0 編集部が注目した重点ポイント
① クラウド移行加速で営業利益が5倍以上に拡大する
主力事業のクラウドソフトへの切り替えが順調に進展し、2025年12月期第3四半期の営業利益は前年同期比で418.3%増(約5.2倍)という驚異的な成長を記録しました。サブスクリプション型モデルへの転換により、収益基盤の安定性と利益率が劇的に向上しており、エンジニアやカスタマーサクセス職にとって非常に魅力的な成長フェーズにあります。
② 生成AI活用による業務効率化とコスト最適化を推進する
2025年よりAIを積極活用した営業・開発・管理業務の効率化を継続しており、事務委託料の削減などに成功しています。AIによるコード自動生成などで開発効率を高め、外部エンジニア確保のリスクを抑制する戦略をとっています。先端技術を実務に落とし込み、生産性を徹底追求する組織文化への変革が進んでいる点は見逃せません。
③ OS更新に伴うPC特需を捉え通期予想を上方修正する
新しいOSへの対応やセキュリティ強化を目的としたPCの買い替え需要が想定を上回って推移し、その他売上が前年同期比39.9%増となりました。この旺盛なハードウェア需要とクラウド移行の進展を踏まえ、通期の売上収益・営業利益の予想を上方修正しています。市場の変化を的確に収益へ繋げる営業力の強さが示されています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 第3四半期 決算説明会資料 P.10
当第3四半期累計期間は、主力とする自動車関連業界向けITサービスにおいて、パッケージソフトからクラウドソフト「.cシリーズ」への移行が計画通り進展しました。クラウドサービス売上は前年同期比45.2%増と力強く成長し、営業利益率は前年同期の2.2%から9.8%へと大幅に向上しています。これは、開発コストやインフラ費用の増加を上回る増収効果に加え、AI活用による業務プロセス改善が寄与した結果です。
修正後の通期予想に対する進捗率は、売上収益が74.6%で概ね順調、営業利益にいたっては87.7%に達しており、極めて強い進捗を示しています。通期目標の達成、さらには上振れも期待できる状況にあります。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 第3四半期 決算説明会資料 P.12
クラウドサービス
事業内容:サブスクリプション型ソフト「.cシリーズ」の利用料や、自動車補修部品の受発注プラットフォームの手数料等で構成される成長の主軸です。
業績推移:売上高は8,408百万円(前年同期比+45.2%)と急成長。クラウド化率は前期末の24.0%から32.2%へ大幅上昇しています。
注目ポイント:中期経営計画の最重要領域であり、2028年末のクラウド化率100%を目指して邁進中です。ARR(年間経常収益)は5,601百万円まで積み上がっており、安定した収益基盤の上で新規機能の開発やUI/UXの改善に注力できる環境です。顧客維持率も99.7%と極めて高く、プロダクトの信頼性が裏打ちされています。
パッケージシステム
事業内容:携帯ショップや旅行業、製造業等に向けた従来型のパッケージソフト販売および保守・運用サポートを提供しています。
業績推移:売上高は4,412百万円(前年同期比-19.0%)。クラウドへの計画的な切り替えにより、意図的に縮小させている領域です。
注目ポイント:単なる縮小ではなく、「持続的な移行支援」がミッションとなります。既存顧客との長年の信頼関係を維持しつつ、最適なタイミングでクラウド化を提案するコンサルティング的なアプローチが求められます。非モビリティ産業の顧客更新需要も根強く、安定した現金創出源としての役割を担っています。
その他(ハードウェア等)
事業内容:PC等のハードウェア類やサプライ品の販売を行っています。ソフトウェアの導入に付随するインフラ提供の側面を持ちます。
業績推移:売上高は2,411百万円(前年同期比+39.9%)。Windows 10のサポート終了に伴うPC買い替え需要が強力な追い風となりました。
注目ポイント:ソフトウェアのクラウド化に伴い、クライアント側のハードウェア刷新も不可欠となっています。この需要を確実に捉えることで、顧客のITインフラ全体を支えるパートナーシップを強化しています。短期的な特需に留まらず、顧客のDX基盤をハード面から支える重要な接点として機能しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 第3四半期 決算説明会資料 P.24
中期経営計画(2022-2028)に基づき、2028年の売上高315億円、営業利益130億円(利益率41.3%)という高収益企業への変貌を掲げています。質疑応答では、2026年度以降のコスト管理について言及があり、物価高や人件費上昇を見込みつつも、AI活用によるプロセス改善でコスト上昇を抑制する方針が示されました。また、組織面では2025年に実施したフラット化に加え、2026年以降はさらなる成長加速のため「人材開発投資」を強化予定です。
特に注目すべきは、自動車メーカー系列の部品ディーラーへのクラウドソフト導入や受発注プラットフォームへの参画予定です。これにより、地域部品商だけでなく業界全体を網羅する巨大なデジタル経済圏を構築しようとしています。質疑応答で言及された通り、2026年度のARPL(1ライセンス当たり月額売上)上昇は、マーケットプレイスの寄与ではなく、主に「機能拡張やオプション採用」によるものです。これは、顧客一社あたりのLTV(顧客生涯価値)を高める高度なプロダクト開発・提案スキルを持つ人材が今後ますます重宝されることを示唆しています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
ブロードリーフは現在、単なるソフト販売会社から「バーティカルSaaSおよびプラットフォーム企業」への歴史的転換の真っ只中にあります。決算数値が示す通り、この戦略は既に営業利益の爆発的成長という形で結実し始めています。「特定業界のDXを深掘りしたい」「AI技術を実務に適用し、劇的な生産性向上を自ら体現したい」という軸で語ることで、現在の経営方針と合致した説得力のある志望動機になります。
面接での逆質問例
「生成AIを活用した開発・営業の効率化で成果が出ているとのことですが、現場レベルでは具体的にどのようなスキルの転換やワークフローの変化が起きていますか?」や、「中期計画での人材開発投資の強化において、特にどのような専門性を持つ人材がこれからの成長を牽引すると期待されていますか?」といった質問は、最新の決算・戦略を深く理解していることをアピールできるでしょう。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
自分の裁量に任されることが多い
任された仕事に関しては、自分の裁量に任されることが多いため、時間を有意義に使うことが出来ます。また、納期さえきちんと守ることが出来れば、早退することも可能ですし、出勤時間も自由にできます。フレックスのコアタイムがない形と言えば分かりやすいでしょうか。
(40代後半・プロジェクトリーダー・男性) [キャリコネの口コミを読む]上司に振り回されることが多々あります
一部上場企業ですが、中小企業みたいなやり方が多いです。例えば社長の一声で方針が決まったり、普通ではありえないような仕事が降ってきたりもします。それに対して部長層は何も言えずに全て受け入れるので、上司に振り回されることが多々あります。
(40代後半・プロジェクトリーダー・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2025年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
- 2025年12月期 第3四半期 決算説明会資料
- 2025年12月期 第3四半期 決算説明会 質疑応答[要旨]



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