ベルクの転職研究 2026年2月期3Q決算に見るキャリア機会

ベルクの転職研究 2026年2月期3Q決算に見るキャリア機会

ベルクの2026年2月期3Q決算は、営業収益が過去最高の3,157億円と極めて好調。物価高の中でも既存店売上高105.8%増を記録する集客力と、賃金上昇下で販管費率を維持する高い生産性が魅力です。2030年の売上高5,000億円目標に向けた積極的な成長戦略の中での、求職者のチャンスを整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

営業収益が過去最高の3,157億円を突破する

当第3四半期累計の営業収益は前年同期比110.5%の315,707百万円に達し、過去最高を更新しました。他社と比較した際の相対的な安さを追求する販売政策が功を奏し、既存店売上高が前年同期比105.8%と大きく伸長しています。集客力の維持がさらなる事業拡大の基盤となっています。

賃金上昇下でも販管費率24.1%を維持する

従業員のベースアップや最低賃金の上昇により人件費は増加していますが、高い生産性を誇るチェーンオペレーションの推進により、売上高販管費率は前年同期と同じ24.1%を維持しています。効率的な店舗運営体制は、安定した処遇改善と収益性の両立を可能にする同社の大きな強みです。

出店加速によりグループ150店舗体制へ到達する

当期累計で既に6店舗を新規出店し、2025年11月末現在の店舗数はベルク147店舗、クルベ3店舗の計150店舗に到達しました。関東圏を中心としたドミナント戦略を堅持しつつ、新規出店ペースを巡航速度で維持しており、店舗網の拡大に伴う組織力の強化とキャリアステップの多様化が進んでいます。

1 連結業績ハイライト

営業収益は大幅な増収を達成。利益面は原材料高騰等の影響を受けつつも、概ね計画に沿った推移を見せています。
連結経営成績 2026年2月期 第3四半期

出典:2026年2月期 第3四半期 決算説明資料 P.4

営業収益

315,707百万円

(前年比 +10.5%)

営業利益

12,537百万円

(前年比 -0.7%)

経常利益

12,729百万円

(前年比 -1.3%)

当第3四半期累計期間は、物価上昇の影響により個人消費が冷え込む中でも、独自商品の強化と積極的な販促活動により過去最高の増収を達成しました。営業利益は前年同期比99.3%とわずかに減益となりましたが、これは商品仕入価格の上昇や競争力維持のための価格強化による売上総利益率の低下が要因です。

通期計画に対する進捗率は、営業収益で76.2%順調な一方、経常利益は69.7%と基準の70%をわずかに下回っており、数値上は進捗が遅れている状態です。しかしながら、会社側は「当初計画通りに進捗している」と評価しており、下期以降の利益率改善に向けた施策の成果が注目されます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

単一セグメントながら、自社物流と製造、店舗運営が一体となった強固なチェーンオペレーションを展開しています。
エリア別店舗展開状況

出典:2026年2月期 第3四半期 決算説明資料 P.9

小売事業(ベルク・クルベ)

【事業内容】

「Better Quality & Lower Price」を掲げる食品スーパー。標準化された運営を強みにベルク147店舗、新形態のクルベ3店舗を運営しています。

【業績推移】

既存店売上高は前年同期比105.8%と極めて堅調。客数(102.3%)と客単価(103.6%)の両面でプラスを維持し、成長を牽引しています。

【注目ポイント】

電子マネー「ベルクペイ」やネットスーパー「ベルクお届けパック」の導入拡大、SNSを活用した販促など、デジタル接点の強化に注力しています。また、自社ブランド「くらしにベルク kurabelc」の拡大により独自性を打ち出しており、商品開発や販促企画の領域で専門性の高い人材が求められる環境です。

注目職種: 店舗運営マネジメント、バイヤー・商品開発(MD)、デジタル販促、店舗DX推進

製造・物流・サポート(ホームデリカ等)

【事業内容】

「株式会社ホームデリカ」による惣菜製造や、「株式会社ジョイテック」による備品供給・サービス業務など、垂直統合型モデルを支えています。

【業績推移】

製造能力の増強と自社物流による大量一括調達を推進。配送の高効率化により、商品の低価格化と品質の安定化の両立に成功しています。

【注目ポイント】

店舗作業に合わせた配送体制の見直しや、ドライバーの自社化を進めることで、物流2024年問題等の外部環境変化に強いロジスティクス体制を構築しています。製造・物流の効率化は同社の利益の源泉であり、サプライチェーン全体の最適化を担うロジスティクス管理や製造企画の重要性が高まっています。

注目職種: 物流管理・企画、食品製造・生産管理、品質管理、サプライチェーン・プランナー

3 今後の見通しと採用の注目点

中期経営計画にて2030年2月期に売上高5,000億円を目指し、成長を加速させています。
中期経営計画 目標数値

出典:2026年2月期 第3四半期 決算説明資料 P.14

2026年2月期の通期業績予想は当初計画を堅持し、売上高4,141億円、経常利益182億円の増収増益達成を目指しています。中期経営計画では、2030年2月期までに売上高5,000億円以上、180店舗以上という野心的な目標を掲げており、そのために「連結売上高経常利益率4.5%以上」を重要な経営指標として位置づけています。

人的資本経営も重視しており、男性育休取得率100.0%や女性管理職比率10.0%の達成を目標に掲げています。成長に伴う賃金上昇などのコスト増加を、売上拡大とオペレーションの高度化でカバーしていく「攻めの経営」を継続しており、組織の拡大を支える中核人材の採用がさらに強化される見通しです。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

ベルクの強みである「高い生産性を誇るチェーンオペレーション」に注目しましょう。従業員の処遇改善を行いながら販管費率を一定に保てるのは、仕組み化の徹底があるからです。「現場の効率化を推進し、顧客への低価格提供に貢献したい」という姿勢は、同社の戦略と極めて高い親和性があります。また、自社物流・製造に強みを持つため、店舗外のキャリア機会も豊富である点を動機に盛り込むのも有効です。

Q&A

面接での逆質問例

  • 「2030年の売上高5,000億円達成に向け、特に既存店の強化において現場のマネジメント層に期待される役割は何でしょうか?」
  • 「賃金上昇と経費コントロールの両立において、現場で生産性を高めるための具体的な成功事例や、改善の余地があると感じている点はどこですか?」
  • 男性育休取得率100%の目標達成に向けて、店舗内での人員配置やバックアップ体制についてどのような工夫をされていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
"

効率化の提案で賞金が支給される

社内での残業抑制、効率化のための提案制度があり、採用されれば賞金が支給されます。

(20代前半・フロアスタッフ・男性) [キャリコネの口コミを読む]
"

パートは出産する場合退職となる

パートさんの場合、制度がないので出産する場合退職となります。

(20代前半・フロアスタッフ・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2026年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2026年2月期 第3四半期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。