0 編集部が注目した重点ポイント
① 新子会社設立により輸入車ディーラー事業を強化する
当第3四半期より、輸入車正規ディーラー事業を目的とした株式会社ONEモトーレンを新たに設立し、連結範囲に含めました。構造的な事業基盤の拡大により、専門性の高い輸入車領域でのキャリア機会が拡大する可能性があります。前年同期は未連結のため、単純な比較を超えた成長スピードに注目です。
② 収益改善プロジェクトにより赤字拠点数を大幅に減らす
既存拠点の採算性を高める施策が奏功し、総合店における赤字拠点数が前年累計の18拠点から5拠点へ改善しました。拠点責任者による管理・運営体制の刷新が成果を上げており、不採算部門を立て直す「実戦的なマネジメント経験」を積めるフェーズへと移行しています。
③ BtoBサイトの本格稼働で在庫の流動性を高める
全国3万台以上の在庫を一元化した法人向け販売サイト「ネクステージストック」を本格稼働させました。小売状況に応じた柔軟な車両供給により、商品回転日数の短縮と収益性の更なる向上を追求。デジタルプラットフォームを活用した新しい流通モデルの推進が加速しています。
1 連結業績ハイライト
出典:決算説明資料 2025年11月期 第3四半期 P.3
売上高
4,766億円
+18.7%
営業利益
129.7億円
+27.3%
経常利益
124.0億円
+27.7%
第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比18.7%増の4,766億円、営業利益が27.3%増の129億円と、主力事業の成長が加速しています。販管費(販売費及び一般管理費)の徹底した抑制により、3Q単体の営業利益率は3.5%に改善。買取台数も前年比106.3%と伸びており、自社仕入れの強化が収益基盤を支えています。
通期予想に対する進捗率は、売上高で77.5%、営業利益で76.3%に達しており、業績の推移は順調であると評価できます。残り1四半期において新規出店の寄与も見込まれることから、目標達成に向けた確度は高い状況です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明資料 2025年11月期 第3四半期 P.8
販売店事業
【事業内容】 総合店やSUV LAND等の各専門店における中古車・新車の小売販売および付随サービス。
【業績推移】 売上高2,459億円(前年比15.4%増)と安定成長。小売台数は累計14万台を突破しました。
【注目ポイント】 収益改善プロジェクトの成果により、拠点の運営効率が向上。接客品質の標準化が進んでおり、店舗マネジメントの刷新を担えるリーダー人材への期待が高まっています。
買取店事業
【事業内容】 車両買取に特化した単独店および販売店併設拠点での仕入れ業務。
【業績推移】 売上高1,530億円(前年比18.7%増)。買取台数は前年比+8,276台と大幅増を達成。
【注目ポイント】 買取った車両をAA(オートオークション)へ出品するだけでなく、自社小売へ回す比率を最適化。正確な査定能力と、流通相場を読み解く専門的人材の活躍フィールドが広がっています。
整備店事業
【事業内容】 車検、点検、修理、板金塗装、コーティング等のアフターサービス提供。
【業績推移】 売上高165億円(前年比19.8%増)、売上総利益は26.8%増と高成長を維持。
【注目ポイント】 車検台数が前年同期比118.3%と伸長。ストック型のビジネスモデルとして重要度が増しており、最新設備を備えた環境での技術習得とサービスフロント能力が求められています。
輸入車ディーラー事業
【事業内容】 プレミアムブランド正規ディーラーとしての新車・中古車販売および整備。
【業績推移】 売上高674億円(前年比27.9%増)。グループ最高水準の利益伸長率+30.0%を記録。
【注目ポイント】 ONEモトーレンの設立等により、さらなる拠点拡大が進行中。輸入車特有のホスピタリティと、ネクステージの強力な在庫流通網を融合させた独自のキャリア形成が可能です。
【地域別実績】全エリアで2桁の増収を継続
- 関東甲信越地方: 売上高1,305億円(前年比16.3%増)。最多の拠点数(66拠点)を誇る主戦場。
- 東海北陸・関西地方: 売上高1,442億円(同25.5%増)。地域別最大の売上規模と高い伸び率。
- 九州沖縄地方: 売上高552億円(同33.8%増)。全地域で最高の成長率を記録中。
- 北海道東北・中国四国地方: 共に10%以上の増収。空白エリアへの積極的な出店を継続。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明資料 2025年11月期 第3四半期 P.16
2025年11月期末に向け、合計245拠点(357店舗)への拡大を計画しています。特に注目すべきは「入社3年目以上の従業員比率」が前年同期より約6ポイント増加した点です。経験を積んだスタッフによる接客が増えたことで、成約率は前年より約1.5ポイント改善。出店攻勢という「量」だけでなく、人材育成による「質」の向上が業績を牽引する構造へと進化しています。
また、業者販売の多様化による商品管理の強化も推進。小売状況に応じて下取・買取車両を柔軟にオークション(AA)へ出品することで、商品回転日数を短縮。常に鮮度の高い在庫を店頭に揃えるサイクルを確立しており、営業現場での「売りやすさ」が向上しています。
4 求職者へのアドバイス
ネクステージは今、「収益改善プロジェクト」と「人材の適正化」により、1拠点あたりの生産性を高めるフェーズにあります。単なる販売実績だけでなく、「拠点の採算性向上」や「入社3年目スタッフに準ずる高い接客スキル」へのコミットメントは、経営課題と合致し、中途採用において高く評価されるポイントとなるでしょう。
・「収益改善プロジェクトが成功している拠点では、具体的にどのようなオペレーションの刷新が行われていますか?」
・「入社3年目以上のスタッフ比率増加が成約率の改善に寄与していますが、中途入社者が早期にベテラン層と同等の成果を出すための教育プログラムはありますか?」
・「ネクステージストックの稼働は、店舗側の在庫確保や仕入れ判断にどのような裁量を与えていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
一部の中途組は優遇されている印象があった
新卒でも買取や販売の実績が高ければ比較的短期間で店長になれると感じた。ビッグモーターからの一部の中途組は優遇されている印象があった。
(40代前半・カウンターセールス・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
【使用した主な公開資料】
・2025年11月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
・2025年11月期 第3四半期 決算報告資料



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