【平均年収594万円】ラックランド 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収594万円】ラックランド 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ラックランドは、商業施設や店舗、物流施設など多岐にわたる商空間の環境づくりを、企画からメンテナンスまで一貫して手掛けています。連結従業員数は1,338名で、直近期は大幅な増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ラックランド の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、商業施設や小売・飲食店舗、物流施設、食品工場、ホテルなど、多岐にわたる商空間の環境づくりを手掛けています。リサーチから企画開発、デザイン、設計、施工、監理、メンテナンスサービスまで一貫して提供しています。

単体従業員数は954名、連結従業員数は1,338名です。

主な国内グループ会社は、ケークリエイト、ニイクラ電工(設備工事(電気工事)業務)、光電機産業、マッハ機器、エースセンターなどです。

なお、ラックランドグループは、前連結会計年度まで連結子会社であったハイブリッドラボの全株式を2025年6月30日付で売却し、連結の範囲から除外しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ラックランドは、店舗施設制作事業を主軸とする企業です。同社は、社員一人ひとりの能力発揮と技術継承を重視し、多様な働き方を推進することで、持続的な成長を目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数は7年を超えています。このことから、一定の経験を積んだ人材が長く活躍している傾向が見られます。

項目 数値
平均年間給与 5,941,000円
平均勤続年数 7.1年
平均年齢 40.9歳
単体従業員数 954人
連結従業員数 1,338人
単体のグループ内比率 71.3%


同社および一部の連結子会社は、特定退職金共済制度または中小企業退職金共済制度に加入しており、将来の退職給付について拠出以後に追加的な負担が生じない制度を採用しています。また、一部の連結子会社では特定退職金共済制度および退職一時金制度を採用しています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、事業成長の基盤を「人財」と捉え、社員一人ひとりが能力を発揮できる環境づくりと技術の継承を重視しています。有資格者の採用強化や専門人材の育成、技術承継および教育研修の体系化を通じて、人材力の強化を図っています。

また、多様で柔軟な働き方の推進やタレントマネジメントシステムの導入により、人材活用の高度化を目指しています。DXの推進による業務効率化や生産性向上にも取り組み、社員エンゲージメントの向上と組織力の強化を図る方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。各指標は、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づき算出されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 6.5%
男性労働者の育児休業取得率 57.1%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 66.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 67.8%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 51.4%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ラックランドは、商業施設や小売・飲食店舗、物流施設、食品工場、ホテルなど、多岐にわたる商空間の環境づくりを手掛ける企業グループです。企画開発からデザイン、設計、施工、監理、メンテナンスまで一貫したサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、商業施設や小売・飲食店舗、物流施設、食品工場、ホテルなど、あらゆる商空間の理想的な環境づくりを目的とした事業を展開しています。リサーチ、企画開発、デザイン、設計、施工、監理、メンテナンスサービスを一貫して提供しており、これが主な収益源となっています。

同社グループは単一セグメントとしていますが、事業分野としては「店舗施設の制作事業」「商業施設の制作事業」「食品工場、物流倉庫の制作事業」「メンテナンス事業」「省エネ・CO2削減事業」「建築事業」の6つに区分されています。特に「店舗施設の制作事業」は創業初期から事業の中核を担い、スーパーマーケットや飲食店など「食」に関わる店舗制作を得意としています。近年では大規模改装の引き合いが多い「商業施設の制作事業」が大きく伸長しています。

「食品工場、物流倉庫の制作事業」では衛生・温度管理が求められる施設を手掛け、HACCP制度化や冷凍食品需要の拡大を背景にニーズがあります。また、「建築事業」も建物新築工事やリニューアル工事で大きく成長しています。

「メンテナンス事業」は施工後の保守・修繕を通じて顧客との接点を保ち、ビジネスの継続性に貢献しています。「省エネ・CO2削減事業」ではエアコンや厨房機器等のレンタルや機器販売を行っています。

海外では、LUCKLAND ASIA PTE. LTD.をはじめとする海外子会社がASEAN圏や台湾に進出する日系企業向けに、出店支援サービスや商業施設・店舗等の企画、デザイン、設計、施工、監理、メンテナンスサービスを提供しています。ナラティブの「関連情報」の「地域ごとの情報」によると、当連結会計年度の売上高は本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載が省略されています。前期は日本が428億46百万円、アジア・その他が48億13百万円でした。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績は、売上高が継続的に増加傾向にあり、特に当期は大幅な増収となりました。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益も、当期に大きく改善し、黒字転換を果たしています。
前期までは経常利益や親会社株主に帰属する当期純利益で損失を計上する期もありましたが、当期は大幅な増益となり、収益性が大きく向上したことが示されています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 359億円 410億円 451億円 477億円 566億円
経常利益 △72百万円 97百万円 6.1億円 3.9億円 41.5億円
経常利益率 △0.2% 0.2% 1.4% 0.8% 7.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 △39百万円 △1.7億円 2.5億円 △4.8億円 20.8億円
1株当たり当期純利益(円) △4.14 △16.63 24.58 △46.61 201.98

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から当期にかけて増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。従業員1人あたり営業利益(連結)も大幅に増加しており、収益性の改善が従業員一人ひとりの稼ぐ力にも反映されていることが示されています。これらの指標の改善は、同社グループの事業活動が効率化され、収益体質が強化されていることを示唆しています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 34.0百万円 42.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.2百万円 3.0百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、安定した経営基盤を示しています。本業で得た資金を効率的に活用し、将来に向けた投資も行われています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均を上回る水準にあり、ROEも高い水準を示しています。手元資金も厚く、安定した経営状況がうかがえます。これにより、事業環境の変化にも対応できる強固な財務体質が構築されており、長期的な視点での雇用や給与の安定性にもつながるものとなっています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 93.2億円 131億円
自己資本比率 36.4% 43.9%
ROE(自己資本利益率) △5.0% 18.6%
現金及び預金 71.3億円 115億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが前期から増加し、プラスとなっています。これは税金等調整前当期純利益の計上や仕入債務、契約負債の増加などが主な要因です。投資活動によるキャッシュフローもプラスとなり、投資有価証券や有形固定資産の売却収入が主な要因となっています。財務活動によるキャッシュフローはマイナスですが、これは短期借入金や長期借入金の返済による支出が主な要因であり、前期よりも減少幅が縮小しています。結果として、フリーキャッシュフローはプラスとなり、本業で安定的に資金を生み出し、財務的な健全性を保ちながら事業運営を行っている状況です。この資金の流れは、同社グループが安定した経営基盤を持ち、将来の成長に向けた余力を確保していることを示しており、従業員の雇用や給与の安定性にも寄与するものとなっています。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 8.6億円 44.5億円
投資CF 5.0億円 7.0億円
財務CF △11.1億円 △5.0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 13.6億円 51.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、飲食料品小売業界及び外食業界に属する企業への売上高が大きな割合を占めています。これらの業界動向の変動が、同社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、原材料価格の高騰を請負代金に反映することが困難な場合、同社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、設計・施工・メンテナンス業務の内製化に向けた専門的な技能者の育成に努めています。しかし、今後の育成が計画通りに進まず、必要数の技能者の確保が困難となった場合、同社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ラックランドは、社会のステークホルダーの期待に応えることを企業使命とし、商空間創りを通じて「皆の笑顔」を創り出すことをミッションとしています。建設業の枠を超え、「サービス業」として社会に貢献することを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、経営理念「様々な人々の期待に応える」を掲げています。その企業使命は、ステークホルダーの期待に誠実に応えることであると認識しています。

「商空間創りを通じ、皆の笑顔を創りだすこと」をミッションとし、単なる「ものづくり」ではなく、社会において様々な「笑顔になれるコト」を創出することを経営の基本方針としています。同社グループは自らの仕事を建設業という範囲を超え、「サービス業である」と考えています。

安定した収益基盤を確立しながら、従来の枠組みに捉われず、時代の変化に柔軟に対応し、成長し続けられる企業でありたいと考えています。中期経営計画では、2026年12月期から2028年12月期にかけて、「透明性と誠実さを大切にし、持続可能な社会の実現に貢献する空間価値創造企業」から「私らしく働ける、成長できる空間価値創造企業」へと段階的に目指す姿を定めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、企業活動のあらゆる場面で「透明性」と「誠実さ」を大切にする価値観を掲げています。空間価値創造企業として持続可能な社会の実現に貢献するため、ガバナンス体制のもとサステナビリティ経営を推進しています。

過去の不適切会計事案を踏まえ、ガバナンス体制の強化を重要な経営課題と位置付け、内部統制及びコンプライアンス体制の強化、透明性の高い経営の実現に継続的に取り組んでいます。

事業成長の基盤を「人財」と捉え、社員一人ひとりが能力を発揮できる環境づくりと技術の継承を重視しています。中期経営計画では、社員が「自分らしく働ける」組織文化の醸成と、社員と企業がともに成長できる環境創りを目標としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、建設業界における人材不足や人件費の上昇、施工管理体制の強化、業務効率化及び収益性向上が重要な課題であると認識しています。また、ガバナンス体制の継続的な強化を最重要課題とし、内部統制及びリスク管理体制の高度化、コンプライアンス意識の更なる浸透を図っています。

中期経営計画では、ガバナンスの再構築、DXを軸とした人財、事業、財務の4つのカテゴリを重点テーマに据え、「飛躍のための土台作りフェーズ」と位置付けています。

具体的には、建築士や施工管理技術者等の有資格者の確保・育成、業務プロセスの標準化・可視化、基幹システムの刷新等を通じて、生産性向上と経営判断の迅速化に取り組んでいます。サステナビリティに関するリスクとして、環境規制強化、人財不足、建設コスト上昇、コンプライアンス遵守を識別し、リスク低減に努めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ラックランドは監査等委員会設置会社であり、取締役会の構成とガバナンス体制を通じて、経営の透明性と効率性の向上に取り組んでいます。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ラックランドの株主構成は、複数の事業会社や機関投資家によって支えられています。筆頭株主は野村信託銀行(取引先信託口)であり、その株式は複数の事業会社によって構成されています。これにより、多様なステークホルダーからの支持を得ていることがうかがえます。

株主名 持株比率
野村信託銀行(取引先信託口) 13.78%
エイ・クリエイツ 13.35%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.30%
ガリレイ 5.90%
SBI証券 3.34%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


ラックランドの役員は10名(男性10名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は笠原弘和氏が務めています。社外取締役比率は60.0%です。

氏名 役職 主な経歴
笠原 弘和 代表取締役社長 プライムマックス入社、メッツ(現 きずな)取締役、ジー・スリーホールディングス(現 アスリナ)代表取締役社長、モルフォース代表取締役社長より現職。
錦織 正人 取締役 営業管掌 兼 首都圏営業本部長 同社入社、協和電設取締役、大阪エアコン代表取締役社長、オーエイテクノ代表取締役社長を経て、同社取締役営業管掌兼首都圏営業本部長より現職。
磯部 伸弘 取締役 西日本支店長 兼 グループ会社統括管掌 同社入社、インフォレスト取締役、協和電設代表取締役社長、光電機産業取締役、マッハ機器取締役、静清装備取締役、光立興業取締役、環境装備エヌ・エス・イー取締役、大阪エアコン代表取締役社長、オーエイテクノ代表取締役社長より現職。
大濱 尚 取締役 工事本部長 兼 安全品質管掌 同社入社、工事本部第3工事部部門長、同社執行役員工事本部長を経て、同社取締役工事本部長兼安全品質管掌より現職。


社外取締役は、若林要氏(元グッドマンジャパン代表取締役社長)、重田秀豪氏(インサイト代表取締役)、橋本真樹夫氏(DHD代表取締役・常勤監査等委員)、沼井英明氏(沼井綜合法律事務所代表弁護士・監査等委員)、大下良仁氏(善国寺坂法律事務所パートナー弁護士・監査等委員)、横山友之氏(横山経営会計事務所代表者・監査等委員)です。

ラックランドは監査等委員会設置会社です。社外取締役は高い独立性と専門的な知見に基づき、客観的かつ中立的な立場で経営の監視・監督機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ラックランドの役員報酬は、基本報酬のみで構成されています。業績連動報酬や非金銭報酬は採用していません。なお、同社は2026年3月30日開催予定の定時株主総会に、譲渡制限付株式報酬制度の導入に関する議案を付議する予定です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 48百万円 12.0百万円
社外役員 6名 60百万円 10.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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