【平均年収726万円】オンデック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

【平均年収726万円】オンデック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

オンデックは、M&Aアドバイザリー事業を主軸に、投資事業やコンサルティング事業をグループ各社とともに展開しています。直近期は売上高があったものの、利益は減少となりました。


目次

※本記事は、株式会社オンデック の有価証券報告書(2025年11月期、2024年12月1日 ~ 2025年11月30日、2026年2月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


オンデックグループは、M&Aアドバイザリー事業を主軸に、投資事業およびコンサルティング事業を展開しています。国内中小企業を主な事業領域とし、M&Aの仲介やフィナンシャルアドバイザーとして企業の成長と変革を支援しています。

同社グループの単体従業員数は57名、連結従業員数は57名です。事業セグメントはM&Aアドバイザリー事業の1つとなっています。

オンデックグループは、2025年8月に株式会社オンデックコンサルティングを設立し、コンサルティング事業を開始しました。これにより、中小企業への幅広いソリューション提供を目指しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


オンデックは、M&Aアドバイザリー事業を通じて企業の成長と変革を支援する専門性の高い企業です。同社グループでは、事業の特性上、個々の従業員の専門知識と経験が重視される傾向にあります。そのため、人材の育成と働きやすい環境づくりに注力していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


オンデックでは、専門性の高いM&Aアドバイザリー事業を展開しており、従業員の平均年齢は比較的若く、勤続年数は短めの傾向が見られます。これは、業界の特性やキャリアパスの多様性を反映している可能性があります。

項目 数値
平均年間給与 7,260,000円
平均勤続年数 3.97年
平均年齢 36.63歳
単体従業員数 57人
連結従業員数 57人
単体のグループ内比率 100.0%


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


オンデックグループは、「企業の成長と変革の触媒となり、道徳ある経済的価値を創出する」ことを企業理念としています。高品質なM&Aアドバイザリーサービスを持続的に提供するため、人材を最も重要な資本と位置づけ、専門性の高い経験豊富な人材の確保と育成が不可欠であると考えています。

人材の確保においては、積極的な採用活動を通じて経営理念に共感できる人材を採用する方針です。採用した人材が能力を最大限発揮できるよう、人事諸制度の整備や企業文化の醸成に努めています。具体的には、コンプライアンス研修を含む社内研修の実施や、業務プロセスの標準化とOJTを組み合わせた育成施策により、高い倫理観と高品質なサービスを提供できる人材の育成を目指しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

任意開示


オンデックグループでは、人材の育成及び社内環境整備に関する指標及び当該指標を用いた目標を定めていません。多様な人材が高品質なM&Aアドバイザリーサービスを提供できる環境の構築に向けて、具体的な指標及び目標については検討を進めていく方針です。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


オンデックグループは、M&Aアドバイザリー事業を主軸に、投資事業およびコンサルティング事業を展開しています。これら3つの事業を有機的に連携させることで、顧客に対して高い付加価値の提供を目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


オンデックグループの主たる事業はM&Aアドバイザリー事業です。国内の中小企業を主な対象とし、企業が買収や合併を行う際に、譲渡希望者と買収希望者の仲介、またはどちらか一方のフィナンシャルアドバイザーとして助言を行っています。同社グループはM&Aアドバイザリー業務を「プロジェクト・マネジメント業務」と定義し、M&Aの成約だけでなく、M&A後の事業成功を見据えた利害関係者の調整や課題への対応案の検討など、高品質なアドバイザリーサービスの提供を徹底しています。

収益は主にM&Aの成約に伴う成功報酬から得ており、その他に基本合意報酬やその他の収益も計上しています。同社グループは公的機関や金融機関、各種専門家など多様なネットワークからの紹介を通じて案件を受託しています。

その他の事業として、中小・中堅企業への直接投資やファイナンス支援を行い、投資先企業の成長を支援する投資事業も行っています。また、連結子会社であるオンデックコンサルティングは、M&A戦略や事業計画の策定支援、経営管理体制の高度化、デューデリジェンス、PMIなどのコンサルティング事業を通じて、企業の成長を支援しています。

同社グループの売上高は本邦の外部顧客へのものが90%を超えており、国内市場が中心となっています。また、特定の顧客への売上高が連結損益計算書の10%以上を占める相手先は存在しません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


オンデックグループは当連結会計年度より連結財務諸表を作成しており、直近の業績のみが開示されています。当連結会計年度の売上高は8億円台で、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しました。これは、M&Aアドバイザリー事業における成約件数が低調に推移したことが主な要因となっています。営業活動によるキャッシュ・フローもマイナスとなっています。

項目 2021年11月期 2022年11月期 2023年11月期 2024年11月期 2025年11月期
売上高 - - - - 8.6億円
経常利益 - - - - △2.2億円
経常利益率 - - - - △25.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - - △1.5億円
1株当たり当期純利益(円) - - - - △58.02

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


オンデックグループの当連結会計年度における従業員1人あたりの売上高は15.2百万円となっています。また、従業員1人あたりの営業利益は△3.9百万円と損失を計上しています。これは、当連結会計年度に営業損失を計上したことによるものです。前期の従業員数に関するデータがないため、前期との比較はできません。

指標 2024年11月期 2025年11月期
従業員1人あたり売上高(連結) - 15.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) - △3.9百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動による資金流出が見られ、成長に向けた資金運用が行われている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は82.3%と高い水準にあります。これはプライム市場の平均と比較しても非常に高い割合を示しています。

しかし、ROE(自己資本利益率)は-15.9%となっており、収益性には課題が見られます。手元資金である現金及び預金は6.6億円であり、前期の8.9億円から減少しています。

これらの状況は、今後の事業展開や雇用・給与の安定性を検討する上で重要な要素となります。

指標 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
純資産 11.0億円 9.6億円
自己資本比率 - 82.3%
ROE(自己資本利益率) - -15.9%
現金及び預金 8.9億円 6.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、営業活動による資金が2.2億円の使用となりました。これは主に税金等調整前当期純損失や未払金の減少、法人税等の支払があったことによるものです。

投資活動では1百万円の資金を獲得しており、これは従業員に対する長期貸付金の回収による収入が主な要因です。財務活動では7百万円の資金を使用しており、長期借入金の返済による支出が影響しています。

結果として、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは2.2億円のマイナスとなっています。この状況は、事業活動で資金を創出できておらず、今後の事業運営において資金繰りやコスト管理が重要な課題となる可能性を示しています。

項目 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
営業CF - △2.2億円
投資CF - 1百万円
財務CF - △7百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) - △2.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループの事業構造・収益性に関するリスクとして、M&Aアドバイザリー事業における競合の激化が挙げられています。サービス提供に必要な許認可等の規制がなく、参入障壁が高くないため、今後も競争が激化する可能性があります。

また、同社グループの売上はM&Aアドバイザリー事業への依存度が非常に高い状況です。経済情勢や事業環境の変化によりM&A需要が急激に縮小した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


人材・組織に関するリスクとして、M&Aアドバイザリー事業の成長には高度な専門知識と経験を持つコンサルタントの確保・育成が重要であると認識されています。計画通りに優秀な人材が獲得できない場合や社外への流出を防止できない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


オンデックは、企業の成長と変革を促す触媒となり、道徳ある経済的価値の創出を目指す企業です。インベストメント・バンクおよびアドバイザリー・ファームとして、企業の生産性を飛躍的に高める機会を提供し、その実行を促進することを使命としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


オンデックグループは、「企業の成長と変革の触媒となり、道徳ある経済的価値を創出する。」ことを企業理念として掲げています。企業ビジョンとしては、「企業の生産性を飛躍的に高める。その機会を提供するインベストメント・バンクとして、その実行を促進するアドバイザリー・ファームとして、比類なき存在を目指す。」ことを目標としています。

同社グループは、M&Aアドバイザリー事業、投資事業、コンサルティング事業を連携させ、顧客の企業価値最大化を目指しています。常にクオリティを最重要視し、付加価値の高いサービスを提供することで、社会的責務を果たすとともに、企業としての発展と成長を通じてステークホルダーに還元していく方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


オンデックグループは、M&A実行後の事業成功を最も重要な目的の一つと捉え、関係当事者間の信頼関係構築と付加価値最大化を重視しています。高度な専門性を持つアドバイザーによるM&Aプロセス全般の適切なサポート(エグゼキューション)を必要としています。

同社は、M&Aアドバイザリー経験豊富な人材や弁護士、公認会計士、税理士等の各種専門家が関与し、総合力と品質を追求することを業務推進の基軸としています。高品質なサービス提供のため、人材を最も重要な資本と考え、専門性の高い経験豊富な人材の確保と育成に注力しています。高い倫理観を持ち、高品質なサービスを提供できる人材の育成に努めることが、同社グループの価値観となっています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


オンデックグループは、今後の事業拡大に向けた社内体制の強化を重要な課題と認識しています。積極的な採用による従業員の増員と、組織規模拡大に応じた管理部門や情報システム分野の強化、内部監査の実施、経営者及び従業員に対する研修の実施に取り組んでいます。

社会的信用力の向上も重点テーマの一つです。専門的知識や経験を活かした高品質なM&Aアドバイザリーサービスを追求し、OJTとOff-JTを組み合わせた人材育成体制の構築とナレッジ共有の仕組み整備を進めています。

専門性の高い経験豊富な人材の確保と育成のため、継続的な研修制度のブラッシュアップや人事諸制度の構築にも努めています。また、M&Aアドバイザリーサービスのクオリティ向上と並行して、案件管理体制の強化も推進しており、品質の維持向上と生産性向上を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


オンデックは、取締役会、監査役会および会計監査人を会社の機関として設置しています。取締役会は取締役5名(うち社外取締役1名)で構成され、監査役会は常勤監査役1名および非常勤監査役2名で構成されており、全員が社外監査役です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


久保良介氏と舩戸雅夫氏が同率で筆頭株主であり、両氏とも同社の代表取締役を務めています。創業者が上位株主として名を連ねていることが特徴です。上位には事業会社や投資事業有限責任組合も含まれています。

株主名 持株比率
久保 良介 29.80%
舩戸 雅夫 29.80%
光通信KK投資事業有限責任組合 6.43%
ペイフォワード 5.74%
タケオホールディングス 3.10%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性8名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は久保良介氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
久保 良介 代表取締役社長 1999年4月株式会社ジェーシービー入社、2001年9月松田産業株式会社入社。2005年7月舩戸雅夫氏と共にM&Aアドバイザリー事業を立ち上げ、2007年12月同社設立、代表取締役に就任。2014年12月より同社代表取締役社長現職。
舩戸 雅夫 代表取締役副社長提携推進部マネージングディレクター 1999年4月株式会社ジェーシービー入社、2000年8月大西賢株式会社入社。2005年7月久保良介氏と共にM&Aアドバイザリー事業を立ち上げ、2007年12月同社設立、代表取締役に就任。2014年12月より同社代表取締役副社長現職。
山中 大輔 取締役 M&Aアドバイザリー本部本部長 2003年4月大和証券株式会社入社、2006年6月ソフトバンク・インベストメント株式会社(現SBIインベストメント株式会社)入社。2015年3月同社取締役東京オフィス長に就任。2025年12月より同社取締役M&Aアドバイザリー本部本部長現職。
岸本 義友 取締役経営管理部兼事業推進部マネージングディレクター 2003年10月株式会社ジェイ・エス・エル(現株式会社エスユーエス)入社。2025年7月同社執行役員HR・情報システム・マーケティング管掌に就任。2026年2月より同社取締役経営管理部兼事業推進部マネージングディレクター現職。


社外取締役は、山根太郎氏(ミラタップ代表取締役社長)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会、監査役会、会計監査人を会社の機関として設置しています。社外取締役は経営全般への助言と監督を行い、社外監査役は専門性を活かして厳正な監査を実施する体制です。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、役員の報酬等の額またはその算定方法について「役員報酬規程」等により定めています。取締役の報酬は、業績や貢献度、業績目標の達成度を総合的に判断し、取締役会で個人別の報酬額を決定しています。監査役の報酬は、監査役会で協議のうえ個人別に決定されており、業績連動報酬や非金銭報酬は採用していません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 62百万円 12.3百万円
社外役員 4名 15百万円 3.8百万円


なお、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。