0 編集部が注目した重点ポイント
① 海外売上比率が約66%に達しグローバル企業へ脱皮する
2025年12月期において、連結売上高に占める海外比率が約66%まで拡大しました。アジア市場でのRagnarok関連タイトルの伸長が寄与しており、国内市場中心の収益構造から真のグローバル企業へと転換しています。世界市場を舞台にした大規模なサービス運営に携わるチャンスが大きく広がっています。
② 新作タイトル9本を同時開発し次代の成長IPを育成する
スマートフォン向け中心の開発から、家庭用ゲーム機・PC向けを含むグローバル配信前提の体制へ舵を切っています。現在、9本の新作タイトルを開発中であり、特に強みを持つアクションゲーム分野に注力しています。新規IP(知的財産)の創出に積極的に投資しており、クリエイターにとって挑戦的なフェーズです。
③ DOE指標を導入し安定的かつ積極的な利益還元を実行する
資本効率を意識した経営を推進するため、新たに株主資本配当率(DOE)4%を指標として導入しました。連結配当性向も50%以上に引き上げるなど、株主還元方針を大幅に強化しています。安定した経営基盤を維持しつつ、得られた利益を適切に還元・再投資する健全な財務サイクルが確立されています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 決算説明会資料 P.21
2025年12月期の業績は、売上高が前年比10.0%減、営業利益が同71.1%減と厳しい数字になりました。これは主力の「パズル&ドラゴンズ」を中心とした国内モバイルタイトルの売上減少に加え、子会社Gravityにおける広告宣伝費の増加、さらに2024年12月のAlim(株式会社アイリム)の完全子会社化に伴う人件費の増加が主な要因です。
一方で、現預金や長期性預金の合計は依然として潤沢であり、自己資本比率は71.9%と極めて高い水準を維持しています。コンテンツ事業特有の変動により短期的には減益となりましたが、財務基盤の強さを背景に、9本の新作開発という大規模な先行投資を継続できる点が同社の強みです。なお、通期予想はコンテンツ関連の不確実性が高いため非開示となっています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 決算説明会資料 P.6
国内タイトル(ガンホー単体)
事業内容:「パズル&ドラゴンズ」などの国内向けモバイルゲームの企画・開発・運営。長長期運営によるブランド維持を主眼とする。
業績推移:単体売上高は通期で前年実績を下回る推移。MAUの維持・拡大に向けたイベント施策を継続中。
注目ポイント:配信開始から5000日を超える「パズドラ」など、日本有数のIPを抱えています。単なる維持ではなく、eスポーツ展開やオフラインイベント、他社有名キャラとのコラボレーションなど、多角的なユーザーリテンション施策を立案・実行できるプロフェッショナルが常に求められています。
海外事業(Gravity社・子会社)
事業内容:「Ragnarok(ラグナロク)」関連タイトルのグローバル展開。東南アジア、中国、北米など多地域でサービスを提供。
業績推移:海外売上比率を10年前の約11%から約66%へ急成長させた牽引役。新規タイトルローンチも活発。
注目ポイント:東南アジアを中心に「Ragnarok: Twilight」をローンチするなど、地域ごとのニーズに合わせた展開を加速させています。海外子会社との連携や、世界規模でのプラットフォーム運営を経験できる点は、キャリアの市場価値を大きく高める要因となります。
新規開発・グローバル配信タイトル
事業内容:家庭用ゲーム機(PS5等)やPC(Steam等)向けの新作ゲーム開発。マルチプラットフォーム対応が前提。
業績推移:(注:先行投資フェーズのため収益寄与はこれから)。現在9本を同時並行で開発中。
注目ポイント:「LET IT DIE: INFERNO」を2025年12月にリリースするなど、アクションゲーム開発に強みを持ちます。新作はすべてマルチプラットフォーム対応であり、ハイエンド機向けの高度な開発技術を持つエンジニアや、世界に通用するアートを創出できるデザイナーにとって最高の環境です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 決算説明会資料 P.8
ガンホーは現在、国内モバイル市場中心から、拡大を続けるグローバル市場向け開発へと明確に舵を切っています。開発体制の拡充を優先事項として掲げており、アクションゲームを軸とした新規IPの創出に社運を賭けています。PlayStation 5やSteam(PC)といったハイエンドプラットフォームに加え、次世代機となる「Nintendo Switch 2(仮称)」など、新たなプラットフォームへの対応も視野に入れた潜在的な市場拡大余地を追求しています。
特に注目すべきは、単なる開発力だけでなく「目利き力」と「グローバルパブリッシング力」の融合です。Alimの完全子会社化により、グループ全体の開発リソースは大幅に強化されました。新作9本の開発パイプラインを抱える現状は、これからの数年間で同社から世界的なヒット作が生まれる可能性を秘めており、ゼロからIPを育てるプロセスに参画したい求職者にとって絶好のタイミングといえます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
ガンホーの志望動機を考える際は、「パズドラの成功」という過去の実績に留まらず、「グローバルIPの創出」という未来の目標にフォーカスすべきです。「自身の技術やセンスを世界中のユーザーに届けたい」「コンソールとPC、モバイルを横断する次世代の体験を作りたい」といった熱意は、現在の経営方針と強く合致し、評価されるポイントとなるでしょう。
面接での逆質問例
「現在9本の新作を開発中とのことですが、開発チーム間での技術共有やナレッジの横展開はどのように行われていますか?」
「アクションゲーム開発に軸足を置くという方針において、特にどのようなユーザー体験(UX)を最も重要視していますか?」
「海外売上比率が6割を超えましたが、現地のファンコミュニティとの接点を強化するために、どのような運営施策を強化する予定ですか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
人気ゲームの最新情報を事務職でも把握出来るい
世の中に広く流通し、非常に人気のある会社のゲームの運用管理を見ることが出来る。人気のゲームばかりを創出している会社で、人気ゲームのタイアップやソフト化などの最新情報を事務職でも把握出来る。社内の雰囲気も非常に落ち着いており、働きやすかった。朝礼時などは和気あいあいとした雰囲気で行われる。
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単調な経理書類の処理が毎日大量にあるが、努力次第では役職員の資料作成等もまかされる。昇給があるかどうかは不明。
(20代前半・購買・資材・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年12月期 決算説明会資料



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