【平均年収732万円】松屋 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収732万円】松屋 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

松屋は、百貨店業を主軸に、飲食業、ビル総合サービス及び広告業、その他事業をグループ各社とともに多角的に展開しています。連結従業員数は871名です。直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期に比べて減少となりました。


目次

※本記事は、株式会社松屋 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年6月1日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


松屋グループは、百貨店業を主軸に、飲食業、ビル総合サービス及び広告業、その他事業を展開しています。グループ各社とともに、多角的なサービスを提供しています。

単体従業員数は561名、連結従業員数は871名です。セグメントは百貨店業、飲食業、ビル総合サービス及び広告業、その他の4つです。

主な国内グループ会社は、アターブル松屋(飲食業)、シービーケー(ビル総合サービス・及び広告業)、東栄商会、スキャンデックス(その他・(輸入商品販売業))などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


松屋は、従業員の長期的なキャリア形成と働きがいを重視し、安定した環境を提供している企業です。給与水準や福利厚生に加え、人材育成や多様性を尊重する取り組みを通じて、従業員が安心して長く活躍できる職場づくりを目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高めであることから、人材の定着性が高く、経験豊富な従業員が多数在籍している傾向がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 7,323,000円
平均勤続年数 21.9年
平均年齢 47.5歳
単体従業員数 561人
連結従業員数 871人
単体のグループ内比率 64.4%


同社グループは、確定給付型制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を設けています。これらの制度は、当社及び連結子会社に適用されています。

退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、退職給付債務は16.8億円、年金資産は17.0億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、人材を何よりも大切な経営資源と位置づけ、従業員一人ひとりが“働くことの喜び”を実感できる環境づくりに注力しています。顧客満足や企業価値向上の好循環を生み出す起点には、“働く人の幸せ”が存在するという考えのもと、エンゲージメントの向上に取り組んでいます。

人事賃金制度の根幹には実力主義の考えを据え、やりがいやモチベーションの創出、エイジレスな活躍を後押ししています。主な取り組みとして、「65歳現役制」を導入し、年齢や年次による要件を撤廃し、担う「役割の大きさ」や貢献度に応じてキャリアアップに挑戦できる役割等級制度を全世代に適用しています。能力開発では、キャリアプランと人生設計を両面からサポートする年代別研修、通信教育やe-ラーニング、資格受験等の自己啓発支援、新規事業や新設部署への応募による異動制度を設けています。マネジメントにおいては、性別や年齢の隔てない業務アサインの推進、人材育成を目的とした個別面談を実施しています。

また、多様な人材が能力を最大限に発揮できるよう、ワークライフバランスの支援として育児、介護、治療に対する両立支援制度の拡充を図っています。心身の健康面では、診療所の開設と産業医の常駐、グループ単一の健康保険組合による保健事業を展開しています。デジタル活用による業務効率化と社内コミュニケーションの円滑化も推進し、従業員エンゲージメント調査を通じて働きがい向上への取り組みを進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。男女の賃金の差異の主な要因は、女性の非正規雇用労働者に占める割合が高く、管理職に占める割合が低いためであり、役職別に集計すると男女の賃金の差異は縮小します。また、松屋では、女性管理職比率の向上に向けた行動計画を策定し、諸施策を実行しています。

指標 数値
係長級以上に占める女性労働者の割合 22.4%
男性労働者の育児休業等及び育児目的休暇取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 58.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 73.4%
労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者) 63.6%

多様性


各指標の目標および実績は、同社グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しています。

指標 実績 目標
女性管理職比率(係長級以上に占める女性労働者の割合) 22.4% 2030年度までに30%以上
キャリア採用人材比率 11.4% 2030年度までに20%以上

働きやすさ


各指標の目標および実績は、同社グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しています。

指標 実績 目標
一人当たり月間平均時間外労働時間 10.5時間 2026年度までに8.5時間
一人当たり年間平均年次有給休暇取得日数 13.8日 2026年度までに13日

働きがい


各指標の目標および実績は、同社グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しています。

指標 実績 目標
従業員エンゲージメント調査スコア 71.1ポイント 2027年度までに78.8ポイント(2024年度比+5ポイント)

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


同社グループは、百貨店業を主軸に、飲食業、ビル総合サービス及び広告業など多角的な事業を展開しています。それぞれの事業が独自のサービスと収益モデルを持ち、グループ全体の収益を構成しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、百貨店事業を核として、顧客の多様なニーズに応える幅広いサービスを提供しています。主要な収益源は商品販売や関連サービスであり、各事業セグメントがそれぞれの専門性を活かして収益を上げています。

百貨店業

百貨店業は、同社グループの主力事業です。百貨店運営のほか、通信販売業やEコマース事業、関連する製造加工、輸出入業、卸売業も手掛けています。収益は、銀座店や浅草店での商品販売、外商事業、地域共創プロジェクトなどから得ています。前期と比較すると、売上高は減少しています。

飲食業

飲食業では、飲食店の経営や結婚式場の運営を行っています。収益は、婚礼宴会部門や施設管理部門の堅調な業績から得ています。運営は、アターブル松屋が行っています。前期と比較すると、売上高は増加しています。

ビル総合サービス及び広告業

ビル総合サービス及び広告業では、警備、清掃、設備保守・工事、建築内装工事、装飾、宣伝広告業などを手掛けています。収益は、建装部門やクリエイティブ部門の活動から得ています。運営は、シービーケーが行っています。前期と比較すると、売上高は増加しています。

その他の事業セグメント

その他の事業セグメントには、用度品・事務用品の納入、キャラクターショップ運営、輸入商品の販売、商品販売の取次ぎ、商品検査業務、不動産賃貸業などが含まれています。

同社グループの売上高は、本邦の外部顧客からの収益が連結売上高の大部分を占めており、海外比率は低い傾向にあります。特定の顧客への収益集中は見られません。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
百貨店業 400億円 377億円
飲食業 34.0億円 34.7億円
ビル総合サービス及び広告業 27.1億円 23.8億円
その他の事業セグメント 20.2億円 21.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は変動しながら推移しています。経常利益は前期に大きく伸びた後、当期は減少となりました。親会社株主に帰属する当期純利益も同様に変動が見られます。

当連結会計年度においては、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期に比べて減少しています。販売費及び一般管理費は増加した一方、特別利益は投資有価証券売却益等により増加し、特別損失は減損損失や固定資産除却損等により増加しました。営業活動によるキャッシュ・フローは収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローも収入を確保しています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 650億円 344億円 413億円 481億円 457億円
経常利益 △21.1億円 2.6億円 29.4億円 44.6億円 26.0億円
経常利益率 △3.2% 0.8% 7.1% 9.3% 5.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 10.0億円 43.8億円 26.3億円 23.8億円 21.9億円
1株当たり当期純利益(円) 18.85 82.62 49.59 44.93 41.94

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期に比べて減少しており、従業員1人あたりの営業利益も前期から減少しています。これは、当連結会計年度の売上高や営業利益の減少が影響していると考えられます。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 55.8百万円 52.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 5.2百万円 3.0百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動を通じて得た資金を適切に運用し、安定した基盤を維持していることを示しています。手元資金の厚みや自己資本の状況から、経営の安定性を確認することができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は当期で35.0%となっています。これはプライム市場の非製造業平均24.2%と比較して上回る水準です。

また、ROE(自己資本利益率)は当期で8.0%であり、プライム市場平均の9.4%を下回っています。手元資金である現金及び預金は当期末で47.4億円を確保しており、前期の39.1億円から増加しています。これらの状況は、同社グループが安定した財務体質を維持しつつ、事業活動に必要な資金を確保していることを示しています。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 292億円 275億円
自己資本比率 37.1% 35.0%
ROE(自己資本利益率) 8.8% 8.0%
現金及び預金 39.1億円 47.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは当期に47.2億円の収入となりました。これは税金等調整前当期純利益や未収消費税等の増減額が主な要因です。前期の30.7億円の収入から増加しています。

投資活動によるキャッシュフローは当期に1.4億円の収入となり、前期の△55.3億円の支出から大きく改善しました。これは主に投資有価証券の売却による収入があった一方で、有形固定資産の取得による支出などがあったためです。

その結果、営業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは当期に48.7億円のプラスとなりました。財務活動によるキャッシュフローは自己株式の取得による支出などにより、当期に△40.3億円の支出となっています。これらの資金の流れは、同社グループが本業で安定的に資金を生み出し、財務基盤を強化していることを示しており、雇用や給与の安定性にも寄与すると考えられます。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 30.7億円 47.2億円
投資CF △55.3億円 1.4億円
財務CF 31.3億円 △40.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △24.7億円 48.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、インバウンド売上の比重が高いため、国際情勢の変調によるインバウンドの減少が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、人口減少や消費者の行動様式の変化、新たなビジネスの誕生といった市場の変化も、業績に影響を及ぼすリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループでは、労働力人口の減少や雇用流動化の進展により、人材の獲得が困難になるリスクを認識しています。既存の人材が流出することで、経営を支える人材が不足し、経営目標の達成や事業の存続が困難になる可能性も指摘されています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


松屋は、「顧客第一主義」を経営方針の中心に据え、顧客満足度の向上を通じて社会に貢献することを目指しています。同社グループは、持続可能な社会への貢献と企業価値向上を両立させることを重視しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


松屋グループは、「顧客第一主義」「共存共栄」「人間尊重」「堅実経営」「創意工夫」を経営方針としています。特に「顧客第一主義」を重視し、顧客満足度の向上を通じてお客様に支持されるグループを目指し、永続的な拡大と発展に努めています。

同社グループは、こうした事業活動を通じて顧客や株主をはじめとする関係者にとって魅力ある企業グループであり続けることで、社会に貢献していくことを目指しています。また、サステナビリティ経営においては、「未来に希望の火を灯す 幸せになれる場を創造する」というミッションを掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


松屋グループは、「顧客第一主義」「共存共栄」「人間尊重」「堅実経営」「創意工夫」を経営方針として掲げ、これらの価値観に基づいた企業活動を行っています。同社グループは、従業員一人ひとりが「働くことの喜び」を実感し、やりがいを持って安心して仕事に向き合えることを重視しています。

人材育成においては、従業員が主体的にキャリアを描き、自らを高め続けられるよう多角的に支援する方針です。人事賃金制度には実力主義の考え方を据え、やりがいとモチベーションの創出、エイジレスな活躍を後押ししています。

また、多様な人材が能力を最大限に発揮できるよう、互いを尊重し高め合う組織文化の醸成に努めています。ハラスメント防止やダイバーシティ推進の教育・啓蒙を強化し、人権と多様性の尊重に取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


松屋グループは、経済環境の激変や不確実性の高まり、免税売上高の構造変化といった課題に対応しています。これらの変化に柔軟に対応するため、ID顧客を主軸としたリアルとデジタルの融合を一層加速させ、戦略の再構築を図っています。

オムニチャネル推進の中核である「matsuyaginza.com」の基盤構築には時間を要しており、2028年まで投資フェーズを継続し、着実な土台作りを進める方針です。同社グループは、サステナビリティ経営の推進や人的資本への投資、サプライヤー行動規範の制定を通じて、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に取り組んでいます。

経営戦略の柱として、「銀座集中投資」「地域共創事業を通じた輪の拡大」「プレゼンス強化」を掲げ、ID顧客を基軸としたリアルとデジタルの融合を加速させています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


松屋は監査等委員会設置会社へ移行しており、取締役会の監督機能強化と経営の透明性向上を図っています。取締役会は社外取締役を半数含む構成となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


松屋の筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)であり、機関投資家が上位を占めています。また、松屋取引先持株会や三菱UFJ銀行などの金融機関も上位株主として名を連ねています。特定の株主グループが経営に強い影響力を持つといった記載は見られません。

株主名 持株比率
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.61%
松屋取引先持株会 5.51%
三菱UFJ銀行 4.89%


なお、株式会社みずほ銀行は2025年10月31日付現在で1,983千株(3.72%)を所有しているものの、2026年2月28日時点における実質所有株式数の確認ができないため、上記大株主の状況には含められていません。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は12名(男性10名・女性2名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長執行役員は古屋毅彦氏が務めています。社外取締役比率は41.7%です。

氏名 役職 主な経歴
古屋 毅彦 代表取締役社長執行役員 1996年三菱UFJ銀行入社、2001年同社入社、2023年代表取締役社長執行役員、2026年代表取締役社長執行役員より現職。
横関 直樹 取締役専務執行役員社長補佐、経営企画室長、管財部・広報部担当 1984年同社入社、2018年取締役常務執行役員営業本部長、2025年取締役専務執行役員、2026年取締役専務執行役員より現職。
森田 一則 取締役専務執行役員経営企画部・グループ政策部・サステナビリティ戦略部・人事部担当、総務部・経理部管掌 1986年同社入社、2021年取締役常務執行役員、2025年取締役専務執行役員、2026年取締役専務執行役員より現職。
今井 幸夫 取締役常務執行役員営業本部長、営業戦略部担当、CRM推進・オムニチャネル推進担当 1984年三菱銀行入社、2013年同社執行役員、2023年取締役上席執行役員、2026年取締役常務執行役員より現職。
秋田 正紀 取締役会長兼取締役会議長 1991年同社入社、1999年取締役、2007年代表取締役社長、2023年取締役会長兼取締役会議長より現職。
柳澤 昌之 取締役常勤監査等委員 1985年同社入社、2013年経理部長、2024年取締役(常勤監査等委員)より現職。


社外取締役は、柏木斉氏(キユーピー社外取締役・指名・報酬委員会委員長)、石戸奈々子氏(慶應義塾大学大学院教授・指名・報酬委員会構成員)、武藤潤氏(元鹿島石油代表取締役社長・指名・報酬委員会構成員)、古屋勝正氏(富国生命保険相互会社常勤顧問・監査等委員)、中村隆夫氏(和田倉門法律事務所パートナー弁護士・監査等委員)、吉田正子氏(東京海上ミレア少額短期保険常勤監査役・監査等委員)です。

松屋は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能強化と経営の透明性向上を目的としています。社外取締役は経営に対する監督機能を発揮し、監査等委員である社外取締役は公正不偏の立場から業務執行の監視を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


松屋の役員報酬は、固定報酬、短期業績連動報酬(金銭)、中長期業績連動報酬(株式)で構成されています。経営計画の達成やサステナブルな成長、株主との利害共有を重要なインセンティブとしています。報酬制度は指名・報酬委員会で審議され、取締役会で決定されています。監査等委員でない社外取締役および監査等委員である取締役の報酬は、その役割を考慮し固定報酬のみで構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 1.5億円 29.8百万円
取締役(監査等委員及び社外除く) 1名 18百万円 18.0百万円
社外役員 7名 53百万円 7.6百万円


なお、上記報酬等のほか、執行役員兼務取締役の執行役員分給与74百万円と執行役員分業績連動報酬(金銭)4百万円が支給され、執行役員分業績連動報酬(株式報酬)17百万円が会計上の費用として計上されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

💬キャリコネで会社の実態を確認する

決算資料で業績や財務の状況を把握することは、転職の準備として非常に有効です。数字は会社の今の実力と方向性を正直に示しています。

ただ、数字だけでは見えてこないこともあります。職場の雰囲気、上司との関係、実際の残業の実態、昇給のリアル——こうした情報は、現役社員やOB・OGの声から得られます。

企業口コミサイト「キャリコネ」では、社員のリアルな口コミや給与明細、求人情報をまとめて確認できます。決算データと合わせてチェックすることで、応募判断の精度が上がります。


この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


関連記事

松屋の転職研究 2026年2月期決算に見るキャリア機会

松屋の2026年2月期決算は、免税売上の減少等により営業利益41.2%減。一方で国内売上は底堅く、EC事業の組織一体化や2027年の新ロイヤルティプログラム始動など、デジタル変革を急いでいます。「老舗百貨店のDX」をリードし、銀座から新たな価値を創出できる人材への期待を整理します。


松屋の転職研究 2026年2月期中間決算に見るキャリア機会

株式会社松屋の2026年2月期中間決算は、銀座店100周年施策が奏功しロイヤル顧客売上が28%増と好調な一方、インバウンド一服により営業利益は前年比63.8%減となりました。しかし通期計画への進捗は50%超と順調。「Global Destination」を目指す同社の、リアルとデジタルの融合を担うキャリア機会を整理しま