0 編集部が注目した重点ポイント
① Windows10移行需要でPC売上が46.2%増と急伸する
2025年10月のサポート終了に伴う買い替え需要を確実に捉え、パソコン部門の売上が前年同期比146.2%という驚異的な伸びを記録しました。冬商戦でも堅調な推移を見せており、IT機器に強い販売・サポート人材への需要が非常に高まっている時期といえます。
② IoT事業推進とPB「e angle」のラインナップを強化する
家電をまとめて操作できる「エディオンスマートアプリ」のリリースや、独自ブランド「e angle」の新商品投入を加速させています。単なる小売業から、IoTを活用したサービス業やメーカー的側面を併せ持つ企業への転換を進めており、企画や技術開発のキャリア機会が拡大しています。
③ 当3Qより物流子会社等の2社を連結範囲から除外する
経営資源の効率化を目的として、当四半期より株式会社サンキューおよび室山運輸株式会社の2社を連結から除外しました。グループ構造の最適化を進める中で、本業である家電小売事業の収益性向上に注力する姿勢が鮮明となっており、組織の変革期を支える管理部門人材の活躍の場があります。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 第3四半期 決算補足説明会資料 P.3
第3四半期累計の売上高は前年同期比102.3%となり、通期予想に対する進捗率は売上高で約74.2%に達しています。特に10月から12月の3か月間では、急激な気温低下による季節商品の回復やPC需要の爆発的な増加により、既存店売上比104.9%と勢いを増しています。人件費などの経費増はあるものの、売上の増加と広告宣伝費の効率化により販管費率は25.90%(前年同期は26.25%)と改善傾向にあります。
通期予想の営業利益25,000百万円に対する進捗率は約71.7%となっており、第4四半期の需要動向を含め、業績は概ね順調に推移していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 第3四半期 決算補足説明会資料 P.8
パソコン・情報機器分野
事業内容:ノート・デスクトップパソコン、周辺機器の販売および設定・保守サポートサービスを提供。
業績推移:Windows10サポート終了に伴う特需により、累計売上は前年比146.2%と極めて高い成長を記録。
注目ポイント:単なる販売に留まらず、買い替え時のデータ移行やセキュリティ設定など、付加価値の高いサポートサービスが利益を下支えしています。ITスキルを持ち、顧客の「困りごと」を解決できるテクニカル販売スタッフの重要性が増しています。
ELS(リフォーム・住設分野)
事業内容:キッチン、バス、トイレ等の水回りリフォームおよび太陽光発電システムの提案・施工。
業績推移:前年度の政府補助金による反動減があったものの、累計で前年比90.2%。11月以降は持ち直しの兆し。
注目ポイント:「お困りごと相談カウンター」の設置により、住まい全般の相談窓口を強化しています。補助金に頼らないオーガニックな成長を目指しており、リフォームプランナーや施工管理の専門人材が中長期的な成長の鍵を握っています。
オリジナルPB・開発分野
事業内容:プライベートブランド「e angle」の企画・開発およびニトリ等の他社との共同開発事業。
業績推移:ニトリとの共同開発商品は累計100万台を突破。独自性の高い商品が利益率向上に寄与。
注目ポイント:「くらしを、新しい角度から。」というコンセプトの下、大手メーカーにはないユニークな機能を備えた家電を開発しています。小売の枠を超えた商品企画やサプライチェーン管理の専門性が強く求められています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 第3四半期 決算補足説明会資料 P.14
2026年3月期の通期連結業績は、売上高7,900億円、営業利益250億円を見込んでいます。下期単体では営業利益が前年比126.0%と大幅な伸びを前提としており、これはPC特需の継続と、高単価な白物家電の買い替え促進によるものです。
戦略面では、全国の直営全店に設置した「お困りごと相談カウンター」を軸に、電球交換からハウスクリーニングまで100以上のサービスメニューを展開。モノを売る「点」の接点から、暮らしを支える「面」の接点へとビジネスモデルを広げています。こうしたリテールサービス・ホスピタリティの強化に伴い、顧客との長期的な関係性を築けるプロフェッショナル人材の獲得が、今後の成長率を左右することになります。
4 求職者へのアドバイス
エディオンは現在、単なる「家電の安売り」ではなく、IoT技術や独自ブランド「e angle」を通じた価値提供にシフトしています。また、「お困りごと相談カウンター」に見られるような「買って安心 ずっと満足」というコーポレート・メッセージの実現は、サービス志向の強い転職者にとって大きな魅力です。自身の技術知識や接客経験を、「顧客の生活の質をどう高めるか」という視点で語ることが有効です。
- 「Windows10のサポート終了特需後の反動に対し、IoT事業やサービス分野でどのように継続的な収益を維持していく計画ですか?」
- 「PB商品の強化において、ニトリとの共同開発のような他業種連携は今後どのような分野で拡大していく予定でしょうか?」
- 「独自のスキル認定制度があると伺いました。中途採用者が早期に専門性を発揮し、キャリアアップしていくための支援体制について教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
お客様からの信頼や感謝を受けた時は大変嬉しい
お客様からの信頼や感謝を受けた時は大変嬉しく思います。指名して頂ける時は特に嬉しいです。
(30代後半・店舗スタッフ関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 第3四半期 決算補足説明会資料



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