【平均年収499万円】イボキン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収499万円】イボキン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

イボキンは、解体事業、環境事業、金属事業の3つのセグメントを中心に、近畿・中国エリアを基盤とした資源循環型社会形成のための総合リサイクル事業を展開しています。連結従業員数は約190名で、直近の業績は売上高が増加した一方で経常利益は減少しました。


目次

※本記事は、株式会社イボキン の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


イボキンは、解体事業、環境事業、金属事業の3つのセグメントを中心に、資源循環型社会形成のための総合リサイクル事業を展開しています。社会インフラに眠る都市資源を再生資源として社会に還元し、近畿・中国エリアを基盤に全国展開を目指しています。

単体従業員数は160名、連結従業員数は189名です。セグメントは解体事業、環境事業、金属事業の3つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)国徳工業(解体事業)、ミツエ(同)などです。

イボキンは2025年1月に株式会社ミツエを子会社化しました。同社は解体工事における協力関係にあり、事業シナジーを強化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社イボキンは、解体、環境、金属事業を展開する企業として、社員が長期的に活躍できる環境づくりに注力しています。社員一人ひとりの成長を支援し、働きがいを高めるための取り組みを通じて、持続可能な経営を目指していることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、社員の定着を重視し、安定したキャリア形成を支援する傾向が見られます。平均勤続年数と平均年齢から、バランスの取れた年齢構成と、一定期間勤続する社員が多いことがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 4,990,000円
平均勤続年数 8.0年
平均年齢 40.0歳
単体従業員数 160人
連結従業員数 189人
単体のグループ内比率 84.7%


同社は、確定給付型の退職給付制度を設けており、給付額の一部を中小企業退職金共済制度からの給付額で充当しています。退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、社員が活躍できる場を提供することがサステナブルな経営の基礎であるとの信念に基づき、社員本位の取り組みを進めています。働くことを通して人として成長すること、そのための環境を整備し支援することは人財を育むことであり、企業の成長に繋がると考えています。互いに貢献し合える関係づくりと新しいことにチャレンジしやすい環境整備を大切にしています。

長期ビジョンや中期経営計画を実現するため、『積極行動、情熱行動』をスローガンに掲げています。多様な視点や価値観を認めながら、会社発展や資源を通して社会の平和と発展に貢献する、バイタリティあふれる人材育成のための教育体系・研修プログラムを確立しています。また、2012年にはイボキンフィロソフィ手帳(大感謝手帳)を制定し、毎朝礼での唱和や研修を通じて考え方や価値観を共有する機会を設けています。

今後の人材戦略としては、働きやすさと働き甲斐により社員が活き活きと活躍する場づくりを目指しています。人材の確保・育成を行いつつ、長期ビジョン、中期経営計画を実現できる体制を整備する方針です。働きやすい環境整備として、育児や介護と仕事の両立支援を強化するとともに、安心・安全な作業環境の整備や健康リスクの低減、DXによる効率化を進めています。働き甲斐を高めるために、楽しみながらチャレンジすることで個々の能力を高める施策や、人材育成・人材開発のための教育体系・研修プログラムを確立し、人事評価制度、改善提案制度、営業報奨制度等の継続的運用を行っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 10.0%
男性労働者の育児休業取得率 20.0%

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
有給取得率 60.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


イボキンは、解体事業、環境事業、金属事業の3つのセグメントを中心に、資源循環型社会形成のための総合リサイクル事業を展開しています。近畿および中国エリアを主要な事業地域とし、全国的なアライアンス・ネットワークも視野に入れた事業展開を目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


イボキンは、建築構造物やプラント・機械設備の解体から、産業廃棄物の収集運搬・中間処理、そして鉄・非鉄金属スクラップの加工・販売までを一貫して手掛ける総合リサイクル事業を営んでいます。高度経済成長期に増加した社会資本ストックや、地球温暖化などの環境問題に対応するため、都市に眠る資源を採掘・開発し、再生資源として社会に還元することを使命としています。同社グループの事業は、海外の外部顧客への売上高がなく、特定の主要顧客への売上集中もありません。

解体事業

解体事業は、資源の発生元となる顧客から建築構造物やプラント・機械設備の解体・撤去工事を請け負っています。解体工事現場で発生する副産物を同社グループの他セグメントや協力企業へ供給し、ワンストップ・サービスを提供することで有機的なリサイクル・ループを形成しています。収益は、解体工事の請負から得ています。前期と比較して売上高は増加しましたが、営業利益は減少しました。

環境事業

環境事業は、主に産業廃棄物の収集運搬、中間処理、再生資源販売を中心に事業を展開しています。製造業や建設業から発生する廃棄物や使用済み機械類を収集し、同社工場にて選別・加工を施した後、再生資源として販売しています。収益は、廃棄物処理受託と再生資源販売から得ています。前期と比較して売上高、営業利益ともに減少しました。

金属事業

金属事業は、鉄・非鉄などの金属類のみを集荷・加工し、製鋼原料などの金属系再生資源として製鋼メーカーなどに出荷・販売しています。使用済み自動車(ELV)の解体も行い、再生資源として出荷しています。収益は、金属スクラップの仕入れ・加工・販売から得ています。前期と比較して売上高は減少しましたが、営業利益は増加しました。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
金属事業 50.3億円 45.2億円
解体事業 25.3億円 34.6億円
環境事業 21.0億円 20.3億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で増加傾向にあります。経常利益は変動が見られますが、親会社株主に帰属する当期純利益は増加傾向を示しています。当期は売上高が増加した一方で、経常利益は減少しました。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 84.3億円 79.6億円 86.6億円 96.6億円 100億円
経常利益 8.1億円 5.3億円 6.1億円 8.2億円 6.7億円
経常利益率 9.6% 6.6% 7.0% 8.5% 6.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 5.1億円 3.5億円 4.0億円 5.2億円 6.0億円
1株当たり当期純利益(円) 150.27 102.88 119.47 157.54 182.05

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から減少しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から減少しており、生産性の改善が課題となっている可能性があります。これらの指標は、同社グループの収益体質や組織効率の傾向を示すものとなります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 59.2百万円 52.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.9百万円 3.4百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


イボキンは、財務基盤の安定性を保ちつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている状況を示しています。本業で得た資金を成長のための投資に充てている傾向が見られます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


イボキンは、高い自己資本比率と安定したROEを維持しており、強固な財務基盤を築いていることがうかがえます。手元資金も一定水準を確保しており、事業運営における安定性を示しています。これらの状況は、従業員の雇用や給与の安定性にもつながる要素であると考えられます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 45.3億円 51.5億円
自己資本比率 71.6% 63.2%
ROE(自己資本利益率) 12.2% 12.4%
現金及び預金 22.6億円 16.7億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループは、当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フローが72百万円のプラスとなりました。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費の増加があった一方で、売上債権の増加や法人税等の支払いがあったことによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が大きく、14.4億円のマイナスとなっています。これは将来に向けた積極的な設備投資が行われていることを示しています。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の借入による収入があり、7.2億円のプラスとなりました。結果として、フリーキャッシュ・フローは13.7億円のマイナスとなっており、本業で得た資金を上回る投資を行っている成長投資の局面にあることがうかがえます。このような資金の流れは、事業拡大への意欲と、それに伴う将来的な成長性が期待できる状況であると言えます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 9.3億円 72百万円
投資CF △2.4億円 △14.4億円
財務CF △1.7億円 7.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 6.9億円 △13.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの金属事業では、鉄・非鉄等の金属スクラップの相場変動が売上高及び売上原価に影響を与える可能性があります。また、解体事業においては、工事の性質上、有価物の価値見積りの不確実性や作業工数の変動により、案件の採算性に影響が生じるリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、建築物の解体工事や産業廃棄物等の処理・加工に高度な技術を要するため、優秀な人材の採用・育成が重要な経営課題であると認識しています。人材の確保・育成が困難になった場合や、優秀な人材が社外に流出した場合には、長期的な経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


イボキンは「明るく積極堅実経営」を理念に掲げ、資源循環型社会の形成を目指す「都市鉱山開発企業」として、持続可能な社会の実現に貢献しています。ステークホルダーを大切にする経営方針のもと、お客様からの信頼を重視する企業文化が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


イボキンは「明るく積極堅実経営」を経営理念としています。持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて、資源循環型社会の形成を通じて豊かな住・生活環境を提供することを目的としています。

都市に埋蔵された資源を解体・収集し、再生のための多様なソリューションを提供する「都市鉱山開発企業」として、お客様から信頼される質の高いサービスを提供することを目指しています。関係する行政、企業、地域との共生を図り、永続的な発展を目指し、株主と社員をはじめ全てのステークホルダーを大切にすることを経営方針としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、解体事業、環境事業、金属事業が三位一体となった「ワンストップ・サービス」を提供することで、お客様のあらゆるニーズにきめ細かく効率的に対応することを重視しています。サステナビリティを経営の柱と捉え、資源の循環、地球温暖化への対応、ウェルビーイングを最重要項目(マテリアリティ)としています。

人的資本に関する戦略として、社員が活躍できる場を提供することがサステナブルな経営の基礎になるとの信念から、社員本位の取り組みを進めています。人材育成方針では「積極行動、情熱行動」をスローガンに掲げ、多様な視点や価値観を認めながら、会社発展や資源を通して社会の平和と発展に貢献する人材の育成を目指しています。

社内環境整備方針として、2012年に「イボキンフィロソフィ手帳(大感謝手帳)」を制定し、毎朝礼で唱和することで考え方や価値観を共有する機会を設けています。働きやすさ、働き甲斐により社員が活き活きと活躍する場づくりを目指し、人材の確保・育成を行いつつ、長期ビジョン、中期経営計画を実現できる体制を整備しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、事業拡大を見据え、優秀な人材の継続的な確保と育成を重要な経営課題と認識しています。社内教育の充実による社員の資質向上、管理職およびリーダーの育成強化、事業拡大に伴う組織体制の整備を進めています。

少子高齢化による人材難に対応するため、業務効率化と安全で快適な職場環境整備が急務であり、機器の自動化や重機の遠隔操作などの先端技術導入に向けた研究開発を進めています。企業価値向上のため、コーポレート・ガバナンスの有効な機能と内部管理体制の強化を図り、取締役会および監査役会の機能向上に努めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


イボキンは、取締役会と監査役会を設置する監査役会設置会社です。経営の透明性や健全性を重視し、企業倫理と法令遵守に基づいたコーポレート・ガバナンスの強化・充実に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


イボキンの筆頭株主はHS興産株式会社です。代表取締役社長である高橋克実氏も上位株主として名を連ねており、特定の株主グループが経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
HS興産株式会社 38.94%
高橋克実 11.07%
内藤征吾 3.09%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は高橋克実氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
高橋 克実 代表取締役社長 1993年3月津田鋼材株式会社入社、1998年6月同社入社、2007年10月同社代表取締役社長より現職。
髙橋 守 取締役 金属事業部長 1981年2月株式会社岩田建材入社、2000年2月同社入社、2016年2月同社取締役金属事業部長就任、2025年7月同社取締役常務執行役員金属事業部長、環境事業部及び管理本部、運輸部管掌役員より現職。


社外取締役は、永津洋之氏(永津公認会計士事務所代表)、橋本法知氏(元三菱電機取締役専務執行役)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役2名と社外監査役3名を選任することで、外部からの経営監督機能を確保しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


イボキンの役員報酬は金銭による固定報酬のみで構成されており、株式報酬や新株予約権、業績連動報酬は導入していません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 82百万円 27.4百万円
社外役員 5名 31百万円 6.2百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の開示はありません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。