【平均年収718万円】Hmcomm 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収718万円】Hmcomm 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

Hmcommは、音に着目したAIの研究・開発とその社会実装を通じて、多様な業務プロセスの自動化・効率化を支援しています。直近の業績は、売上高が増加した一方で、利益は減少する増収減益となりました。


目次

※本記事は、Hmcomm株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


Hmcommは、「音から価値を創出し、革新的サービスを提供することにより社会に貢献する」を経営理念に掲げ、「音」に着目したAIの研究・開発とその社会実装を目指しています。生成AIや大規模言語モデルを「AI×音」技術と組み合わせ、コンタクトセンター、バックオフィス、製造現場、人事・採用領域など多様な業務プロセスの高度な自動化・効率化を実現しています。

同社の単体従業員数は57名です。セグメントは「AI×音」サイエンス事業の単一です。

国内においてはHmcommが事業を展開しています。

Hmcommは当事業年度においてDXパートナー事業の譲受を実施し、体制強化を図っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


Hmcommは、従業員のワークライフバランスと専門性向上を重視し、柔軟な働き方を推進している企業です。人材の定着と成長を経営戦略の重要な柱と位置づけ、多様な人材が能力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が30代後半であり、比較的若い年齢層が中心となっています。平均勤続年数は短めですが、これは事業譲受による人員増加の影響も考えられます。

項目 数値
平均年間給与 7,183,000円
平均勤続年数 2.8年
平均年齢 37.9歳
単体従業員数 57人
連結従業員数 -


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、人材確保と長期的な雇用の継続を経営上の重要な戦略と位置づけています。従業員を企業の成長を支える重要な存在と認識し、多様な人材がワークライフバランスを実現しながら能力を発揮できる職場環境と企業風土の醸成に努めています。

具体的には、自律的なキャリア形成の支援として、専門性の高い人材の確保・育成を目指しています。最新の技術動向や研究成果を社内で共有・議論する場の設置や、実務を通じた高度な専門スキルの習得を組織的に支援しています。また、独自のバリューに則った行動や組織への知見還元を評価基準に組み込むことで、従業員の成長意欲を会社の競争力強化へと結びつけるサイクルを運用しています。

柔軟な働き方の推進にも力を入れており、リモートワーク制度の継続的な運用やペーパーレス化の徹底により、場所を問わず高い生産性を発揮できる環境構築を進めています。多様な人材の活躍支援としては、男女問わず育児休業を取得しやすい雰囲気の醸成と制度の周知徹底を行っており、多様なバックグラウンドを持つ従業員が互いに尊重し合い、長期的に貢献できる環境づくりに努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


当社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


Hmcommは、「音」に着目したAI技術の研究開発から社会実装までを一貫して手掛ける企業です。Human Machine Communicationの実現を目指し、多様な業務プロセスの高度な自動化・効率化に貢献しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は「音から価値を創出し、革新的サービスを提供することにより社会に貢献する」を経営理念に掲げ、「AI×音」サイエンス事業を展開しています。この事業は、AIプロダクト事業とAIソリューション事業の二つの柱で構成されています。

AIプロダクト事業では、コンタクトセンターの応対品質向上を支援する音声認識プロダクト「Voice Contact」や、電話応対を自動化・高度化するAI音声自動応答プロダクト「Terry」および対話型AIエージェント「Terry2」を提供しています。また、会議の生産性を高めるAI議事録自動作成プロダクト「ZMEETING」や、製造現場の機械異常音を検知する「FAST-D」など、幅広い領域で製品開発・提供を行っています。収益は、導入時の開発対応等による対価と、本導入以降のライセンス利用料から得ています。

AIソリューション事業は、AIプロダクト事業で培った技術や知見を基に、AI活用や顧客のDX推進等の課題解決をトータルに支援するAI開発・コンサルティングを実施しています。顧客の課題に応じてAIの開発受託やコンサルティング業務を提供しており、役務提供による対価を収益としています。同社は本邦以外の外部顧客への売上高はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


2025年12月期の売上高は前年同期から増加しています。一方で、営業利益、経常利益、当期純利益は前年同期から減少する結果となりました。

売上高の増加は、AIソリューション事業の売上が大きく増加したことによるものです。利益の減少は、開発人員に係る外注費や人件費の増加、事業譲受に伴うのれん償却費やアドバイザリー報酬等の販売費及び一般管理費の増加が主な要因となっています。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


Hmcommは、本業で安定的に資金を生み出しながら、成長に向けた投資を積極的に行っています。財務基盤の健全性を保ちつつ、事業拡大を図っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


Hmcommの自己資本比率は、当期が80.7%、前期が90.6%となっています。これは、東京証券取引所プライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較して高い水準にあります。高い自己資本比率は、外部環境の変化に対する耐性を示すものであり、長期的な事業継続の基盤となります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
自己資本比率 90.6% 80.7%

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


Hmcommのキャッシュフローを見ると、当期は営業活動によるキャッシュフローが2.8億円の収入となり、前期の支出から増加に転じています。これは主に契約資産の減少や税引前当期純利益の計上によるものです。本業で安定的に資金を生み出している状況を示しています。

投資活動によるキャッシュフローは2.7億円の支出となり、前期の収入から減少しています。これは主に事業譲受や無形固定資産の取得による支出が増加したためです。同社が将来の成長に向けた積極的な投資を行っていることがわかります。

財務活動によるキャッシュフローは64百万円の支出となり、前期の収入から減少しています。これは主に自己株式の取得による支出が影響しています。結果として、フリーキャッシュフローは6百万円の収入となっており、本業で得た資金を成長投資に充てつつ、わずかながらも手元資金を確保している状況です。この資金の流れは、事業の成長性と安定性のバランスを保ちながら、長期的な雇用と給与の安定に繋がる基盤を構築していることを示しています。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF △1.4億円 2.8億円
投資CF 11百万円 △2.7億円
財務CF 2.0億円 △64百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △1.3億円 6百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、音声認識市場の動向が事業に影響を与える可能性をリスクとして認識しています。市場の変化が同社の事業に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、人材に関するリスク要因が経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しています。優秀な人材の確保と維持が事業運営において重要となります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


Hmcommは、「音」と人工知能(AI)の融合を通じて社会に貢献することを目指す企業です。キーボードレスの新しい社会を創造するというビジョンを掲げ、革新的なサービスを提供しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


Hmcommは、「音から価値を創出し、革新的サービスを提供することにより社会に貢献する」ことを経営理念としています。同社は「キーボードレスの新しい社会を自ら創造すること」をビジョンに掲げ、事業を展開しています。

2014年8月に産総研技術移転ベンチャーの認定を受けて以来、「音」に着目した専門的な研究・開発を進めてきました。特に、音声のテキスト化、感情分析、異音検知といった領域でAIを活用し、顧客の経営課題解決に貢献することを目指しています。

人の「耳(認識、認知)」と「脳(予測、最適化)」の代替となる技術はまだ発展途上であると捉え、この分野で他社に追随を許さないポジションの確立を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


Hmcommは、「AI×音」サイエンス事業を通じて、DX推進を支援するAIソリューション事業と、音をデータとして活用するAIプロダクト事業を展開しています。同社は独自の研究開発型ビジネスプロセスを堅持し、生成AIやAIエージェント関連の開発・運用に必要な高度なAI技術、UX設計、コンサルティング能力を持つ専門人材の採用・育成を強化しています。

持続的な成長を見据え、サステナビリティ経営として事業活動を通じた社会課題の解決に取り組む方針です。特に人材確保と長期的な雇用の継続を重要な戦略と位置づけ、多様な人材がワークライフバランスを実現しつつ能力を発揮できる職場環境と企業風土の醸成に努めています。

具体的には、最新技術の共有や実務を通じた専門スキル習得支援、独自バリューに則った行動の評価、リモートワーク制度の継続運用、ペーパーレス化、男女問わず育児休業を取得しやすい環境づくりを進めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


Hmcommは、事業の持続的な成長と企業価値向上に向け、複数の経営課題に取り組んでいます。サービスの強化においては、生成AIの活用による製品付加価値の向上とAIエージェント領域への社会実装を加速させ、既存顧客のLTV(顧客生涯価値)最大化を図っています。

テクノロジーの強化として、優秀な人材の確保、研究開発への投資、ノウハウの共有や教育訓練が不可欠であると考えています。情報管理体制の強化も重要課題であり、ISO/IEC 27001認証やプライバシーマークなどの外部認証取得、情報システム開発管理規程に基づく運用、役職員への定期的な教育、物理的・技術的対策への必要経費の確保を進めています。

また、内部管理体制の強化として、管理部門の整備推進、コーポレート・ガバナンスの充実、リスク管理の徹底、業務の効率化を図っています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


Hmcommは、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人、内部監査人を設置し、各機関の相互連携により経営の健全性と効率性を確保する体制を採用しています。取締役会は経営上の重要事項を決定し、業務執行を監督しており、社外役員が客観的な視点から助言と監視を行っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


Hmcommの筆頭株主は代表取締役社長CEOの三本幸司氏であり、第2位の株主も取締役専務執行役員COOの伊藤かおる氏です。同社の資本構成は、経営陣が上位株主として名を連ねている点が特徴です。これにより、経営陣が会社経営に強い影響力を持つ体制となっています。

株主名 持株比率
三本 幸司 30.24%
伊藤 かおる 14.37%
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 5.60%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性5名・女性3名)で構成され、女性役員比率は37.5%です。代表取締役社長CEOは三本幸司氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
三本 幸司 代表取締役社長CEO 1986年富士ソフトウェア株式会社(現富士ソフト株式会社)に入社し、2007年に同社取締役に就任しました。2012年5月には日本スマートフォンセキュリティ協会理事に就任し、同年7月にHmcomm株式会社を設立、代表取締役社長CEOより現職。
伊藤 かおる 取締役専務執行役員COO 1991年富士ソフトウェア株式会社(現富士ソフト株式会社)に入社し、サイバーコム株式会社を経て2015年に同社に入社しました。2017年3月に専務取締役COOに就任し、2025年3月より取締役専務執行役員COOより現職。
土屋 学 取締役執行役員CFO 2004年三共株式会社(現第一三共株式会社)に入社し、有限責任監査法人トーマツを経て2022年に同社に入社しました。2025年3月より取締役執行役員CFOより現職。


社外取締役は、浅田浩氏(株式会社アーサーズ・チーム 代表取締役)、恩田俊明氏(ライツ法律特許事務所 パートナー)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役は取締役会において社外の第三者の視点から助言と監視を行っています。これにより、経営の透明性、客観性及び適正性の確保に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


Hmcommの役員報酬は固定報酬のみで構成されており、業績連動報酬制度は採用していません。取締役の報酬は株主総会で決議された総額の範囲内で、報酬規程に基づき取締役会で決定されます。監査役の報酬は、監査役会の協議により決定される方針です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 53百万円 10.6百万円
社外取締役 2名 7百万円 3.4百万円
社外監査役 3名 14百万円 4.5百万円

なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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