【平均年収989万円】トレンドマイクロ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収989万円】トレンドマイクロ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

トレンドマイクロは、クラウドやAI時代のサイバーセキュリティ対策製品・サービスをグローバルに提供しています。連結従業員は6,700名を超え、直近期は増収増益となりました。


目次

※本記事は、トレンドマイクロ株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


トレンドマイクロは、コンピュータセキュリティ対策製品の開発、販売、および関連サービスの提供をグローバルに展開しています。クラウドコンピューティングやAIの浸透が進む情報産業において、サイバー攻撃の高度化や新たなセキュリティリスクに対応するソリューションを提供しています。

単体従業員数は725名、連結従業員数は6,717名です。セグメントは日本、アメリカズ、欧州、アジア・パシフィックの4つです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


トレンドマイクロは、サイバーセキュリティのグローバルリーダーとして、世界をより安全な場所にするというビジョンを掲げています。同社グループは、イノベーションを促進し、社員一人ひとりが可能性を最大限に発揮できる組織づくりに取り組んでいます。ボーダレスなトランスナショナル企業として、グローバルな視点での人材配置と多様な働き方を推進していることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


トレンドマイクロでは、従業員の平均年齢と平均勤続年数から、比較的安定したキャリア形成が可能な環境であることがうかがえます。同社は、社員一人ひとりが長期的に専門性を深め、成長できるような組織づくりを目指していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 9,888,472円
平均勤続年数 9.1年
平均年齢 40.3歳
単体従業員数 725人
連結従業員数 6,717人
単体のグループ内比率 10.8%


同社は、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型制度と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出型制度を採用しています。これらの制度は、同社および連結子会社に適用されています。

退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。2025年12月31日時点の退職給付債務は67.3億円、年金資産は2.5億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


トレンドマイクロは、人的資本を企業価値創造の基盤と位置づけ、「Be Yourself, Be the Best Part of Yourself」という人材哲学を掲げています。同社グループは、イノベーションを促進し、社員一人ひとりが自らの可能性を最大限に発揮できる組織づくりに取り組んでいます。採用においては、人種やジェンダーなどの属性にかかわらず、職務に求められる情熱・スキル・コンピテンシーに基づき公正に評価する方針です。

組織設計では、役職にかかわらず全社員がリーダーシップを発揮し価値を創出できる、フラットでネットワーク型、かつアジャイルな組織を目指しています。透明性の高い情報共有、権限委譲、専門性に基づく意思決定を通じて、適応力とアジリティを継続的に強化しています。

社員の継続的な学習と成長を重視しており、研修、職務アサインメント、ネットワーキング、メンタリング、フィードバックなどを通じて多様な学習機会を提供しています。特に、生成AIの台頭による外部環境の変化に対応するため、全社員がAIリテラシーとAI活用能力を備えることを目標に、継続的なAIハッカソンなどの取り組みを進め、人材の成長と競争優位性の強化を図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。労働者の男女の賃金の差異は、2025年1月1日から2025年12月31日を期間とした平均年間給与に基づき算出されており、パート・有期労働者には定年退職後に再雇用される嘱託社員の賃金も含まれます。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 18.6%
男性労働者の育児休業取得率 58.8%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 72.8%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 74.9%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 43.6%

連結会社


連結会社の管理職に占める女性労働者の割合は、海外子会社を含めた指標であり、管理職を「課長級」および「課長級より上位の役職(役員を除く)」と定義し算出されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 24.5%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


トレンドマイクロは、コンピュータセキュリティ対策製品の開発、販売、および関連サービスの提供を主要な事業としています。同社グループは、法人向けと個人向けの両方でセキュリティソリューションを展開しており、特に法人向けビジネスでは、AIを活用した次世代SOC関連セキュリティが成長を牽引しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、コンピュータセキュリティ対策製品の開発、販売、および関連サービスの提供を通じて収益を上げています。法人向けビジネスでは、セキュリティプラットフォーム「Trend Vision One™」を基盤としたAI活用次世代SOC関連セキュリティが事業を牽引しています。個人向けビジネスでは、携帯電話ショップでの販売が継続して成長している一方で、PC向けセキュリティは低調に推移しています。

同社グループの事業は、日本、アメリカズ、欧州、アジア・パシフィックの4つの地域別セグメントで構成されています。各地域の子会社がそれぞれの市場を担当し、グローバルに事業を展開しています。海外での事業展開が広いため、為替変動が業績に影響を与えることがあります。

日本

日本セグメントでは、法人向けビジネスがプラス成長を遂げています。特にセキュリティプラットフォーム「Trend Vision One™」を背景としたAI活用次世代SOC関連セキュリティやネットワーク関連セキュリティが、同地域の法人向けビジネスを牽引しました。個人向けビジネスでは、携帯電話ショップでの販売が成長を継続しています。

アメリカズ

アメリカズセグメントの法人向けビジネスは、現地通貨ベースでは前年比で横ばいとなりました。米国の関税政策をめぐる不透明感や政府機関の一時閉鎖などが、新たなセキュリティ投資を抑制する要因となりました。個人向けビジネスは、新たなECビジネスパートナーへの変更に伴う影響によりマイナスとなりました。

欧州

欧州セグメントでは、クラウド関連セキュリティやエンドポイント関連セキュリティは振るわなかったものの、「Trend Vision One™」を背景としたAI活用次世代SOC関連セキュリティが伸長しました。円安の影響も受け、同地域の売上高は増収となりました。

アジア・パシフィック

アジア・パシフィックセグメントでは、「Trend Vision One™」を背景としたAI活用次世代SOC関連セキュリティが大きく貢献し、メール関連セキュリティも伸長しました。一方で、個人向けビジネスは新たなECビジネスパートナーへの変更に伴う影響によりマイナスとなりました。中東、台湾、シンガポールが同地域の売上を牽引しました。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
日本 858億円 878億円
アジア・パシフィック 695億円 715億円
欧州 585億円 614億円
アメリカズ 588億円 552億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5期にわたり堅調に増加傾向を示しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、一時的な変動があったものの、直近2期では増加傾向にあります。当連結会計年度においては、費用抑制が営業利益の増加に大きく寄与しました。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 1,904億円 2,238億円 2,487億円 2,726億円 2,760億円
経常利益 445億円 342億円 362億円 528億円 540億円
経常利益率 23.4% 15.3% 14.5% 19.4% 19.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 384億円 298億円 107億円 344億円 345億円
1株当たり当期純利益(円) 275.20 213.59 78.45 259.05 262.42

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期と比較して増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。これらの指標の改善は、組織全体の効率化が進み、従業員一人ひとりの貢献が事業成果に結びついていることを示唆しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 39.7百万円 41.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 7.0百万円 8.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


トレンドマイクロは、強固な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しており、事業活動を通じて着実に資金を生み出している状況です。手元資金も厚く、経営の安定性がうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループは、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均を上回っており、財務の健全性を示しています。ROE(自己資本利益率)も高い水準で推移しており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。また、手元資金も豊富に確保されており、不測の事態にも対応できる体制が整っていると考えられます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 1,194億円 1,311億円
自己資本比率 29.2% 30.2%
ROE(自己資本利益率) 20.9% 28.2%
現金及び預金 1,701億円 2,201億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、未払金及び未払費用が増加したことにより、前期と比較して収入が増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が減少したものの、プラスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額が減少したことにより、前期と比較して支出が減少しました。

これらの結果、同社グループは本業で安定的に資金を生み出し、自由に使える資金も確保している状況です。この資金状況は、事業の継続性や将来への投資余力を示しており、雇用や給与の安定性にもつながるものと考えられます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 467.8億円 646.4億円
投資CF 50.4億円 7.6億円
財務CF △1,309.0億円 △274.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 518.3億円 654.0億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、サイバーセキュリティ事業に集中しており、連結売上高のほとんどをウイルス対策やその他のセキュリティ製品、サービスの販売に依存しています。この単一事業領域への依存は、市場競争の激化や事業戦略に影響が出る可能性をはらんでいます。

また、サイバーセキュリティ業界は技術革新のスピードが速く、新たな脅威が次々と発生する特徴があります。競合他社が革新的な技術に基づき優れた製品を開発する可能性や、ユーザーニーズの変化により同社グループの競争力が低下する可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループが属するサイバーセキュリティ業界では、優秀な人材の確保と流出防止が重要な課題となっています。主要な技術者や人材が流出する可能性や、技術や戦略等の重要な情報が流出する可能性がリスクとして挙げられています。

加えて、同社グループの従業員の多くがアジア圏で構成されており、これらの地域におけるインフレや賃金上昇が人件費を急激に増加させる可能性も指摘されています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


トレンドマイクロは、デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現をビジョンに掲げ、サイバーセキュリティのグローバルリーダーとして事業を展開しています。顧客に適時適切な解決策を提供することで、情報化社会のさらなる発展に貢献することを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


トレンドマイクログループは、「デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現」をビジョンとして掲げています。インターネットを中心とするITインフラが情報化社会の世界的ライフラインとなる中で、同社グループは顧客に適時適切な解決策を提供することを使命としています。

クラウドコンピューティングやAIなどのIT技術によってデジタル化が進展する世界的ITインフラを守り、情報化社会のさらなる発展に貢献することを目指しています。企業と個人の垣根なく安心できるセキュリティソリューションを強化し、ビジョンの実現に向けて取り組んでいます。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


トレンドマイクログループは、サイバーセキュリティのグローバルリーダーとして、世界をより良く、より安全な場所にするという目標を掲げています。サステナビリティを企業ビジョンとコアバリューの一部と位置づけ、社員がより良い未来を築きたいと考え続けることを重視しています。

同社の人材哲学は「Be Yourself, Be the Best Part of Yourself」です。採用では情熱、スキル、コンピテンシーに基づき、人種やジェンダーなどにかかわらず公平性を保って選考を行っています。役職にかかわらず全社員がリーダーシップを発揮し価値を創出できる、フラットでネットワーク型、かつアジャイルな組織を目指しています。

透明性の高い情報共有、権限委譲、専門性に基づく意思決定を通じて、適応力とアジリティを継続的に強化する企業風土があります。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


トレンドマイクログループは、サイバー脅威の多様化・拡大やAI技術革新の加速を経営課題としています。これに対し、個人向けソリューションの守備範囲をサイバー脅威だけでなく、詐欺電話やネット詐欺といった物理的な脅威にまで拡大し、デジタルライフ全体の脅威に備える取り組みを進めています。

また、サステナビリティに関する顧客の関心の高まりに対応するため、主要な子会社においてもGHG排出量の算出を開始することを決定しました。全社員がAIリテラシーとAI活用能力を備えることを目標に、継続的なAIハッカソンなどの取り組みを通じて人材の成長を促進しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


トレンドマイクロは、監査役会設置会社として、社外取締役や社外監査役による経営監視機能の強化を図り、透明性と健全性を確保するガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


トレンドマイクロの株主構成を見ると、信託銀行が上位を占める一方で、創業者が主要な株主として名を連ねています。これにより、安定的な資本基盤と創業者の経営への関与がうかがえる構成となっています。

株主名 持株比率
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 25.72%
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 11.15%
チャン ミン ジャン 4.10%
BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT 2.77%
THE NOMURA TRUST AND BANKING CO., LTD. AS THE TRUSTEE OF REPURCHASE AGREEMENT MOTHER FUND 2.02%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性7名・女性3名)で構成され、女性役員比率は30.0%です。代表取締役社長当社グループCEOはエバ・チェン氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
エバ・チェン 代表取締役社長当社グループCEO 1989年5月 Trend Micro Incorporated(台湾)入社。1995年12月 同社監査役、1997年8月 同社取締役技術開発部門統括責任者。2002年3月 同社取締役当社グループCTOを経て、2005年1月より同社代表取締役社長当社グループCEOより現職。
根岸 マヘンドラ 代表取締役副社長当社グループCFO 1995年9月 メリルリンチ証券会社(現 BofA証券株式会社)入社。2000年6月 アイピートレンド株式会社代表取締役。2001年2月 同社管理本部長、2001年3月 同社取締役財務経理部門担当。2002年3月 同社代表取締役当社グループCFO、2006年1月 同社代表取締役当社グループCOO兼CFO、2012年3月 同社代表取締役副社長当社グループCOO兼CFOを経て、2014年3月より同社代表取締役副社長当社グループCFOより現職。
大三川 彰 彦 取締役副社長日本地域担当 1982年4月 日本ディジタルイクイップメント株式会社(現 日本ヒューレット・パッカード株式会社)入社。1992年12月 マイクロソフト株式会社(現 日本マイクロソフト株式会社)入社。2000年5月 同社執行役員ビジネスインターネット事業部長。2003年2月 同社入社 日本地域セールス&マーケティング統括本部長。2003年5月 同社執行役員、2007年4月 同社上席執行役員日本地域担当兼グローバルサービスビジネスジェネラルマネージャー。2008年3月 同社取締役日本地域担当兼グローバルサービスビジネスジェネラルマネージャー兼グローバルコンシューマビジネスジェネラルマネージャー。2010年2月 同社取締役日本地域担当兼アジア・ラテンアメリカ地域営業推進担当兼グローバルマーケティング統括本部統括本部長。2012年3月 同社取締役副社長日本地域担当兼アジア・ラテンアメリカ地域営業推進担当兼グローバルマーケティング統括本部統括本部長。2016年1月 同社取締役副社長日本地域担当兼グローバルコンシューマビジネス担当兼IoT事業推進本部本部長。2020年1月 同社取締役副社長日本地域担当兼グローバルコンシューマビジネス担当兼グローバルIoTビジネス担当。2023年1月 同社取締役副社長日本地域担当兼グローバルIoTビジネス担当を経て、2024年1月より同社取締役副社長より現職。
チャン ミン ジャン 代表取締役会長 1988年12月 Trend Micro Incorporated(米国)社長。1995年12月 同社代表取締役、1997年3月 同社代表取締役社長を経て、2005年1月より同社代表取締役会長より現職。


社外取締役は、徳岡晃一郎氏(多摩大学大学院名誉教授・指名・報酬諮問委員会委員長)、井上福造氏(NTT東日本相談役・指名・報酬諮問委員会委員)です。

トレンドマイクロは監査役会設置会社です。取締役会は6名で構成され、うち2名が社外取締役です。また、監査役4名のうち3名が社外監査役であり、客観的な経営監視体制を強化しています。取締役会の下には、指名・報酬諮問委員会が設置され、委員の過半数を社外取締役が占めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役報酬は、企業の中長期的な成長と株主価値の最大化を目的として設計されています。業務執行取締役に対しては、報酬の過半を株価または業績に連動する変動制とすることで、業績向上への責任を明確にしています。社外取締役には、その職務に鑑み基本報酬のみが付与されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 5.1億円 1.26億円
社外取締役 3名 20百万円 6.7百万円
監査役(社外除く) 1名 9百万円 9.0百万円
社外監査役 5名 27百万円 5.4百万円


なお、ストック・オプションに記載された報酬等の額は、新株予約権の公正価値を見積もった会計上の費用であり、実際の財産上の利益とは異なります。

個人別報酬が開示されている役員は、エバ・チェン氏(1.68億円)、根岸マヘンドラ氏(1.70億円)、大三川彰彦氏(1.53億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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