アイスタイルの転職研究 2026年6月期2Q決算に見るキャリア機会

アイスタイルの転職研究 2026年6月期2Q決算に見るキャリア機会

アイスタイルの2026年6月期2Q決算は、売上高21.2%増、営業利益23.0%増と大幅な増収増益。香港旗艦店オープンによるグローバル展開加速と、データ利活用によるBtoB事業の強化が成長の柱です。「なぜ今アイスタイルなのか?」転職希望者が担える戦略的役割を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

香港旗艦店を軸にグローバル基盤を確立する

2025年12月に海外初の旗艦店となる@cosme HONG KONGをオープンしました。初月から黒字化を達成しており、東アジアにおけるプラットフォーム構築の起点となります。グローバル事業の売上高は前年同期比+18.3%と伸長しており、海外市場でのキャリア機会が大きく広がっています。

データコンサルを新たな収益の柱へ育成する

保有する独自データを活用したデータコンサルティングの強化を打ち出しています。2025年4月に新会社を設立し、専門コンサルタントの採用に注力しています。リテール事業で得た購買データとメディアのアクションデータを連携させ、BtoB領域でのマネタイズを加速させる戦略的な転換点を迎えています。

戦略的投資により将来の利益成長基盤を築く

2026年6月期を「戦略的投資の年」と位置づけ、人材採用やシステム投資を積極的に進めています。当第2四半期は大型イベントTokyo Beauty Weekを初開催するなど、業界全体を巻き込む施策を展開。先行投資をこなしながら、連結営業利益は前年同期比23.0%増と高い成長性を維持しています。

1 連結業績ハイライト

主力事業のオーガニック成長と香港旗艦店の寄与により、増収増益。戦略的投資を継続しながらも収益性を確保。
2Q累計ハイライト

出典:2026年6月期 第2四半期 決算説明資料 P.10

売上高

40,089百万円

前年比 +21.2%

営業利益

1,839百万円

前年比 +23.0%

親会社株主純利益

1,211百万円

前年比 +10.1%

当中間期の業績は、マーケティング支援事業およびリテール事業が牽引し、前年を大きく上回る推移となりました。香港旗艦店のオープンに関連する初期費用や、初開催の大型イベント費用を計上したものの、限界利益率の高いビジネスモデルが奏功し、増益を確保しています。

通期計画に対する進捗率は、売上高で48.3%、営業利益で48.4%となっています。例年、下期に利益が偏重する計画であることを鑑みると、現在の進捗は順調と評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

リテールで獲得した顧客接点とデータを、マーケティング支援でマネタイズする好循環が強まっています。
プラットフォーム成長方針

出典:2026年6月期 第2四半期 決算説明資料 P.5

マーケティング支援事業

事業内容: 美容総合サイト@cosmeを基盤とした広告、データソリューションを提供。

業績推移: 売上高6,048百万円(前年比+28.9%)、営業利益1,769百万円(前年比+24.4%)。

注目ポイント: リテール事業の拡大により顧客接点が増え、広告・販促施策の需要が急増しています。大手ブランドとの取引規模が拡大しており、今後は新たに「データコンサルティング」を収益の柱に据える方針です。データを戦略に落とし込める専門人材の需要が非常に高まっています。

注目職種: データアナリスト、戦略コンサルタント、広告営業

リテール事業

事業内容: 化粧品ECサイト「@cosme SHOPPING」や店舗「@cosme STORE」等の国内小売運営。

業績推移: 売上高30,826百万円(前年比+20.7%)、営業利益1,664百万円(前年比+27.6%)。

注目ポイント: ECでは販売イベントが成功し、店舗でも@cosme NAGOYA等の新店寄与が続いています。オンラインとオフラインを跨いだ「ユーザー行動の可視化」を追求しており、販売力を有する小売業者として、店舗開発やECシステム改修の専門スキルが求められています。

注目職種: ECマーケター、店舗開発、システムエンジニア

グローバル事業

事業内容: 香港・中国等、日本国外でのEC・店舗・メディア事業の展開。

業績推移: 売上高2,431百万円(前年比+18.3%)、営業損失248百万円(前年は23百万円の損失)。

注目ポイント: 香港旗艦店のオープン費用により一時的に赤字幅が拡大していますが、当該費用を除けば営業利益は黒字転換しています。中国越境ECも復調傾向にあり、日本発の美容プラットフォームを世界へ広げるための事業開発人材が必要とされています。

注目職種: 海外事業開発、貿易・物流管理、多言語対応マーケター

その他事業

事業内容: 美容部員の人材派遣、BtoC課金サービス、投資育成事業等。

業績推移: 売上高784百万円(前年比-1.0%)、営業利益47百万円(前年比-63.2%)。

注目ポイント: 課金サービス「BLOOMBOX」の終了や、新たにローンチしたサプリメント事業の先行費用が影響しています。新規事業への投資を継続しており、0から1を創り出す新規事業立ち上げの経験を持つ人材が活躍できるフィールドです。

注目職種: 新規事業開発、キャリアコンサルタント

3 今後の見通しと採用の注目点

中期事業目標「売上高1,000億円、営業利益80億円」に向けた第2フェーズへ。データ利活用による高収益化が鍵。
中期事業目標

出典:2026年6月期 第2四半期 決算説明資料 P.47

アイスタイルは中期事業方針の2年目として、将来の利益源泉となる売上高の拡大と戦略的投資を最優先しています。特に注目すべきは、広告モデルから「データソリューション」への転換です。自社で蓄積した膨大なクチコミと購買データを掛け合わせ、ブランドのマーケティング戦略を支援する戦略的パートナーへの進化を目指しています。

採用面では、システム基盤の改修を担うエンジニアや、データをビジネス価値に変換できるアナリスト、さらにグローバル展開を加速させる事業開発職のニーズが高まっています。自己資本比率が50.9%まで向上し財務基盤も安定したことで、中長期的な視点での挑戦が可能な環境が整っています。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

同社の強みは、単なるWebメディアではなく、EC・実店舗・データベースが三位一体となった独自モデルにあります。特に「リテールで得たデータをマーケティング支援でマネタイズする」というシナジーに共感し、自身の専門性をどう活かせるかを具体化することが重要です。現在はデータコンサルティングを強化中であるため、数値を基にした戦略立案への意欲を示すと高い評価に繋がるでしょう。

Q&A 面接での逆質問例

・「香港旗艦店の初月黒字化を受け、今後他のアジア地域への展開スピードや優先順位はどう変化しますか?」
・「データコンサルティングを新たな収益の柱とする際、現場のエンジニアとコンサルタントの連携において現在どのような課題を感じていますか?」
・「戦略的投資の年として、人材育成やシステム刷新に対して具体的にどのような予算配分や体制強化を行っていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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女性がキャリアアップする環境はある

会社の立ち上げに女性が関わっていたこともあり、女性がキャリアアップする環境はあるかと思います。扱っている商材もコスメということもあり、女性の声の通りやすさや、働きやすさもあると思います。お子さまを出産して時短勤務される方も多いですし、キャリアを形成されているキラキラした方が多いと思います。

(30代後半・管理関連職・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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22時まで残業することもかなり多い

一年目は営業に近い仕事をしていたので、22時まで残業することもかなり多く、同じチームのメンバーは帰宅後、深夜でもPCを立ち上げ仕事をしていた印象があります。

(30代後半・管理関連職・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2026年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2026年6月期第2四半期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。

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