【平均年収590万円】シノブフーズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収590万円】シノブフーズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

シノブフーズは、弁当、おにぎり、調理パン、寿司、惣菜、冷凍食品などの製造卸販売を手掛けています。連結従業員数は571名です。直近の業績は増収減益となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は大きく増加しました。


目次

※本記事は、シノブフーズ株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


シノブフーズは、弁当、おにぎり、調理パン、寿司、惣菜、冷凍食品などの製造卸販売を手掛けています。同社グループは、中食業界において幅広い製品ラインナップを展開しています。

単体従業員数は571名、連結従業員数も571名です。セグメントは食品製造卸販売部門の1つです。

主な国内グループ会社は、エス・エフ・ディー(不動産の賃貸)、マイツベーカリー(原材料の仕入、販売)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


シノブフーズは、食品製造卸販売を主軸とする企業です。同社グループの給与水準や働き方については、安定した環境でキャリアを築きたいと考える転職者にとって重要な情報となるでしょう。ここでは、平均給与や勤続年数から見える人材の定着傾向、そして同社グループが掲げる人材戦略や多様な働き方を支援する取り組みについて詳しく見ていきます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が40.0歳、平均勤続年数が9.5年となっており、一定の経験を積んだ従業員が長く活躍している傾向が見られます。これは、安定した環境でキャリアを継続したいと考える方にとって、参考となる情報です。

項目 数値
平均年間給与 5,898,000円
平均勤続年数 9.5年
平均年齢 40.0歳
単体従業員数 571人
連結従業員数 571人
単体のグループ内比率 100.0%


同社グループでは、確定給付型の退職給付制度を採用しています。これは、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる制度です。この制度は国内グループ会社に適用されています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
2026年3月31日時点の退職給付債務は13.2億円、年金資産は16.1億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「おいしさと楽しさ」をモットーに、持続的成長に向けた人財育成に注力しています。具体的には、短期派遣トレーニー制度などを通じた現場力および課題解決力の向上を図っています。

従業員の報酬は、職務内容、成果、外部環境などを踏まえて決定される方針です。また、ワークライフバランスの充実、障がい者雇用の促進、定年年齢の70歳への引き上げなど、多様な人財が活躍できる就業環境の整備を推進しています。

人的資本の活用として、ジェンダーをはじめとするダイバーシティの実現に向け、性別・国籍・年齢を問わず、多彩な人財一人ひとりのスキルと経験を向上させることを基本方針としています。次世代を念頭においた研修及び教育を中期経営計画に沿って実施し、風通しの良い組織構築と人財が定着できる職場環境整備を進めています。

具体的には、昇格者研修や経営幹部研修といった階層別研修、営業勉強会や資材勉強会などの職種別勉強会を拡充しています。女性の活躍推進では、子育てに関連する人事制度の拡充や女性社員による職場環境整備の提案が行われており、厚生労働省の「えるぼし認定」最高位である3つ星も取得しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男女の賃金の差異は、役職別の人員構成の差であり、賃金体系・制度は性別に関係なく同一であると説明されています。

指標 数値
管理職(課長職以上)に占める女性労働者の割合 10.7%
男性労働者の育児休業取得率 75.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 82.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 78.5%
労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者) 96.6%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


シノブフーズは、弁当、おにぎり、調理パン、寿司、惣菜、冷凍食品などの食品製造卸販売を手掛ける企業グループです。コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどを主要な取引先としています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、弁当、おにぎり、調理パン、寿司、惣菜、冷凍食品といった幅広い食品の製造卸販売を主な事業としています。主要な取引先はコンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストアなどの中食業界に属する小売店です。

収益は、主にこれらの製品の製造卸販売から得ています。特に、精米価格が高止まりする中で、定温・チルド・冷凍の3温度帯にわたる製品ラインナップを活かし、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、カフェチェーン、生協、ドラッグストア、福祉施設、アミューズメント施設など、多様な販売領域の拡大を図っています。開発面では「手作り感」「出来立て感」を重視し、食材や製法にこだわった商品づくりとリニューアルを継続しています。当連結会計年度においては、株式会社ファミリーマートへの販売が同社グループの総販売実績の約半分を占めています。なお、本邦以外の外部顧客への売上高はなく、海外に所在する有形固定資産もないため、海外事業は展開していません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績推移を見ると、売上高は一貫して増加傾向にあります。経常利益は直近2期でわずかに減少していますが、その前の3期は増加していました。親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の当連結会計年度で大きく増加しています。これは前期に計上された減損損失が当期には発生しなかったことが主な要因となっています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 487億円 510億円 548億円 577億円 620億円
経常利益 15.4億円 19.0億円 24.1億円 23.7億円 23.4億円
経常利益率 3.2% 3.7% 4.4% 4.1% 3.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 10.8億円 1.0億円 11.7億円 10.0億円 17.0億円
1株当たり当期純利益(円) 87.21 8.33 94.72 82.10 149.62

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、当連結会計年度において前期から増加しています。これは、売上高の堅調な伸びと従業員数の増加がバランスしていることを示しています。一方で、従業員1人あたりの営業利益は前期からわずかに減少しています。これは、売上高の増加に伴う人件費や物流費の増加が影響していると考えられます。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 103.9百万円 108.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.2百万円 4.1百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


シノブフーズは、堅実な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しています。本業で着実に資金を生み出し、将来に向けた投資も継続している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


シノブフーズグループの自己資本比率は52.9%となっており、プライム市場上場企業(製造業平均46.8%)と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は11.3%で、プライム市場平均(9.4%)を上回る水準です。

手元資金である現金及び預金は43.9億円となっています。これらの財務指標は、同社グループが安定した経営基盤を持っていることを示しており、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 151億円 152億円
自己資本比率 50.5% 52.9%
ROE(自己資本利益率) 6.7% 11.3%
現金及び預金 62.8億円 43.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュフローは33.7億円の収入となり、本業で安定的に資金を生み出している状況です。これは主に税金等調整前当期純利益と減価償却費によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは△18.0億円の支出となっており、有形固定資産の取得による支出が主な要因です。財務活動によるキャッシュフローは△34.6億円の支出で、借入れによる収入がある一方で、借入金の返済、自己株式の取得、配当金の支払いが主な要因となっています。フリーキャッシュフローは15.7億円のプラスであり、本業で得た資金が投資を上回っている優良な状態を示しています。

これらのキャッシュフローの状況は、同社グループが安定した事業運営を行いながら、将来に向けた投資も継続していることを示しています。これにより、入社後の雇用や給与の安定性、そして会社の持続的な成長が期待できる状況です。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 32.1億円 33.7億円
投資CF △16.7億円 △18.0億円
財務CF △22.5億円 △34.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 15.5億円 15.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの売上高は株式会社ファミリーマートが全体の半分程度を占めており、特定の取引先への依存リスクがあります。また、中食業界ではコンビニエンスストアやスーパーマーケット等において業態の垣根を越えた統合・再編が加速しており、競争激化のリスクも存在します。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループでは、2,000名を超えるアルバイト労働者が重要な戦力となっており、少子高齢化や労働人口の減少の中で人材の確保が重要な事項であると認識しています。製造現場をはじめとする人材獲得競争の激化や、最低賃金の引き上げなど法改正への対応により、人材確保が計画通りに進まない場合や労働条件などの環境に変化があった場合、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


シノブフーズは、「おいしさと楽しさ」をモットーに、食を通じて社会に貢献することを目指しています。同社グループは、持続可能な社会の実現と多様な人財が活躍できる企業風土を大切にしています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


シノブフーズは、「おいしさと楽しさ」をモットーに、消費者ニーズに応える商品づくりを通じて、健康で豊かな食文化の向上に貢献することを企業理念としています。顧客、取引先、社会に信頼され、従業員、株主、企業それぞれが充足することを目指しています。

同社グループは、「良品づくり」を基礎とした新たな価値・市場への挑戦をテーマに、新中期経営計画を策定しています。この計画では、販売戦略、コスト戦略、サステナビリティ戦略、財務戦略を基本戦略として活動を進めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


シノブフーズは、ステークホルダーから信頼され、持続可能な企業としてあり続けることを重視しています。世界市民の一員であるとの自覚のもと、事業活動を通じて持続可能な地球環境と満足度の高い社会の実現を目指し、課題解決に努めています。

人財育成においては、ジェンダーをはじめとするダイバーシティの実現を掲げています。性別・国籍・年齢を問わず、多彩な人財一人ひとりのスキルと経験を向上させ、次世代を念頭においた研修及び教育を実施することを基本方針としています。

性別・国籍等を超えた風通しの良い組織の構築と、人財が定着できる職場環境整備を進めています。女性活躍推進においては、厚生労働省が認定する「えるぼし認定」で最高位である3つ星を取得しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


シノブフーズは、サステナビリティ戦略を重点テーマの一つとしています。環境負荷の低減やフードロス削減への取り組みを継続して推進しています。

また、多様な人財が安心して活躍できる職場環境の整備や計画的な人財育成を通じて、持続可能な経営基盤の構築を目指しています。DXの推進による業務プロセスの高度化・効率化、物流効率の改善なども継続的に進める方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


シノブフーズは、監査役会設置会社として、社外取締役を含む取締役会と監査役会が業務執行の監視・監督を行っています。監督と執行の分離のため、執行役員制度を導入しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


シノブフーズの筆頭株主はエムであり、発行済株式の9.11%を保有しています。上位株主には、松本隆次氏、佐々木真司氏といった個人株主や、松本恵美子氏、松本龍也氏などの創業家とみられる個人が複数名を連ねています。また、シノブフーズ取引先持株会、シノブフーズ従業員持株会、シノブフーズ役員持株会といった関連する持株会も上位に位置しており、特定の株主グループが経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
エム 9.11%
松本 隆次 6.37%
佐々木 真司 6.34%
松本 恵美子 4.92%
松本 龍也 4.22%


「単元未満株式数」には、同社所有の自己株式76株が含まれております。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性8名・女性2名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長執行役員は松本崇志氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
松本 崇志 代表取締役社長執行役員 1991年3月関西ランチ入社取締役に就任、1994年4月同社常務取締役に就任。2005年6月同社代表取締役副社長管理本部長に就任。2008年6月より同社代表取締役社長執行役員に現職。
西村 寿清 代表取締役副社長執行役員CVS事業担当兼CVS営業本部長 1988年2月関西ランチ販売サービス入社、1994年4月同社入社。2001年6月同社取締役営業1部長に就任。2018年4月同社代表取締役副社長執行役員CVS事業担当兼関西統轄本部長に就任。2022年7月より現職。
清水 秀輝 取締役常務執行役員管理本部長 1987年3月関西ランチ販売サービス入社、1994年4月同社入社。2012年6月同社取締役管理本部副本部長兼管理部長に就任。2015年4月より同社取締役常務執行役員管理本部長に現職。
長尾 正史 取締役執行役員経営財務本部長 1990年8月監査法人トーマツ入所。2011年8月同社入社管理本部経理部長に就任。2015年6月同社取締役執行役員管理本部副本部長に就任。2024年4月より同社取締役執行役員経営財務本部長に現職。
吉井 淳 取締役執行役員NB事業担当兼東日本統轄本部長 1987年4月日本盛入社。2018年8月同社入社管理本部総務人事部副部長に就任。2020年6月同社執行役員東京統轄本部長に就任。2024年6月より同社取締役執行役員NB事業担当兼東日本統轄本部長に現職。


社外取締役は、中野由里氏(税理士)、小田寛明氏(元トモニホールディングス常務取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役を含む取締役会と監査役会により業務執行の監視・監督を行っています。社外取締役は、経営者としての豊富な知識と高い見識を経営に生かし、取締役会での議論に客観性を発揮し監督機能の強化に繋がることを期待されています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


シノブフーズの取締役の報酬は、基本報酬、業績連動報酬(いずれも金銭報酬)、および中期経営計画の達成度合いによって不定期に支給される株式報酬型ストックオプションで構成されています。監督機能を担う社外取締役と監査役の報酬は、その役割と独立性の観点から基本報酬のみとなっています。業績連動報酬は、売上高と経常利益の実績、コンプライアンス遵守状況などを総合的に評価して支給されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役 8名 2.1億円 26.9百万円
うち社外取締役 3名 10百万円 3.3百万円
監査役 3名 19百万円 6.3百万円
うち社外監査役 2名 6百万円 3.0百万円


役員報酬の総額は234百万円で、対象となる役員の合計人数は11名です。上記には2025年6月18日開催の第55期定時株主総会終結をもって退任した社外取締役1名を含んでおります。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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