0 編集部が注目した重点ポイント
① 事業構造を可視化するカテゴリー再編を断行する
2026年6月期より、従来の7部門から新たに6カテゴリーへ再編されました。事業構造の実態をより的確に反映することを目的としており、「専門店・新業態」や「海外」を独立させることで、次なる成長の柱を明確にしています。転職者にとっては、各カテゴリーの責任範囲が明確化されたことで、より専門性を発揮しやすい組織体制へと進化したと言えます。
② 海外事業が売上高前年比187.5%増と爆発的に成長する
中国でのハンバーグ専門店「肉肉大米」の積極出店に加え、フィリピンやシンガポールへの初出店を果たすなど、海外展開が加速しています。また、米国法人の損益計算書を当四半期より連結開始しており、グローバル展開は新たなフェーズに突入しました。海外市場でのキャリア機会が急拡大しており、グローバルな挑戦を求める人材にとって魅力的な環境です。
③ 既存店の増収と店舗DXにより営業利益26.2%増を達成する
原材料価格や人件費の高騰という厳しい環境下、主力ブランドの価格改定と顧客体験価値の向上を両立させ、大幅な増益を実現しました。新型特急レーンの導入や配膳ロボットの活用といった店舗DXへの投資が実を結び、収益性が向上しています。テクノロジーを駆使した次世代の店舗運営に携われるチャンスが広がっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年6月期 第2四半期 決算説明資料 P.6
売上高
72,299百万円
(前年同期比 +20.6%)
営業利益
5,470百万円
(前年同期比 +26.2%)
経常利益
5,503百万円
(前年同期比 +28.7%)
当中間連結会計期間は、国内の既存店売上高が前年同期比3.9%増と好調に推移し、国内外合わせたグループ総店舗数は877店舗に達しました。特に「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」の主力3ブランドが業績を牽引しています。営業利益率は、適切な価格改定とオペレーションの効率化により、前年同期の7.2%から7.5%へと向上しました。
通期連結業績予想に対する進捗率は、売上高で49.1%、営業利益で50.8%となっており、第2四半期累計実績として順調な進捗です。特に利益面では期初計画を上回るペースで推移しており、新規出店や既存店改装への積極的な投資を継続できる強固な財務基盤を維持しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年6月期 第2四半期 決算説明資料 P.16
焼肉カテゴリー
事業内容:国内最大級の食べ放題チェーン「焼肉きんぐ」を主軸とした運営事業。
業績推移:直営店売上高は33,143百万円(前年同期比10.1%増)。既存店も客単価上昇により堅調。
注目ポイント:「焼肉ポリス」による接客サービス強化に加え、新型特急レーンや配膳ロボットの導入を推進。単なる飲食業にとどまらない店舗DXの実践を通じた、高い生産性と顧客満足度の両立が求められています。
ラーメンカテゴリー
事業内容:「丸源ラーメン」「熟成醤油ラーメン きゃべとん」の運営事業。
業績推移:直営店売上高は12,213百万円(前年同期比15.5%増)。来客数・客単価ともに伸長。
注目ポイント:商品力強化に加え、「おせっかいさん」による接客サービス、テレビCMによるプロモーションを積極展開。業界No.1ブランドを目指すべく、マーケティング視点を持った店舗運営が不可欠となっています。
ゆず庵カテゴリー
事業内容:「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」の運営事業。
業績推移:直営店売上高は12,361百万円(前年同期比26.6%増)。既存店は11.6%増と大幅伸長。
注目ポイント:「ハレの日」需要の獲得により急成長中。高付加価値商品の提供とホスピタリティの追求により、和食ブランドとしての価値創造を担う専門人材の育成に注力しています。
専門店・新業態カテゴリー
事業内容:「お好み焼本舗」や「焼きたてのかるび」「果実屋珈琲」などの多業態展開。
業績推移:直営店売上高は4,464百万円(前年同期比23.4%増)。新フォーマットの開発が順調。
注目ポイント:焼肉ファストカジュアルやカフェ業態など、既存ブランドに続く収益基盤の創出を担当。0から1を生み出し、多店舗展開へのフォーマットを確立する、開発意欲の高い人材に最適なフィールドです。
海外カテゴリー
事業内容:中国、香港、台湾、東南アジア、米国での店舗展開・運営事業。
業績推移:売上高は6,238百万円(前年同期比187.5%増)。米国法人の新規連結も寄与。
注目ポイント:「肉肉大米」が中国の地方都市やシンガポールへ拡大中。米国事業(Storytellers USA, Inc.)が加わったことで、グローバルなマネジメント体制の構築が進んでおり、国際感覚を備えたリーダー層が必要とされています。
フランチャイズ(FC)カテゴリー
事業内容:国内FC加盟企業への指導およびロイヤルティ収益事業。
業績推移:売上高は3,877百万円(前年同期比5.0%増)。安定した収益源として推移。
注目ポイント:加盟企業の成長を支援するパートナーとして、直営店で培ったノウハウを伝播。ブランド品質を維持しながら共存共栄を図る高度な折衝力とコンサルティング力が求められます。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年6月期 第2四半期 決算説明資料 P.47
2030年を見据えた中期経営ビジョン「物語ビジョン2030」では、連結売上高2,200億円、経常利益率10.0%という高い目標を掲げています。この達成に向けて、「選ばれるブランドづくり」「海外事業の拡大」「人財力による競争優位」の3本柱を強化していく方針です。
下半期も「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などの主力ブランドを中心に積極的な出店を継続し、通期では国内・海外合わせて107店舗の純増を計画しています。また、海外カテゴリーの収益化達成が現実味を帯びてきており、国内外を問わずリーダーシップを発揮できるプロフェッショナルの採用意欲は極めて高い状況です。
特に、「人財力」を最大化するためのD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)や教育・研修制度の拡充にも注力しています。従業員一人ひとりが「自分物語」を語れる企業文化を醸成しており、単なる労働力としてではなく、自律した個としての成長を望む求職者にとって、非常に魅力的なキャリアパスが用意されています。
4 求職者へのアドバイス
HINT 志望動機のヒント
同社の経営理念「Smile & Sexy」と、それを体現する「おせっかい」な接客スタイルへの共感は必須です。今回の決算で見えた「カテゴリー再編」や「海外事業の急加速」に触れ、自身がどの領域で成長を牽引したいかを具体化してください。特に、店舗DXの推進や、多業態開発、あるいはグローバル展開のリーダーシップなど、同社が掲げる全方位成長戦略のどこに貢献できるかをアピールすることが、内定への近道となります。
Q&A 面接での逆質問例
- 「カテゴリー再編により各カテゴリーの責任範囲が明確化されましたが、現場レベルでの意思決定スピードにどのような変化がありましたか?」
- 「米国事業の連結開始や東南アジアへの展開加速において、現地マネジメントを担う人材に最も期待する素養や経験は何ですか?」
- 「店舗DXによる省人化が進む一方で、理念である『おせっかい(ホスピタリティ)』を深化させるための具体的な教育・研修の取り組みについて教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
拘束時間の長さは半日近くが当たり前
飲食業ということもあり、拘束時間の長さは半日近くが当たり前です。休日も、アルバイト等の人員が潤っている時期であれば最低限あるが、人が少ない時期だと休日でも顔を出さないといけないような環境も少なからずあった。
(20代前半・調理スタッフ・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年6月期 第2四半期 決算説明資料(2026年2月13日公開)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。