【平均年収635万円】トレードワークス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収635万円】トレードワークス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

トレードワークスは、情報通信技術を活用し、金融ITソリューションを提供する企業です。金融機関向けインターネット取引システムなどを主力とし、グループ各社とともに開発技術力強化と金融関連周辺事業の拡充を進めています。連結従業員数は270名規模で、直近期は売上高が増加し、利益も黒字に転換しました。


目次

※本記事は、株式会社トレードワークス の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月30日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


トレードワークスは、情報通信技術を活用し、金融ITソリューションを提供する企業です。証券フロントシステムを中心に、金融市場の高度化・デジタル化を支援。金融機関向けインターネット取引システムや各種取引プラットフォームを主力とし、幅広い金融商品を対象としています。

単体従業員数は154名、連結従業員数は270名です。同社グループは単一セグメントで事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、あじょ、ペガサス・システム(IT人材サービス)、トレードアドバイザリーテクノロジーズ(投資助言サービス事業)などです。

同社グループは、当連結会計年度に組織変更により事業本部へ一本化しました。また、新たなグループ子会社の取得や吸収合併を通じて、開発技術力の強化と金融関連周辺事業の拡充を図っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


トレードワークスはシステム開発事業を主軸とする企業であり、従業員の定着と成長を重視する姿勢が見られます。平均年齢や勤続年数からは、比較的安定した人材構成がうかがえます。多様な人材の育成や働きやすい環境づくりにも注力していることが、同社グループの持続的な成長を支える基盤となっています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社はシステム開発事業を単一セグメントとしており、従業員の定着と成長を重視する姿勢が見られます。平均年齢や平均勤続年数からは、比較的安定した人材構成がうかがえます。多様な人材の育成にも力を入れていることが、同社グループの持続的な成長を支える基盤となっています。

項目 数値
平均年間給与 6,350,000円
平均勤続年数 6.5年
平均年齢 40.3歳
単体従業員数 154人
連結従業員数 270人
単体のグループ内比率 57.0%


同社グループは、従業員の退職給付として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する制度)の両方を採用しています。この制度は同社および一部の連結子会社が対象です。退職金規程に基づく退職一時金制度を採用していますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。確定給付制度に係る退職給付債務は1.6億円、確定拠出制度への要拠出額は14百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは「エンドユーザーの視点にたって、高い信頼性と安全性を備えたシステム構築を目指し、金融資本市場の発展と豊かな社会の実現に貢献する」を経営理念とし、IT業界のリーディングカンパニーを目指しています。従業員をはじめとしたステークホルダーの「彩りある未来」の実現を目指し、サステナビリティへの取組みを強化しています。

人材育成においては、教育に加え、賃金を含む人事制度の役割が重要であるとの観点から、人事制度の見直しを進めています。人事制度を通じて会社が目指す方向と人材像を明確にし、社員のエンゲージメント向上に役立てる方針です。

多様な人材の育成、人権と多様性の尊重、健康経営、ワークライフ・バランス推進を重点テーマとしています。年齢、性別、学歴、国籍など多様なバックグラウンドを持つ人材に対し、独自の専門性に応じた様々なトレーニングプログラムを提供しています。

LGBTQ+や障がいのある方々への合理的配慮、男女共同参画の推進など、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。従業員の健康・安全確保のため、定期健康診断、ストレスチェック、産業医による相談窓口設置、在宅勤務制度、子育て・介護支援のための時短勤務など、多岐にわたる施策を実施しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 4.8%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 66.3%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 63.4%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 105.7%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


トレードワークスは、情報通信技術を活用して社会に貢献し、顧客の繁栄を支援することを経営の基本方針とする企業グループです。証券フロントシステムを中心とした金融ITソリューションの提供を通じて、金融市場の高度化とデジタル化を支援しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主に証券会社や金融情報システムサービス事業者向けのシステム開発・保守・運用を手掛ける金融ITソリューション事業を展開しています。主力製品である「Trade Agent」をはじめ、金融機関向けインターネット取引システムの企画・開発やASPサービスを提供しており、株式、FX、CFD、暗号資産、デジタル証券、NFT、DeFiといった幅広い金融領域に対応しています。特に米国株式システムにおいては、国内証券会社で多数の導入実績があり、24時間取引対応の高信頼基盤とリアルタイム処理により安定したシステムを提供しています。

また、次世代技術領域ではブロックチェーンやWeb3を活用したサービス・プラットフォームを展開し、セキュリティ領域では脆弱性診断や多要素認証システムの提供、サイバーセキュリティに関するコンサルティングを通じて顧客の安全な事業運営に貢献しています。さらに、株式、FX、暗号資産を対象としたオンライン投資助言サービスも提供しています。

収益モデルは、パッケージ製品販売や請負開発といったフロー型ビジネスに加え、製品導入後の保守・運用サービスやSaaS型クラウドサービスといったストック型ビジネスも展開しています。当連結会計年度においては、組織変更により事業本部へ一本化するとともに、デジタル金融アドバイザリーサービスやWeb3技術を有する会社をグループ子会社として取得・吸収合併し、グループ全体の開発技術力強化と金融関連周辺事業の拡充を図っています。

主要な顧客としては、当連結会計年度において株式会社DMM FinTechと三菱UFJ eスマート証券株式会社が挙げられます。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、売上高が継続的に増加傾向にあります。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に損失を計上しましたが、当期は黒字に転換し、大幅な改善を示しています。営業利益も前期の損失から当期は黒字に転じ、収益性が回復していることがうかがえます。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 - 32.7億円 37.5億円 45.9億円 50.5億円
経常利益 - 3.3億円 41百万円 △53百万円 2.6億円
経常利益率 - 10.0% 1.1% △1.2% 5.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 - 2.0億円 △53百万円 △1.5億円 57百万円
1株当たり当期純利益(円) - 5.89 △1.62 △4.50 1.49

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)は、前期のマイナスから当期はプラスに転換し、大幅に改善しました。これらの指標は、同社グループの事業規模拡大に伴う収益体質の強化と、組織全体の生産性向上が進んでいる傾向を示しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 18.1百万円 18.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △0.2百万円 1.0百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社トレードワークス(以下、同社グループ)の財務状況を見ると、本業で得た資金を将来の成長に向けた投資に積極的に充てていることがわかります。現在の財務基盤と資金の流れから、同社グループの安定性と今後の成長性について確認します。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は当期で46.3%となっており、前期の44.0%から増加しています。これはプライム市場の製造業平均(46.8%)に近い水準です。ROE(自己資本利益率)は当期で3.6%と前期のマイナスから改善していますが、プライム市場平均(9.4%)を下回っています。手元資金である現金及び預金は9.7億円あり、前期から増加しています。これらの財務指標は、同社グループが安定した事業運営を継続するための基盤を構築していることを示しています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 12.8億円 18.7億円
自己資本比率 44.0% 46.3%
ROE(自己資本利益率) -11.4% 3.6%
現金及び預金 8.0億円 9.7億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当期の営業活動によるキャッシュフローは3.1億円の収入となり、前期から増加しています。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費、棚卸資産の減少があった一方で、売上債権及び契約資産が増加したことによるものです。投資活動によるキャッシュフローは9.1億円の支出となり、前期よりも支出が増加しています。これは主に無形固定資産の取得や投資有価証券の取得による支出が影響しています。

財務活動によるキャッシュフローは7.6億円の収入となり、前期から増加しています。これは主に株式の発行による収入と長期借入れによる収入があったことによるものです。結果として、フリーキャッシュフローは5.9億円のマイナスとなり、前期よりもマイナス幅が拡大しています。これは本業で得た資金を上回る積極的な投資を行っている「成長投資パターン」を示しており、将来の事業拡大に向けた投資が活発であることを示しています。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 2.8億円 3.1億円
投資CF △4.0億円 △9.1億円
財務CF 3.1億円 7.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △1.2億円 △5.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは証券業界を中心とした事業展開を行っており、景気や株式市況の影響を大きく受けるリスクがあります。景気減退や市況変動により証券会社のIT設備投資が減退した場合、受注減少につながる可能性があります。また、主要取引先への売上が50%以上を占める場合があり、主要取引先の経営方針変更や取引金額引き下げが業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループの事業はシステム開発を行う技術者の人員数や能力に大きく依存しており、優秀な人材の確保や育成が想定通りに進まない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


トレードワークスは、情報通信技術を通じて社会に貢献し、お客様の繁栄を支えることを目指す企業です。信頼されるパートナーとして、持続的な成長と社会貢献を両立する企業文化を築いています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


トレードワークスは1999年の創業以来、「情報通信技術で社会に貢献及びお客様の繁栄に寄与し、最も信頼されるパートナー」であることを経営の基本方針としています。同社グループは「エンドユーザーの視点にたって、高い信頼性と安全性を備えたシステム構築を目指し、金融資本市場の発展と豊かな社会の実現に貢献する」ことを経営の基本理念としています。

IT業界のリーディングカンパニーを目指し、情報・通信技術の進化をお客様のニーズに合わせたソリューションとして提供しています。お客様の事業活動とその持続的な成長を支援することで、国際社会が目指すSDGsの達成にも貢献する考えです。

従業員をはじめとしたステークホルダーの「彩りある未来」の実現を目指し、社会的存在意義をサステナブル推進方針と位置付けています。経営の中核にサステナビリティ視点を導入し、事業成長と社会のサステナビリティへの貢献の両立を実現していく方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、ネット証券をはじめとする証券業界向けITソリューションを主軸に、「品質と安定性」及び「変化への適応力」の両立を重視した経営を進めています。従業員一人ひとりが働きがいを持って成長できるよう、経営理念・ビジョン・行動指針を基軸とした人的資本経営を推進しています。

多様な個性や能力を持つグループ全従業員が活躍できる人事制度や人材育成体系へと進化させるための人材投資を推進しています。グループ全体では「お客様の期待を超える商品・サービスの継続的な提供を通じてあらゆるお客様のさらなる満足の確保、維持、向上」を方針として掲げています。

コンプライアンスを遵守し、外部報告の信頼性を確保する内部統制システムの構築・運用を重視しています。人権と多様性の尊重を掲げ、LGBTQ+や障がいのある方々等への合理的配慮、男女共同参画の推進等、すべての社員にとって働きやすい環境づくりに取り組んでいます。従業員の健康・安全確保も重要な経営方針の一つと捉え、安全で働きやすい職場環境の確保、心身の健康維持・増進に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、収益性の改善を伴う成長を重視し、事業の質を高めながら安定的な利益創出力の強化に取り組んでいます。AI等自動化技術の活用による開発・運用の高度化を通じて、付加価値生産性の向上と収益力の強化を推進しています。

人的資本経営の推進として、人材投資を推進し、個人の成長とチームでの協働を掛け合わせ、人的資本の価値を最大限に引き出すことを目指しています。グループシナジーの強化、企業価値向上とコーポレート・ガバナンスの強化も重点テーマとしています。

本年度を「将来にわたり信頼され続ける企業であるための準備期間」と位置付け、利益率改善を軸に着実な実行を積み重ねる方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


トレードワークスは、監査役制度を採用し、取締役会と監査役会を設置しています。また、取締役会の任意の諮問機関として指名・報酬諮問委員会を設置し、独立性・客観性の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


トレードワークスの筆頭株主は個人である浅見勝弘氏です。上位株主には、SBIホールディングスや松井証券といった事業会社や証券会社が名を連ねています。創業家が筆頭株主として、同社の資本構成を特徴づけている状況です。

株主名 持株比率
浅見 勝弘 28.76%
SBIホールディングス 5.12%
松井証券 4.73%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は齋藤正勝氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
齋藤 正勝 代表取締役社長 1989年野村システムサービス入社、カブドットコム証券(現三菱UFJeスマート証券)代表執行役社長などを歴任。2024年7月より同社代表取締役社長に現職。
浅見 勝弘 代表取締役会長 1980年ビジネスコンサルタント入社、1999年同社設立取締役。2004年11月より同社代表取締役社長、2024年7月より同社代表取締役会長に現職。
徳島 直哉 取締役 1999年全商コンピュータサービス入社、2002年同社入社。取締役システム事業本部長、金融ソリューション事業部長などを経て、2026年1月より同社取締役事業部門管掌に現職。
加藤 雅也 取締役 2006年同社入社。金融ソリューション第二部長、取締役金融ソリューション事業副部長などを経て、2026年1月より同社取締役事業部門管掌に現職。


社外取締役は、水上公晴氏(元日興ビジネスシステムズ取締役)、森田宗男氏(元金融庁金融国際審議官)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役が取締役会に出席し、独立した立場から取締役の職務執行を監督しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


トレードワークスの役員報酬は、業務執行取締役に対しては固定報酬である基本報酬と譲渡制限付株式による株式報酬で構成されています。一方、監督機能を担う社外取締役には基本報酬のみが支払われる仕組みです。基本報酬は月例の固定報酬であり、業績や社会情勢、各役割に応じた貢献度合いなどを総合的に考慮して決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 99百万円 19.8百万円
社外役員 8名 25百万円 3.2百万円


役員報酬の総額は1.2億円であり、対象となる役員の合計は13名です。

なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。また、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。