【平均年収555万円】東京ソワール 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収555万円】東京ソワール 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

東京ソワールは、婦人フォーマルウェアの製造・販売を主軸とするフォーマル事業と、婦人服飾雑貨の販売を行うライフスタイル事業を展開しています。連結従業員数は235名で、直近期は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社東京ソワール の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月30日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


東京ソワールグループは、婦人フォーマルウェアの製造・販売を主軸とするフォーマル事業と、婦人服飾雑貨の販売を行うライフスタイル事業を展開しています。同社グループは、全国の百貨店や量販店への卸売販売に加え、ネット販売を含む直営店舗での直接販売も行っています。

単体従業員数は203名、連結従業員数は235名です。同社グループのセグメントはフォーマル事業、ライフスタイル事業の2つです。

主な国内グループ会社は、キャナルジーン(ライフスタイル事業)などです。

株式会社キャナルジーンが当連結会計年度に連結対象となったことで、同社グループの売上高が増加しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


東京ソワールは、人生の節目と日々の暮らしに寄り添う商品・サービスを通じて、持続可能な社会の発展に貢献することを目指しています。従業員の多様性を尊重し、男女平等を重視する風土が根付いていることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、比較的長く勤める従業員が多く、安定したキャリアを築きやすい環境にあると考えられます。従業員の年齢構成も落ち着いており、経験豊富な人材が活躍している傾向が見られます。

項目 数値
平均年間給与 5,549,866円
平均勤続年数 14.4年
平均年齢 43.1歳
単体従業員数 203人
連結従業員数 235人
単体のグループ内比率 86.4%


同社は、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出型の退職給付制度を採用しています。これらの制度は国内の従業員に適用されます。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。2025年12月31日時点の退職給付債務は10.7億円、年金資産は9.6億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


東京ソワールは、企業が「人」によって成り立っているという考えのもと、人材の成長が企業の発展を大きく左右すると捉えています。持続的な成長のためには多様な視点や価値観を持つ人材が重要であるとし、性別・国籍や採用ルートによらない採用を行っています。管理職への登用も、性別等に関わらず能力や適性を総合的に判断して実施しています。

同社では、「バリュー行動の促進」「適所適材・役割の明確化」「成長支援」を目標とした透明性・納得性の高い人事制度を導入し、従業員のエンゲージメント向上に積極的に取り組んでいます。特に、策定した5つの行動指針を評価項目に組み入れ、上司からのアドバイスやフィードバックを通じて、自発的に考え行動できる人材の育成を目指しています。

また、人材の能力開発やスキル向上を促進するため、社内での業務指導や専門知識の継承に加え、外部教育機関の研修・セミナー参加を推奨し、自己啓発費用の一部補助制度も設けています。従業員が仕事と育児を両立できるよう、次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画を策定し、社員懇談会を通じて労働条件や福利厚生制度の改善にも取り組んでいます。有給休暇取得促進、長時間労働防止、時差勤務制度、テレワーク導入など、柔軟な働き方を支援する環境整備を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 39.6%
男性労働者の育児休業取得率 80.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 44.1%
労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) 42.3%
労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) 77.5%

多様性・登用


提出会社単体の任意開示データです。

指標 目標 現状
管理職の女性比率 2030年に45%以上 39.6%
役員(執行役員含む)の女性比率 2030年に20%以上 7.7%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社東京ソワールは、冠婚葬祭などのフォーマルウェアと、日常のライフスタイルに合わせた婦人服飾雑貨を提供する同社グループです。人々の様々なライフイベントに寄り添う商品とサービスを展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


東京ソワールグループは、主に婦人フォーマルウェアの製造・販売と、婦人服飾雑貨の販売を手掛けています。全国の百貨店や量販店への卸売販売に加え、直営店舗やネット販売を通じて顧客に直接商品を届けることで収益を得ています。

フォーマル事業

婦人フォーマルウェアの製造、販売、これに付随するアクセサリー類の販売を主要な業務としています。製品は主に全国の百貨店及び量販店等に卸売販売しており、一部はネット販売も含めた直営店舗で直接販売しています。収益は、婦人フォーマルウェアやアクセサリー類の販売から得ています。

ライフスタイル事業

婦人服飾雑貨の販売を主要な業務としています。ネット販売も含めた直営店舗で直接販売を行っています。収益は、婦人服飾雑貨の販売から得ています。運営は、キャナルジーンが行っています。

同社グループの収益は、国内の外部顧客からの売上高で構成されており、海外からの売上高はありません。特定の顧客であるイオンリテール株式会社への売上高が、フォーマル事業において一定の割合を占めています。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
フォーマル事業 150億円 145億円
ライフスタイル事業 6.9億円 16.3億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近の業績は、売上高が増加傾向にある一方で、利益は減少傾向を示しています。特に親会社株主に帰属する当期純利益は、前期から大きく減少しました。これは、連結子会社であるキャナルジーンの連結対象化により売上高は増加したものの、フォーマル事業における販売費及び一般管理費の比率が上昇したことが影響しています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 - - - 157億円 161億円
経常利益 - - - 3.5億円 3.0億円
経常利益率 - - - 2.2% 1.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - 5.0億円 2.4億円
1株当たり当期純利益(円) - - - 145.40 68.50

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から減少しています。これは、売上高の増加に対して営業利益が減少したことが影響していると考えられます。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 63.8百万円 68.6百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.0百万円 0.7百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務基盤は、自己資本の厚みと手元資金の状況から安定した状態を示しています。事業活動で得た資金を元に、将来に向けた投資も行いながら、健全な資金繰りを維持しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が当期で75.3%となっており、前期の71.1%から上昇しています。これはプライム市場の平均と比較しても高い水準を示しています。

純資産は当期末で105億円に増加し、手元資金である現金及び預金も20.6億円と、前期の18.6億円から増加しています。これらの状況は、同社グループが安定した財務体質を維持していることを示しています。

一方で、ROE(自己資本利益率)は当期で2.3%となり、前期の4.9%から低下しています。これはプライム市場の平均と比較すると低い水準です。財務の安定性は、企業が予期せぬ経済変動に耐え、従業員の雇用や給与水準を維持する上での重要な要素となります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 102億円 105億円
自己資本比率 71.1% 75.3%
ROE(自己資本利益率) 4.9% 2.3%
現金及び預金 18.6億円 20.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが当期で4億30百万円のプラスとなりました。これは前期の68百万円の支出から大きく改善しています。主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上や棚卸資産の減少によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは、当期で63百万円のプラスとなりました。これは投資有価証券の売却による収入が、有形固定資産や投資有価証券の取得による支出を上回ったことによるものです。前期は5億35百万円の支出でした。

この結果、営業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは、当期で4億93百万円のプラスとなり、前期の6億4百万円のマイナスから大きく改善しています。財務活動によるキャッシュフローは、配当金の支払いやリース債務の返済により、当期で2億96百万円のマイナスとなっています。

同社グループは本業で安定的に資金を生み出し、財務活動で資金を返済する健全な資金循環を示しています。これは、入社後の雇用や給与の安定性を考える上で良好な状況と言えます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF △68百万円 430百万円
投資CF △535百万円 63百万円
財務CF △295百万円 △296百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △604百万円 493百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの事業構造・収益性に関するリスクとして、景気変動に伴う取引先動向による影響が挙げられています。主要セグメントであるフォーマル事業の売上高は百貨店及び量販店への売上が多く、これらの売上減少や取引条件の悪化が業績に影響を与える可能性があります。

また、新規事業開発に関するリスクも認識されています。新分野への出店等において、市況の変化により当初計画が達成できない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループの人材・組織に関する直接的なリスクの記載はありません。しかし、新規事業開発に関するリスクは、新たな分野への進出に伴い、それを担う人材の確保や育成が重要となるため、間接的に人材面での課題につながる可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


東京ソワールは、「大切な想いの、すぐそばに。」というミッションと、「人を想う気持ちに寄り添い、“生きる”をもっと、美しく。」というビジョンを掲げ、ウェルビーイングな社会の実現を目指しています。本質にこだわった価値提供を通じて、一人ひとりの想いが調和した社会の実現に貢献する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループのミッションは「大切な想いの、すぐそばに。」です。大切な人を想う気持ちに寄り添い、本質にこだわった価値を提供することで、一人ひとりの想いが調和した社会の実現を目指しています。

ビジョンとしては「人を想う気持ちに寄り添い、“生きる”をもっと、美しく。」を掲げています。人生の節目と日々の暮らしにおいて、周囲との調和を大切にしながら自分らしく凛と美しく生きられる世の中、すなわちウェルビーイングの実現に貢献し続けることを目指しています。

フォーマル事業においては、冠婚葬祭に限らず、人生の節目となる全てのライフイベントを「フォーマルライフ」と定義しています。この「フォーマルライフ」マーケットのリーディングカンパニーを目指す方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、大切にする価値観(VALUE)として5つの行動指針を掲げています。これらは「本質へのこだわり」「文化を創り上げた誇り」「すべてに真摯な姿勢」「ともに創るチーム力」「新しいことへの挑戦」です。

人材育成方針では、これらの「バリュー行動の促進」を重視しています。5つの行動指針を評価項目に組み入れ、上司からのアドバイスやフィードバックを通じて、企業理念に共感し自発的に考え行動できる人材の育成を目指しています。

また、同社は創業者が女性であったことから、以前から処遇を含むあらゆる面で男女平等の制度と風土が根付いています。女性の活躍推進にも力を入れており、女性管理職比率も上昇傾向にあるとされています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、2027年を最終年度とする中期経営計画において、「ウェルビーイングな商品・購入体験の拡充」の実現に取り組んでいます。そのために、「事業領域の拡大」「事業基盤の整備」「効率化の追求」の3つを優先的に対処すべき課題としています。

特に事業基盤の整備においては、コーポレートブランドの浸透や組織再編と人材戦略の推進に注力しています。さらに、持続可能な社会の発展に貢献するため、サステナブル経営の実践も重要な取り組みとしています。

サステナブル経営の一環として、レンタル事業の拡大も推進していく方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


東京ソワールは監査等委員会設置会社であり、取締役会は社外取締役を含む複数の取締役で構成されています。これにより、経営の透明性と監督機能の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


東京ソワールの株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であるフリージア・マクロスです。その他にも複数の事業会社や金融機関、そして同社の取引先持株会が上位株主として名を連ねています。多様な背景を持つ株主によって支えられていることが特徴です。

株主名 持株比率
フリージア・マクロス 18.93%
田村駒 5.21%
みなと銀行 4.77%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.0%です。代表取締役社長は小泉純一氏が務めています。社外取締役比率は44.4%です。

氏名 役職 主な経歴
小泉 純一 代表取締役社長 1987年同社入社後、企画生産本部企画部長、執行役員企画生産本部長などを歴任。2017年取締役執行役員商品統括本部長、2021年3月より代表取締役社長に就任し現職。
小林 義和 取締役常務執行役員管理本部長 1987年同社入社後、管理本部人事部長、人事総務部長を経験。2021年3月取締役上席執行役員管理本部長兼人事総務部長を経て、2024年3月より取締役常務執行役員管理本部長に就任し現職。
大島 和俊 取締役上席執行役員経営企画本部長 1983年同社入社後、管理本部業務統括部長、経営企画本部経営企画部長などを歴任。2013年執行役員経営企画本部長、2020年3月取締役執行役員経営戦略本部長を経て、2023年4月より取締役上席執行役員経営企画本部長に就任し現職。
齊藤 兼文 取締役上席執行役員 事業本部長 1989年同社入社後、リテール開発部長、リテール事業部長などを経験。2019年執行役員リテール事業部長、2023年3月取締役上席執行役員事業本部長兼第3事業部長を経て、2026年1月より取締役上席執行役員事業本部長に就任し現職。


社外取締役は、牧武彦氏(元ルックホールディングス相談役)、野村浩子氏(公益財団法人日本女性学習財団理事長・監査等委員)、岡本雅弘氏(ヒューリック常勤監査役・監査等委員)、瀧村竜介氏(元公益財団法人三菱経済研究所常務理事・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能強化と迅速な意思決定・業務執行を目的としています。社外取締役は経営の監督や助言を通じて、コーポレート・ガバナンスの充実を図る役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


東京ソワールの役員報酬は、取締役(社外取締役および監査等委員である取締役を除く)に対しては基本報酬、業績連動報酬、株式報酬で構成されています。業績連動報酬は営業利益を基本指標とし、個々の業績評価も考慮されます。社外取締役および監査等委員である取締役には、職務の特性から基本報酬のみが支給される体系です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 1.0億円 26.2百万円
監査等委員(社外除く) 1名 14百万円 14.4百万円
社外取締役(監査等委員) 3名 16百万円 5.4百万円


同社役員報酬の総額は1.4億円であり、対象となる役員の員数は8名です。

報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の報酬開示はありません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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