【平均年収542万円】タキヒヨー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収542万円】タキヒヨー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

タキヒヨーは、アパレル・テキスタイル関連製品の企画・製造・販売を主軸に、グループ各社とともに事業を展開しています。直近の連結会計年度では、増収増益となりました。


目次

※本記事は、タキヒヨー株式会社 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


タキヒヨーは、アパレル・テキスタイル関連製品の企画・製造・販売を主軸とする企業です。レディスやベビー・キッズ向けの衣料品、毛織物を主体とするテキスタイルを手掛けています。

単体従業員数は540名、連結従業員数は731名です。同社グループの事業セグメントは、アパレル・テキスタイル関連事業、賃貸事業、マテリアル事業、その他の4つです。

主な国内グループ会社は、ティー・ティー・シー(賃貸事業)、ティー・エフ・シーなどです。

同社グループは、2025年度からの中期経営計画において、既存卸売ビジネスの強靭化を最重点課題とし、ROICに基づいた収益化の難しい事業の見直しや再構築といった構造改革を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


タキヒヨーは、アパレル・テキスタイル関連事業を主軸とする企業です。同社グループでは、人的資本への投資を企業価値向上の原動力と捉え、人材育成や多様な人材登用を通じて組織の活性化を図っています。従業員の定着を促し、働きがいのある環境づくりに注力していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が比較的長く、平均年齢も安定していることから、長期的なキャリア形成が可能な環境であると考えられます。人材の定着を重視し、従業員が安心して働き続けられるような基盤が整っている傾向が見られます。

項目 数値
平均年間給与 5,419,107円
平均勤続年数 14.2年
平均年齢 42.7歳
単体従業員数 540人
連結従業員数 731人
単体のグループ内比率 73.9%


同社は確定給付企業年金制度と確定拠出年金制度(前払退職金との選択制)を設けています。これらの制度は、国内の従業員を対象としています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

確定給付制度における退職給付債務は15.3億円、年金資産は16.9億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、人的資本への投資を企業価値向上の原動力と認識し、その拡充に取り組んでいます。2022年度から2024年度の「Revitalize Plan(黒字体質復活計画)」では、「マルチタスク人材の育成」や「多様な人材登用による組織の活力向上」を重点課題として掲げていました。

2025年度からは新たな中期経営計画「Create Future with Passion」をスタートさせ、経営層や管理職層への若手および女性の積極登用などを通じ、人的資本の拡充に積極的に取り組む方針です。人事給与制度については、2025年度より業績貢献度合いを一段と重視した制度に刷新しており、「等級制度」「評価制度」「報酬制度」のシンプル化・透明化、パフォーマンスに報いる制度への刷新を進めています。

また、ワークエンゲージメントの向上を目指し、定期的なエンゲージメントサーベイを実施し、経営・人事施策へ反映しています。ウェルビーイングへの取り組みとして、「健康増進」「働きやすさ」「働きがい」のバランスが整い、ハラスメントフリーで相互にリスペクトし合える職場づくりを推進しています。マネジメント階層への若手・女性登用を加速するとともに、一般職・嘱託職から総合職への転換を促進し、ダイバーシティ推進チームを立ち上げています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、記載を省略しています。

指標 数値
女性管理職比率 8.8%
男性育児休業取得率 40.0%
男女賃金差異(全労働者) 59.0%
男女賃金差異(正規雇用労働者) 61.9%
男女賃金差異(パート・有期労働者) 53.9%

人的資本の強化に関する指標


提出会社単体の指標です。

指標 進捗/実績値 (2025年度) 目標値 (2027年度)
女性管理職比率 8.8% 20%
男性育休取得率 40.0% 100%
男女賃金格差 59.0% 70%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


タキヒヨーは、アパレル・テキスタイル関連製品の企画・製造・販売を主軸とする企業です。その他にも、不動産賃貸事業やマテリアル事業など多角的な事業を展開し、収益の柱を複数持っています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、衣料品や生地の企画・製造・販売を主要な事業としています。これに加えて、不動産の賃貸管理や合成樹脂・化成品等の販売、さらには飲食店の運営なども手掛けています。

アパレル・テキスタイル関連事業

レディス、ベビー・キッズ向け衣料品と、毛織物を主体とするテキスタイル(生地)の企画・製造・販売を主要業務としています。収益は、これらの衣料品やテキスタイルの販売から得ています。運営は、海外のタキヒヨー(上海)貿易有限公司が生産管理や輸出業務のサポートを担い、国内ではティー・エフ・シーがパターン・サンプルの製造や縫製、ユニフォームの企画・販売を、タキヒヨー・オペレーション・プラザが商品のデリバリー関連業務を行っています。

賃貸事業

不動産の賃貸、管理及びそれらに関連する事業活動を展開しています。収益は、不動産賃貸収入などから得ています。運営は、ティー・ティー・シーが主に同社グループ企業への機器リースや不動産賃貸管理を行っています。

マテリアル事業

合成樹脂、化成品等の販売を行っています。収益は、これらの素材の販売から得ています。

その他の事業セグメント

フランチャイジーとして「コメダ珈琲店」の運営を行っているほか、他社の物流業務の受託も手掛けています。収益は、飲食店の運営や物流業務の受託から得ています。

同社グループの売上高は、特定の顧客に集中する傾向が見られます。特に、㈱しまむらへの売上高が全体の約4割を占めています。また、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えることから、国内市場が事業の中心となっています。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
アパレル ・ テキスタイル関連事業 538億円 567億円
マテリアル事業 49.0億円 52.7億円
その他の事業セグメント 10.0億円 10.4億円
賃貸事業 8.8億円 9.2億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近の連結会計年度における業績は、増収増益となりました。売上高は前期から増加し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益もそれぞれ大きく伸びています。これは、事業活動が順調に推移し、収益性が改善していることを示しています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 538億円 618億円 577億円 606億円 640億円
経常利益 △20.1億円 3.0億円 7.9億円 13.6億円 19.5億円
経常利益率 △3.7% 0.5% 1.4% 2.2% 3.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 △20.3億円 △2.8億円 7.7億円 11.1億円 16.1億円
1株当たり当期純利益(円) △219.65 △30.75 83.67 123.50 187.02

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期から増加しており、従業員1人あたりの営業利益も前期から伸びています。これらの指標の改善は、同社グループ全体の生産性が向上している傾向を示しています。組織としての効率化が進み、従業員一人ひとりの稼ぐ力が高まっていることがうかがえます。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 86.2百万円 87.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.9百万円 2.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


タキヒヨーグループの財務状況は、安定した基盤と健全な資金の流れを示しています。本業で着実に資金を生み出し、将来への投資も行いながら、手元資金を確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループは安定した財務基盤を維持しており、事業活動の継続性や雇用・給与の安定性において強固な状況を示しています。自己資本比率はプライム市場平均と比較して高い水準にあり、手元資金も増加傾向にあります。一方で、ROEはプライム市場平均を下回っており、資本効率の改善が今後の課題となる可能性があります。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 303億円 326億円
自己資本比率 63.9% 63.8%
ROE(自己資本利益率) 3.7% 5.2%
現金及び預金 43.2億円 52.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループは、本業の営業活動で安定的に資金を生み出しています。当期は税金等調整前当期純利益の増加に加え、売上債権や棚卸資産、仕入債務の増加などにより、営業活動によるキャッシュフローはプラスを維持しました。

投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産や無形固定資産の取得による支出が増加し、前期のプラスからマイナスに転じています。これは、事業の成長に向けた投資を積極的に行っている状況を示しています。

財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金の増加があったものの、長期借入金の返済や配当金の支払い、自己株式の取得により減少幅が縮小しました。フリーキャッシュフローはプラスを維持しており、本業で得た資金を投資に回しつつも、手元に資金を残せる健全な状態です。この資金の流れは、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた基盤を築いていることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながる状況です。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 26.2億円 25.1億円
投資CF 3.1億円 △2.9億円
財務CF △19.6億円 △13.0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 29.4億円 22.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループが取り扱う衣料品は、ファッショントレンドの変化や景気動向、競合激化の影響を受けやすい傾向にあります。予測と異なるトレンドの変化に対して適切な商品政策が実施できない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、同社グループの上位販売先における売上高依存度が高い傾向にあります。販売先の経営方針の変更等により取引の中断や継続に支障が生じた場合、業績に影響を受ける可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


タキヒヨーは、持続的な成長を支える基盤のアップデートに注力し、社会課題への対応を重視する企業です。サステナビリティ経営を推進し、人的資本の強化を通じて企業価値向上を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、どのような環境下でも得意先と市場のニーズに応え、「選ばれるサプライヤーであり続けるために」持続的な成長を支える基盤のアップデートに注力しています。2025年度よりスタートした中期経営計画を着実に実行し、コア事業の強靭化を図ることを目指しています。同時に、資本効率の向上と持続的な企業価値の向上も目標としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、サステナビリティ基本方針に基づき、地球環境や人権、多様性、労働環境といった社会課題への対応を重視しています。重要課題(マテリアリティ)として、サプライチェーンの人権・環境課題、脱炭素・循環型素材の開発、持続型サプライチェーンプラットフォームの構築、業務のデジタル化加速とデジタル技術の営業への実装を掲げています。

人的資本への投資を企業価値向上の原動力と認識し、2025年度より中期経営計画「Create Future with Passion」をスタートさせ、人的資本の拡充に積極的に取り組む方針です。人事給与制度の刷新、ワークエンゲージメントの向上、ウェルビーイングへの取り組み、マネジメント階層への若手・女性登用を主要施策とし、相互にリスペクトし合える職場づくりを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、サプライチェーン全体でのコスト上昇リスクや物価高による消費者の生活防衛意識の高まりといった外部環境の悪化を経営課題と認識しています。これらのリスクを吸収するため、中期経営計画の着実な実行によるコア事業の強靭化に努めています。

特に重点分野として、競争の源泉である人的資本の拡充、AIや新たなグループウェアなどDXの加速、サプライチェーンと物流基盤の強化、品質管理のレベルアップに的確に経営資源を配分していく方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


タキヒヨーは、監査等委員会設置会社として、取締役会の監督機能強化と経営の意思決定迅速化を図るガバナンス体制を構築しています。株主の権利尊重とステークホルダーとの協働を重視し、透明性の高い企業運営を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


タキヒヨーの株主構成を見ると、筆頭株主はキョクヨーホールディングスであり、関連会社の旭洋興産も上位に名を連ねています。これにより、特定の株主グループが同社グループの経営に一定の影響力を持つ資本構成となっていることがうかがえます。

株主名 持株比率
キョクヨーホールディングス 28.27%
旭洋興産 4.95%
立花証券 3.32%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


タキヒヨーの役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長執行役員は滝一夫氏が務めています。社外取締役比率は44.4%です。

氏名 役職 主な経歴
滝 一 夫 代表取締役社長執行役員 1990年3月同社入社。2011年3月取締役社長、2016年5月代表取締役社長執行役員より現職。
武 藤 篤 取締役専務執行役員社長補佐兼スタッフ担当 2006年4月同社入社。2015年3月専務取締役スタッフ部門統轄、2023年3月取締役専務執行役員社長補佐兼スタッフ担当より現職。
板 倉 秀 紀 取締役常務執行役員ガーメントグループマネジャー兼QC/生産統括グループマネジャー 1994年4月同社入社。2023年9月取締役常務執行役員ガーメントグループマネジャー、2026年3月取締役常務執行役員ガーメントグループマネジャー兼QC/生産統括グループマネジャーより現職。
土 屋 旅 人 取締役常務執行役員スタッフ副担当兼グローバルブランドグループ管掌 2002年4月同社入社。2023年9月取締役執行役員グローバルブランドグループマネジャー、2026年3月取締役常務執行役員スタッフ副担当兼グローバルブランドグループ管掌より現職。


社外取締役は、小笠原剛氏(元三菱UFJ銀行代表取締役副頭取・現御園座代表取締役会長)、金子靖代氏(元シーボン代表取締役社長・現ZERO代表取締役社長)、鷲野直久氏(鷲野公認会計士事務所所長・監査等委員)、海老澤美幸氏(三村小松法律事務所入所・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能強化と経営の意思決定の迅速化を図っています。独立社外取締役および監査等委員会が、取締役候補の選解任や報酬など重要事項の検討に関与し、取締役会による業務執行の監督機能を実効化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


タキヒヨーの役員報酬は、固定報酬、賞与、譲渡制限付株式報酬で構成されています。固定報酬は役位や職責、会社業績への貢献度を総合的に勘案して毎月支給されます。賞与も同様に会社業績への貢献度に応じて固定報酬に上乗せされます。

非金銭報酬として譲渡制限付株式報酬制度を導入しており、各事業年度の業績と貢献度に応じて決定されます。現時点では業績連動報酬は導入されていません。



なお、取締役の報酬等の額には、使用人兼務取締役の使用人給与は含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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