【平均年収571万円】ソフトマックス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収571万円】ソフトマックス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ソフトマックスは、医療機関向けの総合医療情報システムを開発・販売し、医療現場の業務効率化を支援しています。全国に拠点を持ち、開発から保守まで一貫した製販一体の体制を構築しています。直近の業績は増収増益となり、上場以来過去最高を記録しました。


目次

※本記事は、ソフトマックス株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ソフトマックスは、医療機関向けの総合医療情報システムの開発・販売および保守サポートを中心としたシステム事業を展開しています。電子カルテシステムやオーダリングシステム、医事会計システムなどを提供し、医療現場の業務効率化を支援しています。近年はクラウド型医療情報システムの提供にも注力しています。

単体従業員数は230名です。同社の事業はシステム事業の単一セグメントとなっています。

ソフトマックスは、全国に16か所の営業拠点を持ち、九州から北海道まで各エリアで直販を主体に事業を展開しています。開発から販売、システム導入、保守までを一貫して提供する製販一体の体制を構築しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ソフトマックスは、医療情報システムの提供を通じて社会インフラを支える企業です。同社では、従業員が長期的に活躍できるよう、給与水準や働き方の柔軟性にも配慮した環境づくりが進められています。特に、多様な人材が意欲的に働けるよう、人材育成と社内環境整備に力を入れている点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ソフトマックスでは、従業員の平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数も10年を超えています。このことから、比較的長期にわたってキャリアを築いている従業員が多い傾向が見られます。安定した環境で専門性を高めたいと考える方にとって、魅力的な職場環境であると言えるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 5,714,000円
平均勤続年数 10.8年
平均年齢 41.3歳
単体従業員数 230人


同社は、確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を設けています。この制度は同社単体に適用されています。

退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ソフトマックスは、経営方針や経営戦略に影響を与える可能性があるサステナビリティ関連のリスク及び機会に対処するため、人的資本の充実を重要な課題と位置付けています。人材の多様性の確保を含む人材の育成と社内環境整備に関する取り組みを推進しています。

具体的には、社員の知識・スキル向上のため、研修の実施や資格取得制度といった教育環境の整備に力を入れています。また、柔軟な働き方を可能にするため、テレワーク勤務や時短勤務制度を導入しています。

さらに、各種福利厚生制度の拡充にも取り組み、多様な人材が健康で意欲的に、やりがいをもって働ける環境の整備を進めています。オフショア人材の活用も積極的に行っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異は、公表義務の対象ではないため記載を省略しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 15.9%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


ソフトマックスは、電子カルテシステム、オーダリングシステム、医事会計システムといった総合医療情報システムの開発、販売、保守サポートを主軸とするシステム事業を展開しています。医療機関向けに、患者の診療情報記録、検査や投薬指示、医事会計など、院内業務の効率化を支援する各種システムを提供しています。

自社開発システム「PlusUs」シリーズは、総合病院からクリニックまで幅広い医療機関に対応しており、複数のシステムを組み合わせることで総合的な医療情報システムとして機能します。近年では、データセンターを活用したクラウド型医療情報システムの提供も推進しており、初期コストや運用管理コストの低減、高レベルのセキュリティと耐災害性を備えたサービスを提供しています。

同社の収益は、主にシステムソフトウェア、ハードウェアの販売、そして導入後のユーザーサポートやメンテナンスサービスにかかる保守サービス等から得ています。開発から販売、システム導入、保守までを一貫して提供する「製販一体」の体制を特徴としています。

同社は単一セグメントで事業を展開していますが、販売実績を見ると、当事業年度において医療法人社団日高会 日高病院への販売が総販売実績の10.7%を占めています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


当事業年度のソフトマックスの業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から増加し、上場以来過去最高を記録しました。医療DXの推進によるシステム需要の高まりや大型案件の受注、導入件数の増加に伴う保守売上の伸長が業績を牽引しました。受注高は前期比で減少したものの、引き続き堅調に推移しています。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ソフトマックスは、本業で資金を生み出しつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている状況です。財務の安定性と成長への取り組みについて見ていきます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ソフトマックスの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均を上回る水準にあります。手元資金も確保されており、事業運営の安定性を示す指標となっています。これらの財務状況は、同社の事業継続性や将来的な成長投資の余力に影響を与える要素です。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 35.2億円 39.3億円
自己資本比率 - 43.0%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び現金同等物 23.5億円 24.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ソフトマックスのキャッシュフローを見ると、当期は本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが3.9億円のプラスとなりましたが、前期からは減少しています。これは主に税引前当期純利益の計上による資金増加があった一方で、売上債権の増加による資金減少があったためです。投資活動によるキャッシュフローは11.7億円のマイナスとなり、前期よりも支出が増加しています。これは投資不動産の取得による支出が主な要因です。

その結果、フリーキャッシュフローはマイナスに転じています。財務活動によるキャッシュフローは8.8億円のプラスとなり、前期のマイナスから増加に転じました。これは長期借入れによる収入が主な要因です。同社は本業で資金を生み出しつつ、投資活動を活発に行うことで、将来の成長に向けた基盤を強化している状況です。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 6.6億円 3.9億円
投資CF △0.9億円 △11.7億円
財務CF △1.0億円 8.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 5.7億円 △7.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

医療分野の経営環境は厳しさを増しており、法規制や医療制度改革の動向によって市場の成長が進まない場合、同社の業績に影響を与える可能性があります。また、医療情報システムの市場は厳しい競合状況にあり、競争環境の変化による製品価格の低下等があった場合、収益性が低下し、同社の業績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

今後の事業拡大及び技術革新に対応できる優秀な人材を継続的に確保し、育成していくことが重要な課題であると認識されています。新しいIT技術への対応に遅れが生じる場合や、高度技術を有する人材が計画通りに確保できない場合は、同社の業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ソフトマックスは「顧客の成功と利益」を経営理念に掲げ、情報技術を駆使したシステムインテグレーションサービスを提供する会社です。医療情報システムを事業の柱とし、品質向上とお客様との共成長を重視しながら、社会の変化に対応した事業展開を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ソフトマックスの経営理念は「顧客の成功と利益」です。同社は情報技術を駆使し、高品質かつ柔軟性・拡張性のあるシステム構築を通じて、お客様に最適なソリューションを提供するトータルなシステムインテグレーションサービスを実現することを目指しています。

基本方針として、品質及びサービスの向上、お客様と共にさらなる成長、社会変化への対応及び貢献を掲げています。特に医療分野のICT化が進む中で、医療情報システムを事業の柱とし、医療従事者の負担軽減や医療情報の共有化による効率的で安全性の高い医療提供に貢献することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ソフトマックスは1974年の設立以来、「顧客第一主義」をモットーに事業を運営しています。提供するシステムを安心して利用してもらうため、国際品質保証規格「ISO9001」や情報セキュリティの認証規格「ISO27001」を取得し、品質と情報セキュリティ管理を徹底しています。

お客様と共にさらなる成長を続けるため、ニーズに適応できる体制づくりを推進し、迅速な意思決定と業務執行を図っています。また、社会変化に対応した新分野に積極的にチャレンジし、企業価値を高め、存在意義のある企業であることを目指す姿勢です。人的資本の充実を重要な課題と認識し、人材の多様性の確保を含む人材育成と社内環境整備にも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ソフトマックスは、品質とお客様満足度の向上を重要な課題としています。顧客ニーズに合致した品質向上に加え、生成AI等の新しい技術の研究に取り組み、安全性と信頼性のある製品提供に努めています。システム稼働後の保守サービス体制も強化し、「お客様満足度向上委員会」を中心に専門性の高いカスタマーサービスを提供しています。

営業基盤と導入体制の強化も重点テーマです。全国の医療機関へサービスを提供できる拠点の整備を進め、新規営業活動とアフターサービスの充実を図っています。医療DX推進においては、「PlusUsシリーズ」の機能強化を目指し、生成AIを活用した電子カルテの診療支援機能や、医事会計システムの診療報酬請求業務効率化に取り組んでいます。

また、医療機関におけるランサムウェア被害の報告が相次ぐ中、セキュリティ対策も強化しています。厚生労働省のガイドラインに基づき、二要素認証機能の開発・構築・導入を積極的に進め、医療機関への提案を行っています。人材の採用と育成も不可欠な課題であり、積極的な採用活動による人員増強、労働環境の改善、人材の適正配置、そして社員の知識・スキル獲得のための環境整備を通じて、有用な人材の育成に注力しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は、意思決定・監督機関として取締役会と監査役会を設置しています。経営の透明性と健全性を確保しつつ、迅速な意思決定と業務執行を目指すコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であるリンクスです。また、代表取締役会長である野村俊郎氏が第2位の株主となっており、創業家や関連会社が上位に名を連ねる資本構成となっています。これにより、特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ傾向が見られます。

株主名 持株比率
リンクス 24.95%
野村 俊郎 21.29%
光通信KK投資事業有限責任組合無限責任組合員光通信 5.16%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は13名(男性12名・女性1名)で構成され、女性役員比率は7.7%です。代表取締役会長は野村俊郎氏、代表取締役社長は萩原千恵子氏が務めています。社外取締役比率は30.0%です。

氏名 役職 主な経歴
野村 俊郎 代表取締役会長 1974年1月ビクター計算機九州販売㈱設立、1990年7月リンクス設立代表取締役、2001年1月ソフトマックス㈱代表取締役会長、2022年1月同社代表取締役会長より現職。
萩原 千恵子(戸籍名:島森 千恵子) 代表取締役社長 1985年4月㈱鹿児島ビジネスコンピュータ入社、2001年1月同社常務取締役、2025年1月同社代表取締役社長より現職。
野村 俊幸 専務 取締役 2007年5月㈱アイメックス設立代表取締役、2007年6月㈱フードアルティメイトネットワーク設立代表取締役、2022年5月同社入社、2025年1月同社専務取締役より現職。
齊藤 克司 常務取締役管理本部担当 1984年4月㈱鹿児島ビジネスコンピュータ入社、2007年4月同社鹿児島ソリューションシステム部長、2025年10月同社常務取締役管理本部担当より現職。
野村 竜彦 常務取締役西日本事業部担当 2002年3月グッドウィルグループ㈱入社、2008年3月リンクス入社、2014年2月同社入社、2024年1月同社常務取締役西日本事業部担当より現職。
下玉利 一志 常務取締役システム開発事業部担当 2001年4月サイバーウェイ㈱入社、2006年4月同社入社、2015年1月同社システム開発部Ⅰ部長、2025年1月同社常務取締役システム開発事業部担当より現職。
長澤 宗年 取締役関西事業部担当兼近畿四国営業本部部長兼大阪支店長 2000年4月日産プリンス福岡販売㈱入社、2007年5月同社入社、2015年1月同社マーケティング本部営業部部長、2024年3月同社大阪支店長より現職。


社外取締役は、福元紳一氏(弁護士法人福元法律事務所代表社員)、愛甲孝氏(鹿児島大学名誉教授)、今和泉悟氏(九州共同代表取締役社長)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会を意思決定・監督機関としています。独立役員である社外取締役が経営課題に対して独立した立場から助言・監督を行い、コーポレート・ガバナンスの強化に寄与しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は役員の報酬等の額または算定方法に関する具体的な方針を定めていません。取締役の報酬は株主総会で決議された年額200百万円以内の限度額に基づき、代表取締役が個別の支給額を決定しています。また、企業価値向上と株主との価値共有を目的として、譲渡制限付株式報酬制度を導入しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 8名 1.4億円 18.0百万円
監査役(社外除く) 1名 8百万円 7.7百万円
社外取締役 2名 2百万円 1.2百万円
社外監査役 2名 2百万円 1.2百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


関連記事

ソフトマックスの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

ソフトマックスの2025年12月期決算は、売上高6,928百万円(前期比27.6%増)。上場以来最高の業績を更新し、全利益項目でも過去最高を達成しました。国策である医療DXの追い風を受け、生成AI活用やオフショア拡充による製品力強化に挑む同社で、どんな役割を担えるのかを整理します。