※本記事は、太洋基礎工業株式会社 の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
太洋基礎工業は、特殊土木工事、住宅関連工事、環境関連工事、建築、機械製造販売、再生可能エネルギーの6分野で事業を展開しています。地盤改良や住宅基礎補強、太陽光発電設備築造、建物建築、建設機械の製造販売など、幅広い技術とサービスを提供しています。
単体従業員数は221名です。同社は特殊土木工事等事業、住宅関連工事事業、環境関連工事事業、建築事業、機械製造販売等事業、再生可能エネルギー等事業の6つのセグメントで事業を展開しています。
太洋基礎工業は、特殊土木工事等事業から再生可能エネルギー等事業まで、多岐にわたる6つの事業分野を自社で展開しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
太洋基礎工業は、建設業を営む企業として、安定した事業基盤を持つことが伺えます。従業員の平均勤続年数や平均年齢から、長期的なキャリア形成が可能な環境であると推測されます。
同社は人材育成や働き方改革にも積極的に取り組んでおり、従業員が安心して働ける職場づくりを目指していることが特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高めであることから、社員が長く働き続ける傾向にあることが伺えます。これは、安定した雇用環境や働きがいのある職場が提供されている可能性を示唆しています。
長期的な視点でのキャリア形成を検討している方にとって、魅力的な環境であると言えるでしょう。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,275,000円 |
| 平均勤続年数 | 14.6年 |
| 平均年齢 | 45.7歳 |
| 単体従業員数 | 221人 |
| 連結従業員数 | - |
| 単体のグループ内比率 | - |
同社は確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を設けており、国内グループ会社を対象としています。退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
退職給付債務は4.6億円、年金資産は1.3億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
太洋基礎工業は、「働いて良かったといえる職場づくり」「社会に存在価値のある職場づくり」を経営理念に掲げ、「人財の確保・育成(技術の伝承)」と「更なるイノベーション」を重要戦略としています。2030年度を見据えたビジョン「こころ躍る未来へ」では、社員が健康で安心して暮らせ、誇りを持って働ける場所を作ることを目指しています。
バリューとして「成長」「協働」「喜び」を掲げ、社員一人ひとりの挑戦と学び、仲間との協力、そして感謝の気持ちを大切にする企業文化を醸成しています。
具体的な取り組みとして、社員リファラル制度の導入、新卒・中途採用の強化による人員確保、社外研修も取り入れた新入社員から次世代経営層までの階層別教育による人財育成に力を入れています。
また、IT活用からAI活用を含めたDX推進を検討しており、社内外の業務効率化や働き方改革を進めることで、より良い職場環境の実現を目指しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
女性管理職比率および男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。男性育児休業取得率は、当事業年度の実績として80.0%と開示されています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性育児休業取得率 | 80.0% |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
太洋基礎工業は、特殊土木工事を主軸に、住宅関連工事、環境関連工事、建築、機械製造販売、再生可能エネルギーといった多岐にわたる事業を展開しています。それぞれの事業が連携し、社会基盤の整備から住環境の向上、持続可能な社会の実現に貢献しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は、特殊土木工事等事業、住宅関連工事事業、環境関連工事事業、建築事業、機械製造販売等事業、再生可能エネルギー等事業の6つの分野で事業活動を行っています。これらの事業は、社会インフラの構築から個人の住まい、環境保全、そして新たなエネルギー分野まで、幅広いニーズに応えるものです。
同社の収益は、各事業分野における工事の受注や機械の製造販売から得られています。特に特殊土木工事等事業が最大の収益源となっており、前期と比較して売上を伸ばしています。一方、住宅関連工事事業や環境関連工事事業は前期から売上が減少する傾向にあります。
特殊土木工事等事業
同社グループの主要な事業であり、社会基盤の整備に貢献する特殊な土木工事を手掛けています。
収益は、土木工事の受注と施工から得ています。この事業は前期と比較して売上高が増加しています。
住宅関連工事事業
住宅の新築や改修など、住宅に関連する様々な工事を提供しています。
収益は、住宅関連工事の受注と施工から得ています。この事業は前期と比較して売上高が減少しています。
環境関連工事事業
環境保全や再生可能エネルギーに関連する工事を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。
収益は、環境関連工事の受注と施工から得ています。この事業は前期と比較して売上高が減少しています。
建築事業
建物の新築や改修など、建築全般に関する工事を行っています。
収益は、建築工事の受注と施工から得ています。この事業は前期と比較して売上高が増加しています。
機械製造販売等事業
建設機械などの製造と販売を行っており、各工事事業を支える役割も担っています。
収益は、機械の製造と販売から得ています。この事業は前期と比較して売上高が増加しています。
再生可能エネルギー等事業
再生可能エネルギー関連の設備導入や工事を手掛けています。
収益は、再生可能エネルギー関連の工事や事業から得ています。この事業は前期と比較して売上高が増加しています。
| セグメント | 売上高(2025年1月期) | 売上高(2026年1月期) |
|---|---|---|
| 特殊土木工事等事業 | 52.7億円 | 69.7億円 |
| 住宅関連工事事業 | 45.7億円 | 42.7億円 |
| 建築事業 | 22.2億円 | 22.9億円 |
| 環境関連工事事業 | 13.7億円 | 9.4億円 |
| 再生可能エネルギー等事業 | 39百万円 | 42百万円 |
| 機械製造販売等事業 | 5百万円 | 7百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の直近の業績は、受注高、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から増加しています。特に営業利益と当期純利益は大幅な増加を示しており、収益性が大きく改善している傾向が見られます。受注高も増加しており、今後の売上高の基盤が強化されている状況です。
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社の財務状況は、事業活動を通じて資金をどのように生み出し、投資や借入に充てているかという点で、安定性や成長性を判断する上で重要な情報となります。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
企業の財務基盤の安定性を示す指標として、自己資本比率やROE(自己資本利益率)が挙げられます。これらの指標は、同社がどれだけ強固な経営基盤を持っているか、また効率的に利益を生み出しているかを示します。
| 指標 | 2025年1月期(前期) | 2026年1月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
キャッシュフローは、同社が事業活動でどれだけ資金を稼ぎ、それをどのように投資や財務活動に配分しているかを示す重要な指標です。これにより、本業の収益力や将来に向けた投資の積極性、資金繰りの状況を把握できます。
しかしながら、提供された情報には、各キャッシュフローの具体的な数値が記載されていません。そのため、営業活動、投資活動、財務活動それぞれの資金の流れについて、詳細な分析を行うことはできません。
| 項目 | 2025年1月期(前期) | 2026年1月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
事業構造・収益性に関するリスクの記載はありません。
③ 人材・組織に関するリスク
同社は、社員や協力会社社員の長時間労働、熱中症対策、日常の健康障害やメンタルヘルスなど、人の心身に関連するリスクを認識しています。これに対し、健康診断の100%実施や産業医の活用、必要に応じた産業医面談の実施を通じて対応しています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
太洋基礎工業は、「働いて良かったといえる職場づくり」と「社会に存在価値のある職場づくり」を経営理念に掲げています。環境サステナブル経営を長期ビジョンとし、「安定成長・100年企業」を目指している会社です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
太洋基礎工業は、創業以来「働いて良かったといえる職場づくり」「社会に存在価値のある職場づくり」を経営理念としています。また、「建設で拓く豊かな都市づくり」「職域で自己を磨く人こそ建設人」を経営スローガンに掲げています。
「自然資本と人的資本を明日に継(つな)ぐ建設力」という価値観を常に共有しながら、中期経営計画を策定し、環境サステナブル経営を長期ビジョンとする「安定成長・100年企業」の礎を築くことを目指しています。計画の基本方針は「たゆみない付加価値の提案・提供」となっています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社は「自然資本と人的資本を明日に継(つな)ぐ建設力」という価値観を共有しながら、ガバナンスに取り組んでいます。ここで言う「自然資本」とは土地関連や再生可能エネルギーを指し、「人的資本」とは社員・人財・働きがい・家族・協力会社等を指し、人財は会社の宝、最重要経営資源と表現されています。
次世代経営層が策定したビジョンは「こころ躍る未来へ」であり、社員が健康で安心して暮らせ、誇りを持って働ける場所を作ることを目指しています。バリューとしては「成長:挑戦と学び続ける姿勢を持とう!」「協働:仲間と協力して目標達成しよう!」「喜び:感謝が広がる言葉と行動をしよう!」の3つを掲げています。
これらのバリューは、社員の幸福感と生産性を高め、会社の成長と社会価値につながっていくものとされています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社が対処すべき課題として、「人財の確保・育成(技術の伝承)」が挙げられています。これには、積極的な採用活動の継続と離職防止策の実施が含まれています。
また、次世代経営層を担う幹部候補者や若年層を対象とした世代階層別の教育も行っています。中期経営計画では、環境サステナブル経営を長期ビジョンとする「安定成長・100年企業」の礎を築く3年間と位置付け、「量」と「質」の両面からの向上を目指し、経営基盤整備にも努めています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
太洋基礎工業は監査等委員会設置会社であり、取締役会は監査等委員である取締役を含む多様な構成となっています。経営の公正性、客観性、透明性を高めるための体制が整備されています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
太洋基礎工業の筆頭株主は個人株主である豊住清氏です。上位株主には、同社の取引先持株会や従業員持株会、複数の金融機関、事業会社が名を連ねています。多様な株主によって支えられている資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 豊 住 清 | 28.47% |
| 太洋基礎工業取引先持株会 | 6.45% |
| あいち銀行 | 4.51% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は12名(男性11名・女性1名)で構成され、女性役員比率は8.3%です。代表取締役会長は加藤行正氏、代表取締役社長は六鹿敏也氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 加藤 行正 | 代表取締役会長 | 1979年5月同社入社、2001年4月同社取締役名古屋支店副支店長、2017年4月同社代表取締役社長を経て、2026年2月より現職。 |
| 六鹿 敏也 | 代表取締役社長 | 1987年3月同社入社、2011年4月同社取締役名古屋支店長、2021年4月同社常務取締役営業本部長兼東日本地区担当を経て、2026年2月より現職。 |
| 土屋 敦雄 | 専務取締役施工本部長兼神守研究開発センター長 | 1984年3月同社入社、2005年4月同社取締役、2021年4月同社常務取締役を経て、2025年2月より現職。 |
| 加藤 敏彦 | 常務取締役技術本部長 | 1979年3月同社入社、2004年4月同社取締役大阪支店長、2017年4月同社常務取締役を経て、2024年2月より現職。 |
| 奥山 喜裕 | 常務取締役営業本部長 | 1983年1月同社入社、2013年4月同社取締役東京支店長、2017年4月同社常務取締役を経て、2024年2月より現職。 |
| 市岡 秀夫 | 取締役長野支店長 | 1991年10月同社入社、1998年4月同社長野支店工事部長を経て、2013年4月より現職。 |
| 豊住 清 | 取締役建築本部長 | 2005年3月同社入社、2017年4月同社取締役、2021年4月同社建築事業部長を経て、2025年2月より現職。 |
| 岡田 浩 | 取締役大阪支店長 | 1982年3月同社入社、2013年4月同社大阪支店副支店長兼工事部長を経て、2019年4月より現職。 |
社外取締役は、一栁守央氏(一栁公認会計士事務所所長)、太田好宣氏(元中日本建設コンサルタント常勤監査役)、皆見幸氏(皆見幸会計事務所所長・コメ兵ホールディングス社外取締役監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会の議決権を持つことで、業務執行の監督と意思決定の迅速化に寄与しています。3名の独立社外取締役が選任されており、経営監査機能の客観性と中立性を確保しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
太洋基礎工業の取締役(監査等委員である取締役および社外取締役を除く)の報酬は、役位に応じた固定報酬と、業績連動報酬である譲渡制限付株式報酬で構成されています。監査等委員である取締役および社外取締役の報酬は固定報酬のみとなっており、業務執行から独立した立場を保つ設計です。2025年4月には譲渡制限付株式報酬制度が新たに導入されました。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 8名 | 89百万円 | 11.1百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 9百万円 | 9.0百万円 |
| 社外役員 | 3名 | 7百万円 | 2.4百万円 |
同社の役員報酬等の総額は105百万円であり、対象となる役員は12名です。上記の業績連動報酬(非金銭)は譲渡制限付株式報酬として当事業年度に費用計上された額です。退職慰労金制度は2025年4月23日の株主総会で譲渡制限付株式制度の導入により廃止され、在任中の取締役に対しては廃止までの在任期間に対する退職慰労金が打ち切り支給となりました。
個人別報酬が開示されている役員は存在しません。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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