※本記事は、株式会社コーチ・エィ の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
コーチ・エィは持株会社であり、単体従業員数は130名、グループ連結従業員数は140名です。
同社グループは、連結子会社5社とともに日本国内および海外でコーチング事業を展開しています。この事業は、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスとコーチング人材開発ビジネスで構成されており、主要ドメインはプライム市場上場法人企業を主な取引先とする組織開発ビジネスです。
国内においてはコーチ・エィが事業を一手に担い、海外5社の連結子会社を通じてグローバルに事業を展開しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
同社グループは、対話を通じた組織開発ビジネスを展開しており、その根幹をなす人的資本を経営上の重要項目と位置付けています。プロフェッショナルなコーチ集団として、従業員の育成と活躍を支援する企業文化が特徴です。従業員一人ひとりの専門性を高め、働きやすい環境を整備することで、持続的な成長を目指しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は平均年齢が30代後半であり、平均勤続年数も一定の水準にあることから、経験豊富な人材が長く活躍している傾向が見られます。同社はプロフェッショナルなコーチの育成に力を入れており、専門性を高めながらキャリアを築ける環境がうかがえます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 8,677,000円 |
| 平均勤続年数 | 7.6年 |
| 平均年齢 | 39.9歳 |
| 単体従業員数 | 130人 |
| 連結従業員数 | 140人 |
| 単体のグループ内比率 | 92.9% |
同社グループは、確定給付型と確定拠出型の退職給付制度を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。
同社は確定拠出型の制度として特定退職金共済制度を採用しており、一部の在外連結子会社では所在地国の公的確定給付制度や確定拠出型制度を採用しています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
コーチ・エィグループは、人的資本を経営上の重要項目と位置付けています。同社グループが提供するシステミック・コーチング™による組織開発ビジネスは、従業員が長年培った手法や考え方を深く理解することで高い品質を担保できると考えています。
このため、採用する人材の適性を見極め、独自の人材育成制度により育成するなど、従業員へ積極的な人的資本投資を行っています。また、多様なバックグラウンドを持つ従業員がコア・バリューを共有し、それに沿った行動を尊重する文化形成を推進しています。
人材採用においては、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスおよびコーチング人材開発ビジネスの拡大、海外市場への規模拡大を見据えたグローバル人材の採用に努めています。特に中途採用では、事業会社やコンサルタント会社での実績を持つ人材を、将来の経営人材やエグゼクティブコーチの育成を想定して採用活動を行っています。
人事制度は「真のプロフェッショナルを目指すこと」を目的に構築されており、「コーチ・エィ アカデミア」の受講、社内研修、各種コーチングサービスの実施に向けたトレーニング、外部コーチも参加する学習プログラム、海外トップコーチによる研修などが整備されています。熟練したコーチがメンターコーチとして育成にも携わっています。
昇級および昇格には従業員が自己推薦する「手上げ式」の仕組みを運用しており、プロフェッショナルとしての挑戦を促し、多様なリーダーを育てることを主眼としています。また、従業員をサポートするため、フレックスタイム制度、ベビーシッター利用補助制度、健康増進を促進する福利厚生制度など、多様性が尊重され働きやすい職場環境の整備にも努めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。賃金は役職・等級により定めており、性別による処遇差はありません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 57.7% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 87.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 90.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 65.7% |
人材育成・エンゲージメント
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 国際コーチング連盟のコーチ資格保有割合 | 77.0% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
コーチ・エィグループは、日本国内外でコーチング事業を展開しています。対話を通じて個人の目標達成を支援し、能力や可能性を最大化するプロセスをコーチングと定義しています。主要な顧客はプライム市場に上場する法人企業であり、組織変革や人材育成を支援することで収益を上げています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループの事業は、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスとコーチング人材開発ビジネスの二つの柱で構成されています。システミック・コーチング™は、組織全体に働きかけ、変革と開発を推進するアプローチです。具体的なサービスとしては、経営層向けの「エグゼクティブ・コーチング」や経営チームの対話を促進する「DAIBE」を提供しています。また、新しい役割に挑戦するリーダーの早期順応を支援する「トランジションコーチング」や、体験学習型プログラムの「DCD」、組織の対話を促す「3分間コーチ」など、多岐にわたるサービスを展開しています。
近年では、同社グループが長年培ってきた知見を反映したAIコーチング「CoachAmit」も法人向けに提供を開始しています。管理職や役員向けのコーチングコミュニケーション研修「ICT」も提供し、社内コミュニケーションの価値向上やマネジメント力強化を支援しています。これらのサービスはすべてオンラインでの提供が可能です。
コーチング人材開発ビジネスでは、組織変革をリードする人材を育成するため、コーチングスキルや理論を学ぶ実践的・体系的なプログラムを提供しています。個人向けの「コーチ・エィ アカデミア」では、国際コーチング連盟の資格取得条件の一部を満たすコースも用意されています。また、COACH U, INC.を通じて、プロのコーチを目指す個人向けに英語で提供される「Core Essential Program(CEP)」や「Professional Essential Program(PEP)」も展開しています。
同社グループの収益モデルは、サービス提供開始時に全額一括請求を行う前金受領制を基本としています。海外においても事業を展開しており、日本と「その他」地域で売上高を計上しています。連結子会社に対するデット・エクイティ・スワップ実施等によって為替差損が発生しており、為替変動が業績に影響を与える可能性があります。特定の主要顧客への売上高集中は見られません。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、過去5期において一時的に増加傾向を示した後、直近の期では減少に転じています。大型案件の減少や受注状況の低調が、売上高の減少に影響を与えました。経常利益は変動が見られますが、直近の期では前期からわずかに増加しています。
親会社株主に帰属する当期純利益は、過去5期で増減を繰り返しており、直近の期では前期から減少しました。これは、中国における市場環境変化に対応するための連結子会社の合理化に伴う事業構造改善費用や為替差損が影響しています。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローは当期に増加しており、本業による資金創出力は堅調に推移しています。投資活動によるキャッシュ・フローは継続的に支出となっており、主にサービス提供のためのソフトウェア開発など無形固定資産の取得に充てられています。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 33.1億円 | 36.0億円 | 36.5億円 | 36.4億円 | 35.0億円 |
| 経常利益 | 4.2億円 | 5.2億円 | 3.0億円 | 2.0億円 | 2.0億円 |
| 経常利益率 | 12.6% | 14.4% | 8.2% | 5.5% | 5.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.5億円 | 4.2億円 | 76百万円 | 1.1億円 | 99百万円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 142.10 | 238.61 | 32.87 | 47.60 | 41.93 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期と比較して当期は増加しています。これは、従業員一人ひとりが生み出す売上高が向上したことを示しており、組織全体の効率性が高まっている傾向が見られます。
また、従業員1人あたり営業利益も前期と比較して当期は増加しています。これは、従業員一人あたりが生み出す利益も向上していることを示しており、収益性の改善が進んでいることがうかがえます。これらの指標の改善は、同社グループが生産性向上に向けた取り組みを着実に進めていることを示唆しています。
| 指標 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 22.6百万円 | 25.0百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 1.0百万円 | 1.5百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
コーチ・エィの財務状況は、事業活動で安定的に資金を生み出し、健全な財務基盤を維持していることを示しています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
コーチ・エィの財務基盤は、自己資本比率が71.1%と高い水準で推移しており、非製造業のプライム市場平均と比較しても強固な財務体質を示しています。これは、外部からの借入に依存せず、安定した経営を維持できる基盤があることを意味します。
一方で、ROE(自己資本利益率)は3.2%であり、プライム市場平均を下回っています。手元資金として現金及び預金を34.2億円保有しており、事業運営における短期的な流動性リスクは低い状態です。
これらの財務状況は、同社グループが安定した事業運営を継続し、従業員の雇用や給与の安定性にも寄与する基盤を持っていることを示しています。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 30.7億円 | 31.8億円 |
| 自己資本比率 | 70.5% | 71.1% |
| ROE(自己資本利益率) | 3.7% | 3.2% |
| 現金及び預金 | 33.6億円 | 34.2億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
コーチ・エィのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが2.9億円の収入となり、前連結会計年度から増加しています。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上によるものです。
投資活動によるキャッシュフローは△2.0億円の支出となっており、サービス提供のためのソフトウェア開発等に伴う無形固定資産取得による支出が主な要因です。財務活動によるキャッシュフローは△47百万円の支出で、主に配当金の支払いによるものです。
これらの結果、フリーキャッシュフローは83百万円のプラスとなっており、本業で得た資金が投資を上回り、事業の成長と安定的な運営に必要な資金を自力で生み出している状態を示しています。この資金の流れは、同社グループが安定した事業基盤を持ち、将来的な成長投資と株主還元を両立できる財務健全性があることを示唆しています。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 1.3億円 | 2.9億円 |
| 投資CF | △2.1億円 | △2.0億円 |
| 財務CF | △46百万円 | △47百万円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △74百万円 | 83百万円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、システミック・コーチング™による組織開発サービスにおいて、競合他社の出現や代替テクノロジーの開発・普及、新たな発想に基づくサービスが市場に浸透した場合に競争環境が変化するリスクを認識しています。
また、売上高は上位クライアント企業の構成比が相対的に高い傾向があり、これらの企業との契約が更新に至らなかった場合やコーチングセッションの進行に遅延が生じた場合に、事業・業績に影響を与える可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、コーチングスキルを習得し、クライアント企業との良好な関係を構築できる人材の採用・育成を人事戦略上の重要課題と認識しています。人材不足の進行や人材流出が生じた場合には、収益確保が一時的に困難となる可能性や競争力の低下を招くリスクがあります。
④ 雇用安定性・リストラ
同社グループは、当連結会計年度において事業構造改善費用を2,567万円計上しています。この費用は事業再編・拠点統廃合・人員削減等に伴うものであり、転職先を検討する際に留意すべき情報です。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
コーチ・エィは、「対話」を通じて組織と個人の変革を支援するコーチングを専門とする企業です。世界中の人々が対話に参加できる機会を創出し、社会に貢献するというパーパスを掲げています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループのパーパスは、「私たちは、世界中の人が対話に参加できる機会を創り出し、社会に貢献しています。」と定められています。コーチングを「対話を通して、目標達成に向けた能力、リソース、可能性を最大化するプロセス」と定義しています。
組織のあらゆる場面で、変革に向けた対話を意図的に生み出すことのできるリーダーを開発し、組織の未来に貢献することが、同社グループの社会における存在意義です。このパーパスを実現するため、主力ビジネスであるシステミック・コーチング™による組織開発ビジネスと、コーチング人材開発ビジネスを展開しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、人的資本を経営上の重要項目の一つと位置づけています。様々なバックグラウンドや価値観を持つ従業員が、対話を扱うプロフェッショナルの集団として、大切にすべきコア・バリューを共有し、それに沿った行動を尊重する文化の形成を推進しています。
人事制度は「真のプロフェッショナルを目指すこと」を目的に構築されており、昇級及び昇格においては従業員が自己推薦する「手上げ式」の仕組みを運用しています。これはプロフェッショナルとしての挑戦を促し、多様なリーダーを育てることを主眼としています。
また、従業員をサポートするため、フレックスタイム制度、ベビーシッター利用補助制度、健康増進を促進する福利厚生制度など、多様性が尊重され働きやすい職場環境の整備にも努めています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループが優先的に対処すべき事業上の課題は、主に3点あります。一つ目は、持続的な事業成長に不可欠なコーチ人材の育成です。専門チームが伴走し、独自トレーニングを通じて採用と育成に取り組んでいます。
二つ目は、1人当たり生産性の向上です。既存顧客との関係深耕や新規顧客開拓、プロジェクト機会の拡大、契約期間の長期化を通じて稼働の安定化を図ります。デジタルの活用による業務効率化も推進しています。
三つ目は、サービス品質向上を支えるIT開発と情報セキュリティです。ITシステムの継続的な向上が品質に直結し、機密情報保護のためサイバー攻撃技術の進化に対応した情報セキュリティ投資を積極的に行っています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
コーチ・エィは監査等委員会設置会社として、取締役会による監督機能の強化と経営意思決定の迅速化を図っています。2027年1月1日には持株会社体制への移行を予定しており、グループ全体の最適化と企業価値向上を目指しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
コーチ・エィの株主構成を見ると、筆頭株主は伊藤ホールディングスです。創業者の伊藤守氏も上位株主として名を連ねており、関連会社と合わせて一定の影響力を持つ資本構成となっています。社員持株会も上位に位置しており、従業員による株式保有も進んでいます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 伊藤ホールディングス | 48.91% |
| 伊藤 守 | 4.01% |
| コーチ・エィ社員持株会 | 3.66% |
| 伊藤 光太郎 | 2.70% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 1.90% |
(注)「発行済株式総数(自己株式を除く)に対する所有株式数の割合」は、小数点第3位を切り捨てて記載されています。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.0%です。代表取締役社長執行役員は纐纈順史氏が務めています。社外取締役比率は22.2%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 纐纈 順史 | 代表取締役社長執行役員 | 1996年9月株式会社代々木会計事務所入社、2001年9月株式会社リクルートコンピュータパブリシング入社、2017年3月同社入社、2025年1月より現職。 |
| 稲川 由太郎 | 取締役副社長執行役員 | 1986年4月大日本印刷株式会社入社、1997年6月プラウドフットジャパン株式会社入社、2011年3月同社入社、2020年1月より現職。 |
| 青木 美知子 | 取締役常務執行役員 | 1994年4月東京海上火災保険株式会社入社、2006年12月同社入社、2021年3月同社取締役、2023年3月より現職。 |
| 内村 創 | 取締役 常務執行役員 | 1997年9月日本アイ・ビー・エム株式会社入社、2013年10月同社入社、2025年3月同社取締役、2025年4月より現職。 |
| 鈴木 義幸 | 取締役会長 | 1991年4月株式会社マッキャンエリクソン博報堂入社、1997年10月株式会社コーチ・トゥエンティワン取締役副社長、2001年10月同社取締役副社長、2025年1月より現職。 |
| 伊藤 守 | 取締役 ファウンダー | 1982年10月株式会社アイ.ビー.ディー設立代表取締役、1989年8月株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン設立代表取締役、2001年8月同社設立代表取締役、2023年3月より現職。 |
社外取締役は、亀﨑英敏氏(元三菱商事代表取締役副社長執行役員・監査等委員)、英公一氏(元EY新日本有限責任監査法人理事長・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会の監督機能を強化しています。社外取締役は監査等委員として、内部監査グループや常勤監査等委員と連携し、監査の実効性向上に努めています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
コーチ・エィの役員報酬は、基本報酬、業績連動報酬、株式報酬の3つの要素で構成されています。監査等委員である取締役は基本報酬のみで、経営の監督機能の独立性を確保しています。取締役会長および執行役員を兼務する取締役には、売上高や営業利益などの経営指標に応じた業績連動報酬と、中長期的な企業価値向上を目的とした譲渡制限付株式が支給される仕組みです。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 7名 | 1.7億円 | 24.4百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 17百万円 | 16.6百万円 |
| 社外役員 | 2名 | 12百万円 | 6.0百万円 |
業績連動報酬は、売上高・受注高・営業利益・親会社株主に帰属する当期純利益を業績指標として設定し、取締役会長及び業務執行取締役4名に支給されます。非金銭報酬は譲渡制限付株式であり、同様に取締役会長及び業務執行取締役4名に付与されています。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。