【平均年収532万円】ピエトロ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収532万円】ピエトロ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ピエトロは、ドレッシングやソースなどの食品製造販売と、パスタ料理をメインとしたレストラン経営を展開しています。数百名規模の従業員を擁し、売上高は増加傾向にあるものの、直近期は減益・当期純損失となりました。


目次

※本記事は、株式会社ピエトロ の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ピエトロは、各種ドレッシング・ソース等の食品製造販売と、パスタ料理をメインとしたレストラン経営を主要事業としています。主力製品のピエトロドレッシング和風しょうゆは、非加熱処理の生タイプドレッシングです。

単体従業員数は313名、連結従業員数は315名です。セグメントは商品事業、店舗事業、その他(本社ビルの賃貸等)事業の3つです。

主な国内グループ会社は、のこベジファーム(商品事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ピエトロは、ドレッシングなどの商品事業とレストランを中心とする店舗事業を展開しています。同社は、社員一人ひとりの個性を尊重し、成長を実感できる働きがいのある環境づくりを重視しています。従業員の定着や多様な働き方を支援する制度を通じて、社員のしあわせを追求する姿勢が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ピエトロでは、従業員の平均年齢と平均勤続年数から、比較的経験豊富な人材が長く活躍している傾向がうかがえます。社員が安定してキャリアを築けるような職場環境が整備されていると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,320,000円
平均勤続年数 9年8ヶ月
平均年齢 37歳3ヶ月
単体従業員数 313人
連結従業員数 315人
単体のグループ内比率 99.4%


ピエトロは、従業員の退職給付として確定給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)を採用しています。この制度は、積立型と非積立型の両方で構成されています。退職一時金制度も設けられていますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
なお、退職給付債務は646百万円、年金資産は449百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ピエトロは、「しあわせ、つながる」経営の実現には社員のしあわせが不可欠であると考え、社員一人ひとりの個性を尊重し、成長を実感できる風土と一体感の醸成を重視しています。会社の総合力と成長は社員の力の総和であるという考えのもと、物心両面の豊かさを実感できるような成長機会の提供に取り組んでいます。

給与決定においては、職務内容や役割に応じた処遇を基本とし、役割の重要度や専門性に応じた資格等級と市場水準を考慮した基本給を設定しています。定期昇給では、発揮した能力や高い付加価値を創出した人材を公正に評価する賃金体系を構築しています。また、目標管理制度を通じて、数値目標の達成度だけでなく、チームへの貢献や挑戦を評価し、賞与や賃金改定に反映させることで、社員の自律的な成長を促しています。

人材育成では、理念や会社の目指す姿を共有し、顧客志向や人間力形成を重視した自律人財の育成に取り組んでいます。次世代リーダー育成や組織横断型プロジェクト活動にも注力し、若手リーダーの育成や全社の一体感づくりを進めています。採用においては、着実な成長を重視する「年輪経営」を掲げ、定期採用をベースにキャリア採用や障がい者採用を進め、多様な人材の確保を図っています。

優秀な人材の長期的な確保のため、会社の目標につながる行動や成果を評価する年間表彰や月間優秀賞などの表彰制度を導入しています。さらに、オフィスや工場の継続的なリノベーションによる働く環境の整備、リフレッシュ休暇の導入、社員が働き方を選択できる制度など、定着を促す多様な取り組みを進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、記載を省略しています。正規雇用労働者の男女賃金差異は、主に賃金が高い管理職まで昇進している女性の比率が少ないことが要因です。有期労働者の男女賃金差異は、高度な専門性や経験を必要とする嘱託社員に男性が多いことが主な要因となっています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 23.4%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 69.9%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 80.8%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 89.7%

多様性・登用

指標 数値
女性店長比率 15.6%

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
研修費用 28百万円
研修参加人数(全社員の割合) 61.7%
有給休暇取得率 72.2%
リフレッシュ休暇取得率 91.9%
新卒採用定着率(3年) 71.4%

| 全社定着率 | 89.7%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社ピエトロは、ドレッシングやソースなどの食品製造販売と、パスタ料理を中心としたレストラン経営を主軸に事業を展開しています。食を通じて顧客に価値を提供することを目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、各種ドレッシング・ソース等の食品の製造販売と、パスタ料理をメインとしたレストランの経営を主要な事業としています。顧客の食生活の多様化や健康志向に対応した商品開発を継続し、美味しさへのこだわりを大切にしています。

また、ファンベース経営の強化を掲げ、商品事業と店舗事業それぞれの強みを活かした施策を展開しています。海外では北米でのドレッシング販売展開も進めており、ブランド認知向上と配荷拡大を図っています。

商品事業

ドレッシング、ソース、レトルト等の製造販売を行っています。主力製品であるピエトロドレッシング和風しょうゆをはじめ、各種ドレッシングやパスタソース、スープ等のレトルト商品、冷凍食品等を製造販売しています。
収益は、全国の量販店、スーパーマーケット、百貨店、高級食料品店等への製品販売から得ています。運営は、ピエトロおよびPIETRO NORTH AMERICA,INC.が行っています。

店舗事業

パスタ専門店を経営しており、直営店、FC店を国内に展開しています。PIETRO A DAYブランド等、様々な商品を取り扱う直販店も国内で展開しています。
収益は、レストランでのパスタ料理の提供や、テイクアウトを主体とするファストフードタイプの業態MIOMIOの運営から得ています。運営は、ピエトロが行っています。

その他(本社ビルの賃貸等)事業

本社ビルの賃貸等を行っています。
収益は、本社ビルの賃貸収入から得ています。運営は、ピエトロが行っています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
商品事業 66.7億円 70.9億円
店舗事業 43.0億円 48.7億円
その他(本社ビルの賃貸等)事業 1.7億円 1.8億円


同社グループの売上高は、商品事業と店舗事業が主要な構成を占めています。当連結会計年度においては、商品事業、店舗事業ともに前期から売上を伸ばしました。地域別では、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は継続的に増加傾向にあります。一方で、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は変動が見られ、特に直近の当期は親会社株主に帰属する当期純損失を計上しました。これは、原材料費の高騰や人件費の増加に加え、新工場取得に伴う費用や既存工場売却に伴う減損損失等の影響によるものです。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 85.4億円 91.1億円 101億円 111億円 121億円
経常利益 3.7億円 △82百万円 2.0億円 1.6億円 54百万円
経常利益率 4.3% △0.9% 2.0% 1.4% 0.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 1.7億円 △4.0億円 1.1億円 58百万円 △33百万円
1株当たり当期純利益(円) 27.11 △66.00 17.38 8.38 △4.77

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から増加しています。これは、売上高の伸長が従業員数の増加を上回ったことを示しており、組織全体の効率性が向上している傾向が見られます。一方で、従業員1人あたりの営業利益は前期から横ばいとなっています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 36.2百万円 38.6百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.6百万円 0.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動で得た資金を将来の成長に向けた投資に充てている状況を示しています。これにより、事業拡大のための基盤を強化していることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が前期から変化し、当期は43.4%となっています。これはプライム市場の製造業平均と比較するとやや低い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は当期にマイナスとなり、収益性には課題が見られます。一方で、現金及び預金は前期から増加しており、手元資金は厚みを増しています。これらの状況は、事業活動の安定性や将来の成長に向けた資金の確保に影響を与える可能性があります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 63.6億円 62.1億円
自己資本比率 61.9% 43.4%
ROE(自己資本利益率) 0.9% -0.5%
現金及び預金 11.2億円 22.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業キャッシュフローは前期から増加し、6.0億円のプラスとなっています。これは事業活動が順調に資金を生み出していることを示しています。一方で、投資キャッシュフローは前期からマイナス幅が拡大し、△32.8億円となりました。これは新工場建設に係る設備投資や海外事業の成長投資など、将来に向けた積極的な投資が行われているためです。

その結果、フリーキャッシュフローは△26.8億円とマイナス幅が拡大しており、本業で得た資金だけでは投資を賄いきれていない状況です。この不足分は、財務キャッシュフローが前期のマイナスから当期は37.7億円のプラスに転換し、新規借入等により資金調達が行われたことを示しています。これらの資金の流れは、同社グループが事業拡大と成長戦略の実行フェーズにあることを示しており、将来の事業成長への期待と同時に、資金調達の状況が雇用や給与の安定性に影響を与える可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 4.6億円 6.0億円
投資CF △15.0億円 △32.8億円
財務CF △3.5億円 37.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △10.4億円 △26.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは、商品事業において「ピエトロドレッシング」への依存度が高い状況です。競合参入や類似商品の販売により、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、人口減少や少子高齢化による国内市場の縮小、成熟市場における競争激化も事業構造・収益性に関するリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、少子高齢化による労働人口の減少や人財獲得競争の激化が進む中で、正社員を含めた適切な人財を確保できない場合に業績に影響を及ぼす可能性があるとしています。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ピエトログループは、「おいしさ」と「健康」を追求し、新しい食文化を提案する企業です。お客様への感謝を大切にし、社員の豊かな暮らしと会社の発展を目指す価値観のもと、経営を行っています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ピエトログループは、「おいしさ」と「健康」を追求し、感謝の気持ちでお客様を大切にしながら、新しい食文化を提案することを経営の基本方針としています。また、会社の発展と社員の豊かな暮らしの実現を目指しています。

中長期的には、小さくても歩みを止めない「年輪経営」で着実な成長を図り、「“未来へ”しあわせ、つながる」企業を目指すビジョンを掲げています。創業当初より「ファンを大切にする」という理念を重視しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ピエトログループは、創業当初より「ファンを大切にする」という理念を重視し、「“未来へ”しあわせ、つながる」企業を目指しています。企業価値向上には「社員のしあわせ」が不可欠と考え、社員一人ひとりが成長を実感し、活き活きと働ける風土と一体感の醸成を重視しています。

「会社の総合力は社員の力の総和」「会社の成長は社員の成長の総和」という考えのもと、個性を大切にする「オーケストラ経営」を目指し、多様性を尊重するカルチャーを推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ピエトログループは、独自のマーケティングとファンベースの推進を重点テーマとしています。レストランを体験型ブランド発信拠点と位置づけ、エリアマーケティングやテーブルマーケティングを展開し、ファンとの双方向コミュニケーションを強化しています。

また、人を大切にする経営として、社員の成長機会の提供や人財の育成・登用を継続しています。社会のしあわせ貢献では、環境配慮型容器への切り替えやCO2排出削減、地域社会への貢献、子どもたちの食育活動に取り組んでいます。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ピエトロは、取締役会と監査役会を設置する監査役会設置会社です。経営の意思決定と業務執行の健全性を確保するため、迅速な意思決定と経営管理組織の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ピエトロは、株式会社M・LYNXを筆頭株主とし、日清オイリオグループ株式会社などの事業会社や、創業家である西川啓子氏が上位株主として名を連ねる資本構成となっています。複数の主要株主が同社グループを支えていることが特徴です。

株主名 持株比率
M・LYNX 21.29%
日清オイリオグループ 15.30%
西川 啓子 3.73%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性8名・女性3名)で構成され、女性役員比率は27.3%です。代表取締役社長は高橋泰行氏が務めています。社外取締役比率は37.5%です。

氏名 役職 主な経歴
西川 啓子 代表取締役 会長 1980年12月「洋麺屋ピエトロ」創業。1985年7月同社専務取締役、2005年6月株式会社ムラタ(現・株式会社M・LYNX)代表取締役社長を経て、2017年4月より同社代表取締役会長現職。
高橋 泰行 代表取締役 社長 1987年4月全日本空輸株式会社入社。1999年10月同社入社。2006年6月同社取締役執行役員、2017年4月より同社代表取締役社長現職。2021年7月PIETRO NORTH AMERICA,INC. Chairman現職。
宮川 慎一 代表取締役 専務取締役 1979年4月日清製油株式会社(現・日清オイリオグループ株式会社)入社。2011年6月日清物流株式会社代表取締役社長を経て、2015年1月同社入社。2019年4月より同社代表取締役専務取締役現職。
相薗 好伸 取締役 1994年7月同社入社。2011年3月同社執行役員、2017年6月同社取締役レストラン事業部長を経て、2020年4月より同社取締役現職。2025年6月より新工場担当兼製造本部管掌現職。
田島 潤 取締役 サポート本部長 1996年4月同社入社。2020年4月同社執行役員人事・総務部長、2023年6月より同社取締役サポート本部長現職。2025年6月より店舗事業本部管掌現職。


社外取締役は、髙田聖大氏(九州総合信用代表取締役社長・西部ガスホールディングス社外取締役監査等委員)、シュードル祐子氏(AES JAPON取締役副社長・NICOLAS CHATEAUX代表取締役社長)、髙橋康徳氏(カウテレビジョン代表取締役社長)です。

ピエトロは監査役会設置会社です。社外取締役3名と社外監査役2名が選任されており、独立した立場から経営の監督と助言を行うことで、企業経営の健全性と透明性の確保に努めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ピエトロの役員報酬は、取締役(社外取締役を除く)に対しては固定報酬である基本報酬、業績連動賞与、譲渡制限付株式報酬の3本立てで構成されています。社外取締役と監査役の報酬は、業績に連動しない固定報酬のみとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 1.6億円 32.6百万円
監査役(社外除く) 1名 10百万円 9.6百万円
社外取締役 3名 11百万円 3.6百万円
社外監査役 2名 7百万円 3.6百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。