project 50-50の達成に向けた組織風土の変革や、人材育成に関してどのような新しい取り組みを重視される計画ですか?」や、「北米市場での内製化シフトが本格化する中で、競合他社に対するZC技術の最大の優位性と、中途入社者に期待する技術的フィードバックの役割について教えてください」といった質問は、長期視点での高い当事者意識を示すことができます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
福利厚生は社宅があるなど手厚い
福利厚生は社宅があるなど手厚い印象がある。食堂は仕出弁当だが、ボリューム的には問題ない。また社内に八十二銀行のATMが設置されているので、わざわざ外出する必要もなくかなり便利である。
(40代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]全体的に閉鎖社会の印象が強い
田舎に位置しているため全体的には閉鎖社会の印象が強い。特に休日のショッピング等は行く場所も限定されるため、休日でも社内の人間にはよく出会う。
(40代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 日精エー・エス・ビー機械株式会社 2026年9月期 第1四半期決算短信
- 日精エー・エス・ビー機械株式会社 2026年9月期 第1四半期 決算補足資料



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